【小説】執行者 #05
第五話:【爆裂拳】樅陽向・【猛毒槍】楓葵
エルドラド共和国の首都、エルドラド・シティ。
市街地の中心には、共和国の象徴とも言える大統領府が聳え立つ。
その広大な敷地内には、緑豊かな庭園が広がり、色とりどりの花々が咲き誇っている。
大統領府の一室、大統領執務室。
重厚な木製のドアが開き、一団の勇者たちが入室する。
彼らは、エルドラド共和国に召喚された日本の高校生だ。
「し、失礼します!」
楠大和(くすのきやまと)が緊張した面持ちで頭を下げる。
彼は『無双剣(自称:ファントムブレード)』のスキルを持つ、クラスのリーダー的存在だ。
「なんか、すげぇ部屋だな...」
大和の隣で、頭の後ろで手を組み樅陽向(もみひなた)が周囲を見渡し呟く。
「んだよ、もっと落ち着けって。国の偉いさんの前だぞ」
陽向をチラリと見て槻蒼太(けやきそうた)が諌める。
「皆さん、よく来てくださいました」
大統領のマクシミリアン・アウグストゥスが、頭を下げ低い声で勇者たちに向かって言う。
「こちらこそ!お時間ありがとうございます!」
大和が、そして皆がつられて頭をぺこりと下げる。
「皆さんのお力を借りて、我が国、そして世界の平和を守りたい。そのためにも、まずは皆さんに、この世界について知ってもらう必要があります」
副大統領のイザベラ・ローゼンクロイツが、テーブルの上に一枚の地図を広げる。
「まずこれが我々の世界の地図です」
15人の勇者たちがテーブルの上の興味深そうに地図を覗き込む。
「ってか、この世界ってさ、俺らの世界とだいぶ違うよな」
陽向が地図を指差しながら言う。
「そりゃ異世界だからな。当然だろ」
隣で、櫟蓮(くぬぎれん)が冷ややかに言う。
「そんなこと言ったって、やっぱ慣れねぇよ...」
陽向はバツが悪そうに頭を掻きながら呟く。
「我々エルドラド共和国は、この大陸の南側に位置しています。そしてその北側、世界の中心にはルミナス聖国があります」
イザベラがエルドラド共和国を指し、そのまま地図を上方向になぞる。
「聖女って人がいるんですよね?」
楓葵(かえであおい)が興味深そうに尋ねる。
「ええ、ルミナス聖国は、この世界で広く信仰されている女神ルミナを祀る教会の総本山です。その中心には【護国】聖女アリシアがいます」
「ってか、アリシアさんて、俺らと同い年くらいなんだろ?」
陽向が訊ねる。
「ええ、あなたたちと同じくらいでしょうか。ですが、その力は計り知れません。神に遣わされたという話ですが召喚されたのかもしれませんね」
イザベラが、真剣な表情で答える。
「ところで……」
成り行きを見守っていた蓮が口を開く。
「榎戸のことだけどさ。アイツ、マジで脱走したのか?」
その言葉に一同の表情が曇る。
「ああ……彼が脱走したのは事実だ。城の裏門が高熱で溶かされていたんだ」
情報局長のアルベルト・ローレンハイドが、深刻な面持ちで告げる。
「ったく、アイツはなんなんだよ。異世界でも付き合いわりーどころか裏切りやがって!」
熱血漢、椿大地(つばきだいち)の言葉を皮切りに皆口々に榎戸の文句を言い出す。
「だからこそ、私たちは行動しなければなりません。あなた方は決して仲が良かったわけではないことが分かりました。むしろ彼に恨まれている可能性すらある、つまり『いつか襲われるかもしれない』その心持ちで自らを高めてください」
イザベラが、勇者たちを見据え続ける。
「エルドラドは北の『ルミナス聖国』、西の『アークヴェイル連合』、南の『フェルデン王国』それぞれに事情を説明し、榎戸の危険性を伝えましょう。それが今の私たちにできることです」
「よっしゃ、ルミナス聖国に行って、アリシアさんに会おうぜ!」
お調子者の陽向。そしてなぜか聖女に会おうとしている。
「なるほど……外交って大変そうですね……榎戸に狙われるかもしれない。そして僕らにも責任はあるかもしれません。訓練だけでなく実践を積む必要もあります。ぜひ護衛に!すぐに同行するメンバーを決めましょう!」
責任感の強い大和が仕切り出す。クラスメイトもいつもの事だと生暖かい目で見つめている。
「ありがとうございます。男女ペアで6名、それぞれの使者への付き添いをお願いします」
イザベラがバランスを見てメンバーを振り分けする。まずルミナス聖国には一撃の破壊力がある陽向とリーチの長い槍を持つ葵が向かう。
「よっしゃ!聖女様に会えるんだな。楽しみだぜ!」
「ったく、一緒にいると疲れるわ。陽向は呑気なもんだねぇ。でも、まぁ……私も聖女様に会ってみたいし良いかな♪」
アークヴェイル連合には守りの堅い檜海斗(ひのきかいと)と機動力のある椿咲良(つばきさくら)が。
「アークヴェイル連合か、僕らなりに頑張ろう!」
「海斗くんと一緒ならきっと上手くいくわ!外交だったら私に任せてよね!」
そしてフェルデン王国には礼儀正しいがどこかズレた槻蒼太(けやきそうた)と控えめではあるが言うべきところではしっかりと主張する胡桃美羽(くるみみう)を。
「フェルデン王国との交渉か……僕の雷撃剣(サンダーボルトエッジ)を見せたら驚くぞ!きっと上手くいくはずだ!」
「蒼太くん、脅しちゃダメよ?私たちは友好を結びに行くんだから……全くもう」
「皆さん……どうか、よろしくお願いします。我が国の平和のため、世界の安寧のため……どうか、お力を貸してください」
イザベラが勇者たちに頭を下げる。
「はい、我々に任せてください!」
『勇者』たちが、心を一つにして答える。護衛というところから始まる大いなる使命を胸に、彼らは異世界での冒険へと旅立つ。そこで彼らを待ち受けるものとは……
***
聖都ルミナス。
荘厳な大聖堂に朝日が差し込む。その大聖堂の最奥、聖女の間。アリシア・ファーレンが、物思いに耽っていた。
(いったい何が?事前の連絡もなくエルドラド共和国が来るなんて……)
「アリシア様、エルドラド共和国からの使者が、まもなく到着します」
侍女の一人が、恭しく報告する。
「そうですか、わかりました」
アリシアは静かに立ち面を上げる。純白のドレスが、優雅に揺れる。そして凛とした表情で言う。
「さぁ、お客様をお迎えしましょう」
***
勇者たちを乗せた馬車が、ルミナス聖国の首都、聖都ルミナスに到着した。
荘厳な大聖堂を中心に、白亜の建物が並ぶ美しい都市だ。
「わぁ……すっごい綺麗な街だね!おとぎ話の中みたい!」
馬車の窓から身を乗り出し、葵が感嘆の声を上げる。
「ああ、なんかばーん!って感じで日本ともエルドラドとも全然違う雰囲気だなぁ」
隣に座る樅陽向も、感心したように呟く。
一行は、大聖堂の前で馬車を降りる。そこには、聖国の高官たちが出迎えていた。
「エルドラド共和国からのお客人、ようこそ!ルミナス聖国へ!」
聖職者たちが、一礼する。
「これはこれは、ご丁寧にありがとうございます。それではご案内のほどよろしくお願いいたします」
ルミナス聖国への使者、銀髪で糸目の外務省次官「レオナルド・フォックス」が恭しく返事をする。
***
大聖堂の中、荘厳な祭壇の前には大司教の「オーク・ソラリス」、純白の聖衣に身を包んだ聖女アリシア・ファーレンの姿が。
そしてルミナス騎士団の長「ローレル・エバーグリーン」に加え、数人の上級騎士(シニアナイト)が二人の守りにつく。
「遥々お越しいただき、ありがとうございます」
「貴方は外務省次官のレオナルド殿ですな、事前連絡もなくいったいどうかなされましたかな?」
アリシアが、優しい笑顔で出迎えるのと対照的にオークは物腰や笑かに、そして様子を伺うように蓄えた白い髭をさすりながら問う。
「なに、貴国にとっても重要な情報となる火急の用でしたので。実は公国より『勇者』が逐電しましてな」
フォックスは表情を変えることも無く平然とと言う。
「それは……なんと不届きな、だが勇者の管理はそれぞれの国で行うべきではありませんかな?」
オークは正論で返す。
「今日連れてきた二人と同じくその『勇者』もまだ子供、いやはや昨今の子供といったら年長者の言うことを言うことを聞かず困ったものです」
飄々とフォックスは語る。
「もしアイツが出てきても俺の【爆裂拳(ノヴァストライク)】でバーン!って吹っ飛ばしてやるよ!」
「の、ノヴァストライク!?」
ぐるりと腕を回す陽向の言葉に聖職者たちが驚いた表情を浮かべる。
「ああ、俺の『スキル』だよ。爆発的なパンチを放つんだ」
陽向が不敵に笑う。
「私の【猛毒槍(ナイトシェイドスパイク)】も負けてなよ?少しの傷でも動けなくしてやるんだから!」
葵が自信たっぷりに言う。
「そうです、この二人も『勇者』!そして我々は逃亡者の情報を与えに来たのですから!」
余計な情報を与える二人を疎ましく思いつつ、両手を広げ芝居がかった様子のフォックス。
「他にも私たち、テレポートとかバリアとかすごいスキルを持っている仲間もいるんだから!」
ドヤ顔で自慢げに話す葵。
「あなた方のことはさておき……脱走者は『榎戸慶太』という猫背が特徴の子供です、彼らと同じくらいのね」
「そしてスキルは【二重奏(デュエット)】、複数の魔法を組み合わせて使う能力です。組み合わせ次第ですが十分脅威になり得るでしょう」
「もちろん我々としては彼の生死についてなにも申し上げることはございません。貴国にて判断いただければ結構です、ご迷惑をおかけするかも知れませんがこちらを寄進いたします、お納めください……」
一通り語ったフォックスの表情は相変わらず。
オークは右手を上げると僧が現れる。頭を下げ、ずっしりと、恐らく金貨が詰まっているであろう包みを同行者より受け取る。
「おー、なんだかオトナの会話!って感じ」
「そうね、あの中お金がたくさん入っているのかな?」
こんな場面でもやはり緊張感の無い二人。
「ふふ、もし宜しければせっかくの機会です。我が国の街を見学されては?」
アリシアが、優しく提案する。
「本当ですか!?ぜひお願いします!」
食い気味に葵が目を輝かせる。
各人の思いはあれど、無事に目的を果たしたと二人の勇者は考えていた。あとは遊ぶだけだ。
***
大聖堂を出たあと石が積み重なった大きな門を抜けるとそこは活気に満ちた街並みが広がっていた。
石畳の道を歩く人々は、みな笑顔で会話を交わしている。
「わぁ!馬車で見た時も思ったけど本当に綺麗で平和な街だね……」
葵が感嘆の声を漏らす。
「統一感があるっていうの?そんな感じだなあ」
陽向もしみじみと呟く。
勇者のアテンド、いやもてなしも外交官であるフォックスの役目。楽しそうに買い食いしている二人を細く、そして冷めた目で見つめていた。
***
一方、聖国の暗部でも動きがあった。
「エルドラド共和国の勇者たちが到着したようです」
ルミナス聖国の暗部『シャドウ・セントリーの局長』レイヴン・アッシュウッドへ構成員が報告する。
「ムロタ氏にも伝えておきましょうか」
先の戦いの後、現場を構成員に調査させたレイヴン。ニルへ部下をつけるか悩んだ末に「リスクを取るのは今ではない」と判断したのだった。
***
「坊ちゃん、エルドラド共和国の勇者たちがやってきたご様子。目的は勇者『榎戸慶太』の捜索、そして戦争回避のための情報共有とのこと。榎戸の名については前回ポイントが入った際に確認してございます」
冷めないようティーコジーに包まれたティーポット、丁寧にティーカップへ紅茶を注ぎながら室田が語る。
「あの『ワインセラー』の勇者崩れか」
「『睡蓮』のレプリカも……でございますよ、坊ちゃん。さあせっかくの紅茶が冷めぬうちに……」
ニルの皮肉にも室田は変わらずの笑顔。
先日『神隠し』に逢った榎戸慶太、得られたポイントは温度管理できる魔道具のついたワインセラーの購入に使われている。
「で、エルドラドからの勇者の話は聞いているのか?」
絵を眺めながら紅茶を啜り、ニルは尋ねる。
「もちろんでございます。二名の勇者は護衛だけありそれぞれ火力に特化している様子。レイヴン氏の言葉を借りましたがくれぐれもお気を付けを。
紅茶を飲み干したニルは小面を着け、マントを羽織る。執行者としての装いに変わり闇をまとうが如くマントを翻し部屋を後にする。
***
その夜、役目を終えたエルドラド共和国の使者、フォックスと勇者たちは馬車に乗って帰路についていた。一行は深い渓谷の道を進んでいた。
切り立った崖が両側にそびえ、間から見える夜空には満天の星空、二人の勇者の瞳も心なしか輝いているように見える。
馬車の中、陽向と葵は旅の興奮冷めやらぬ様子で会話に花を咲かせていた。
「めっちゃ充実した旅だったな!アリシアちゃんもキラキラでしゃらーんって感じで可愛かったし!」
「ふふ、陽向ってば。でも本当に素敵な街並みだったわ。平和そのものって感じ…きゃっ」
不意に馬車が止まり外からは怒声が。
「金を置いていけ!一人残らず殺すぞ!」
馬車を囲むように、十数人は居るであろう盗賊が現れていた。
「マジかよ……せっかくいい気分だったのに」
「任務中に襲撃されるなんて……ま、せっかくの護衛だしいっちょやりますか!」
陽向は舌打ちするも葵はやる気満々の様子。
勢いよく二人は馬車を飛び出す!
「うおりゃあああ爆裂拳(ノヴァストライク)!!」
陽向の拳が地面を破壊し盗賊を吹き飛ばしていく。
「えいっ!」
葵も長い槍を振り回し盗賊を斬りつける。麻痺毒を帯びた穂先は確実に敵の動きを止めていく。
「な、なんだこいつら……ガキのくせに化け物か……!?うっ……」
最後の盗賊が倒れる。
「……えっ!?」
「な、なんで……!?」
陽向がキョロキョロと辺りを見回す。そして葵も思わず声を上げる。
いつの間にかフォックスの乗った車のみ残し……使者が、そして馬でさえもいつのまにか消えている。
そして陽向と葵の前に黒いローブを纏った男、ニルが立っていた。能、狂言、二人の記憶にあるのは教科書で見たような面……異様な雰囲気を放つその男に、二人は思わず身構える。
「お、お前……誰だ……?」
陽向が怯えを隠すように問う。
男は何も語らない、流れるような動作で手のひらを陽向に向ける。
次の瞬間、陽向の両手が……消えていた。
「な……!?」
葵が、信じられない光景に目を見開く。
「ぐ、ぐわああああああ!!!!」
陽向が激痛に悲鳴を上げる。両の手首からスプリンクラーのように噴き出していた。
「ひ、陽向——!!!」
葵が叫ぶ。そして、男に槍を向ける。
「こ、このぉ——!!!」
葵の槍が男に向かって突き出される。
しかし、男は微動だにしない。
男に穂先が触れる瞬間、葵の槍は虚空に消えた。
「え……?な、なんなの!?」
葵は切り替えが早い。次の刹那、また槍を構え男を斬りつける。
「く、くそ——!!!」
今度は槍が消えることは無い。訓練の賜物か年齢不相応に鋭い突きを放つ。
だが……彼女の技術は発展途上。洗練された体捌きにより距離を潰され全く当たる気配が無い。
「……未熟」
ただ一言、そう告げられる。
「え……?」
両手を失くした痛みも忘れ、信じられない光景が陽向を襲う。
「あ、あ……葵……?」
頭と離れ離れになった葵の胴体が、ゆっくりと倒れていく。
男と戦っていた時の、そのまま変わらない必死の形相の葵。頭は転がり陽向の元へ、そして彼を見つめたまま動かなくなった。
「そ、そんな……あ、葵……葵いぃぃぃ !!!」
陽向が絶望の叫びを上げる。
男は息一つ切らすことなく、陽向に近づいていく。
「お、お前!一体なんなんだよ!葵に何したんだよ!!」
男はただ一言。
「エルドラドの勇者についての情報を」
男の問いに、陽向が目を見開く。
「な、なんでそんなこと……?」
陽向は思い出したように襲ってくる痛みに耐え、怯えながらも必死に頭を働かせる。
(く、クソッ……!でも、みんなのことは……!)
「……で、お前はどうなんだ?」
馬車に隠れていたフォックスは、絶望した表情で恐怖に震えながら男を見上げる。
「わ、私は……お、お願いです……命だけは……」
フォックスが、怯えた声で言う。
男の返事を待つこと無く、必死の形相でフォックスがエルドラド共和国の勇者についての情報を話す。
陽向、葵のクラスメイト、つまり勇者達の能力、性格、人間関係……知る限りの情報を、長い銀色の髪を振り乱し、身振りを交え、どれだけ貴重で重要な情報であるかをアピールする。
ニルは一通り話し終えたフォックスを一瞥する。
「醜い」
次の瞬間、フォックスの姿が消えていた。まるでそこには何も無かったかのように。
そして、倒れている盗賊たちも次々に消えていく。
陽向は涙を流し、絶望の表情で事切れていた。友人を亡くし、大人の醜さを見せつけられたのだから。
渓谷には陽向が残した戦闘の痕跡だけが残されている。他には誰も居らず、何も無い……
***
「坊ちゃん、お帰りなさいませ。今回は素晴らしい成果だったようですね。ふふ、こちらをご用意しております」
室田が取り出したのは、重厚感のある深い緑色のボトル。ボトルの正面には『UNIKO』の文字が、そしてその上には金色で縁取られた『VEGA SICILIA』の文字。
「坊ちゃん、こちらがスペインの誇る『ベガ・シシリアのウニコ』でございます」
室田が、ボトルを大切そうにニルに差し出す。
「ええ、このワインは、スペインワイン界の頂点に立つと言っても過言ではありません。『唯一』の名を冠するに相応しく、販売されるまで最低でも10年の熟成期間がございます」
やや早口の室田。待ちきれないようにシルバーのソムリエナイフでコルクを外していく。
「ポイント交換は素晴らしい!コルクの状態は良好、完璧な保存状態でございます。これは楽しみですな!」
興奮気味の室田、そして微かな音を立て抜かれたコルク。深い緑色のボトルからは濃い赤色のワインが注がれていく。
縁の薄いグラスの中でワインの『赤』が優雅に揺らめく。
ワインに合わせたスペイン産のチーズ、ハードタイプの『マンチェゴ』、そしてブルーチーズの『カブラレス』。マリアージュを愉しみ二人の夜は更けていく。
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【リザルト】
- 勇者:樅陽向(もみひなた)、楓葵(かえであおい)
- 能力:
- 樅陽向:爆裂拳(ノヴァストライク) 高い威力の一撃を放つ拳
- 楓葵:猛毒槍(ナイトシェイドスパイク) あらゆる毒を自在に操る槍を具現化させる
- 死因:
- 樅陽向:出血多量による失血死
- 楓葵:頸部消失に伴う切断、失血性ショック死
【収入】
- 樅陽向、楓葵含む盗賊団討伐報酬:13,000ポイント(130万円相当)
陽向は7,500ポイント、葵は5,000ポイント。
【支出】
- ワイン:ベガ・シシリア・ウニコ 2本(20万円相当、2,000ポイント)
- ソムリエナイフ:シャトー・ラギオール シルバーコーティッド(5万円相当、500ポイント)
- ワイングラス:バカラ パッション 4脚(15万円相当、1,500ポイント)
- 魔法のティーコゼー:温度を一定に保つ魔法のアイテム(9,000ポイント)
【拠点の設備】
- 安物のソファ
- 安物のベッド
- 安物の書斎机とパイプ椅子
- 魔法の照明
*上記4点は女神からの支給ポイントで交換
- ワインセラー
- 温度と湿度を自動調整する魔道具付き
- 現在のコレクション:
- シャトー・マルゴー2015年(1本)
- ベガ・シシリア・ウニコ(2本)
- 絵画:モネの「睡蓮」レプリカ(F20号サイズ)
- ソムリエナイフ:シャトー・ラギオール シルバーコーティッド
- ワイングラス:バカラ パッション(4脚)
- 異世界素材のティーコゼー
【残高】
- 0ポイント(0円)
【設定メモ】
異世界素材のティーコゼー
魔法陣が内部に織り込まれており保温性に優れる。細く丈夫なアラクネの糸で編み上げられており、汚れにも強い超高級品。
紅茶を冷めさせないためだけのアイテム。
↓次回
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