オンライン五月祭の舞台裏(後)
研究報告の資料を作成しながらこの記事を書いています。
この記事を書きながら研究報告の資料作成をしているとも言います。
あれ、五月祭って研究だったっけ…(錯乱)
ということで(どういうことだよ)いよいよ五月祭が間近に迫る中、準備は続きます。
宣伝って難しい
前編でも触れたこの話題。宣伝って、難しい。
通常の五月祭では、最悪全く宣伝できてなくてもその場で客引きすることができるんです。五月祭に遊びに来てくれるお客さんはたっぷり入るんですから。
ところがオンラインとなると、そもそもオンラインで五月祭をやることをほとんどの人が知らない。その上、はっきりと「この企画を見たい!」という意志を持ってリンクをクリックしてくれる人がいない限り、見てもらうことはできない。
正直、視聴者3名とかで配信することになるんじゃないかと、五月祭当日もガクブルしていました。
だから、SNSを本当に頑張りましたよね。まずはTwitter、インスタ、Facebookのフォロワーを増やすこと。でないとそもそも発信した情報がみなさんの目に届かない。
なりふり構わず必死でしたね。
質問箱をやってみたり・・・
これもよく聞かれるんですが、特にはないかなあと中の人的には思います。そりゃいろんなことを勉強しておいた方が良いには良いんですが、結局実験とかを交えつつ手を動かして学んだ方が効率が良いのと、今のうちに学…
— 東大 農学部 応用生命化学・工学専攻 (農2) 五月祭 (@nou2m1_official) September 7, 2020
続きは質問箱へ #Peing #質問箱 https://t.co/nXz7zj5nnq
ほとんど持ってない映え写真(?)をかき集めて投稿してみたり・・・
【農2の生活】
— 東大 農学部 応用生命化学・工学専攻 (農2) 五月祭 (@nou2m1_official) August 5, 2020
酵素学実験では、酵素の形や動き方をシミュレーションしました。写真はアルカリホスファターゼという酵素です。αヘリックスが赤色に、βシートが青色になっていますね。くるくる回しながら観察できて面白いんですよ!😆
もう一つは活性中心のアップ図。なんかかっこいいでしょう😎😎 pic.twitter.com/gS3C7v5OxL
カウントダウン動画など撮ってみたり・・・
【五月祭まであと3日!】
— 東大 農学部 応用生命化学・工学専攻 (農2) 五月祭 (@nou2m1_official) September 17, 2020
今日は企画副責任者の私です!
当日は、企業による講義の後に学生への質問コーナーも設けます😊
我々がどんな質問にも全力でお答えするので、是非お付き合いください(見てくれる人いないと泣きます)https://t.co/oi3qCcvcX3 pic.twitter.com/HwrnzHxPUq
いろいろやってみたのですが、どれが一番効いたのか・・・。
最初は0人から始めたTwitterも、9月にはフォロワー400人を達成し、最終的には483名で当日を迎えました。
頑張ったよな。Twitter担当者、ありがとう。
インスタだって頑張ったよ。インスタの使い方を知っているキラキラ民がほとんどいなかったせいで、2人だけでまわしていたね・・・。
丸投げしちゃってごめん。拡散が難しいインスタでフォロワー58人なんてすごいよ。本当にありがとう。
Facebookもありがとう。Facebookを見て、親戚が企画を覗きに来てくれたよ。普段使わないのにいっぱい動かしてくれてありがとう・・・。
そして、いよいよ当日。
コロナ対策
これですね。当日一番めんどくさいのはこれですね。
定期的な換気!定期的な消毒!マスク着用!アクリル板設置!
見えますか??この2人の間にある透明な隔たりが。
仲が悪いとかじゃないです。物理的なやつです。
コレ!!!副企画長がラボから借りてきてくれました。ありがとう。
慣れないOBSを操作しながらコメントを拾ったりナレーションを読み上げたりするのが1人ではちょっと無理だったので、こんなふうに2人で配信用PC(お借りしたiMac)の前に座って配信することになりました。
仕方なく、アクリル板を設置しました、が・・・
めちゃめちゃ邪魔でした。
まず、肘がアクリル板にぶつかるのでマウスを動かせるエリアが制限されます。iMacの画面はすごく大きいのでマウスもめちゃめちゃ動かさなきゃいけなくて、狭いエリアで必死にかちゃかちゃやっていました。
それから、PC画面の半分はアクリル板越しにしか見えなくなります。
これがかなり億劫で、「あ、ちょっと今コメント見たいからそのウィンドウこっちにドラッグしてきて!!」みたいなことになります。
しかも喋ると音は配信に乗っちゃいますから、メモ帳とペンで筆談しながらいろいろやってました。
あまりにもアナログで草。オンラインの恩恵はどこへ。
でも、逆に言うと、いっぱいリハーサルをさせてもらってトラブルを事前に経験していたので、コロナ対策以外は心配事もなく配信することができました。
貴重な時間を割いて練習に付き合ってくださった各企業さん、本当にありがとうございました。
最後に
オンラインって難しいですね。
技術的な障壁はもちろんなんですけど、そもそも人が来るか怪しい、内容や日程の調整が難しい、などなど、本質的じゃないけど重要な障害がたくさんあった印象です。
そんな中でも、委員の方、各企業の方を始めとして、この五月祭に関わる全ての方のご協力あって、なんとかこの企画を作り上げることができました。
ありがとうございました。
オンライン五月祭、どこからでも参加できるなど、オンラインならではのメリットもいくつか見受けられた一方で、出展を断念した、規模を縮小せざるを得なかった団体も少なくないと聞きます。
これらの不満が、オンライン開催という未曾有の事態を乗り越えた五月祭の中で、来年以降どのような形で昇華されていくのか、非常に楽しみですね。
五月祭裏話はここまでです。
良い感じに記憶が持ちました。
改竄されているかもしれませんが、それはご愛嬌ということで。
それでは。