フリーピアノに行った200327
東京の国立でピアノ祭り的なものに行った。
ピアノが全部で4台(1台は普段から置いてある)設置され、プロのコンサートも行われたり、一般の人が試し弾き(15分)できるというイベントだった。ムサシ楽器という楽器屋さんが提供してくれてるらしい。
予約制らしいので朝早めに家を出たが、乗りたかったバスがもう発車してしまった。2分間に合わなかったらしい。最近ほんとツイてない・・。生理だしなんかしんどいわ。
次のバスまで20分。コンビニで肉まんと納豆巻きを買って食べた。
駅について、まずは楽器屋さんへ向かう。4台のうち唯一のグランドピアノ。お店の中のピアノだ。予約は半分くらい埋まっていたが取れた。よかった。
予約表の中に知りあいのKさんの名前を見つけた。Kさんは「〜なんだわ」が口癖のおおらかでやさしい素敵な人。フリーピアノで知り合った。ちなみに順番はわたしの後。会えるといいな。
他のピアノも予約しに行った。
他のピアノ2台は野外だった。ステージ感ある設置だった。プロの人がライブするらしいから、そりゃそうか。これは緊張するな・・
4台全て予約が取れた。しかもちょうど1時間ごとに弾くスケジュールとなった。今日はイキって楽譜を持ってこなかったので、弾ける曲が限られている。どの曲を弾こうか考えていた。組み合わせも結構大事だし、かといって時間ギリギリっていうのも。ちょっと余裕を持って演奏したい。レパートリーが少ないと困るぜ。
しかし1台目の演奏のグランドピアノまで2時間くらいある・・。
プロの人のライブを見ながら待った。めちゃ混んでるけど・・。
バイオリンとピアノのデュオだった。バイオリンもうまいけどピアノも上手い。さすがプロ。やさしい音。
次はクラシックギターとピアノのデュオだった。最初にソロから始まった。
有名な「アルハンブラの思い出」、初めて生で聴いた。一人でメロディーと伴奏を弾いているのに、一瞬、あれ?ピアノと一緒に弾いてる?と思ってしまった。
いよいよグランドピアノの試し引きに行った。
10人くらいお客さんもいる。緊張。わたしの前の人が弾き始めた。
女性が弾いて、その後旦那さんにチェンジ。夫婦でってすてきだなぁ。
旦那さんが2曲目にショパンの舟唄を弾いていた。いい曲だな〜
次、わたしの番。
ショパンのエオリアンハープとスケルツォの2番
ペダルがすんごく硬くて重かった。新しいピアノなのかしら・・
初めましてのピアノと仲良くなれる曲ってなんなんだろう・・と思った。
エオリアンハープは肝心なところはほとんど音を外した汗
スケルツォ2番は一番練習した曲なので馴染んではいるけど、とにかくペダルとの戦いだった。どうにか演奏終わり。あと2分くらい余裕があったけど、終わりにした。
Kさんがきていたので話しかけに行った。ペダルが重いことを伝えたかったのだ。少し話をしてKさんはわたしの演奏を褒めてくれた。
そしてKさんは亡き女王のためのパヴァーヌとくるみ割り人形を弾いていた。
Kさんのピアノは、オープンで暖かい本人の人柄がよく出ていてとても好きだ。
ちなみに前にフリーピアノの演奏を聴いた時、最初物陰で誰が弾いているのか見えなくて、「あ、この人と仲良くなれそうだわ〜」と思ってよく見たらKさんだったことがあった。
次の演奏場所へ向かった。
野外でまぁまぁ人通りのあるところ。
わたしの前は微妙にプロっぽい人がジャズを演奏していた。とても上手。ちょっとこの後演奏するのは気が引けるぜ。と思ったけど、こういう時はいい流れを作ってくれたと思うようにするといいみたいなことを、マイ先生(芸大音高の先生)がyoutubeで言ってたのを思い出す。
ショパンの黒鍵とベートーベンのソナタ熱情の第一楽章を演奏した。
熱情は指が回らんかったけど、なんか楽しくのびのび弾けた。(あとで録音聴いたら結構ボロボロだった)
終わってから、スタッフの人がアンケートお願いします。と言ってきた。少しかがんで机で記入していたらその人(さっきからイケメンがいるなと思ってた)が
「黒鍵とソナタ、素晴らしかったです」
と言ってくれた。神さまのおつげみたい・・と思った。そしてその言い方は、ピアノやってる人なのかな?
梯剛之さんのコンサートが行われているので(ていうか始まってる)、さっきグランドを弾いた楽器店へ戻る。
ピアノの音が聴こえてくる・・これはもしや、熱情だ。第三楽章だ。
あ〜〜〜プロが弾いてたのに、同じ曲を数メートル先で弾いてた自分って、何なん。
さすが上手い。そして繊細な演奏。
めちゃめちゃ人がいたけど、なんとか中に入れた。
最後まで聴きたかったけど、次のピアノの予約時間が迫っているのでそちらへ向かった。次は普段からも設置している駅前のピアノだ。
わたしの前の人の演奏が少し聴けた。とてもやさしい音の人だった。パプリカを弾いていた。多分オリジナルアレンジ。上手。
わたしの番が来た。
ここは何度か弾きに行ったことあるので余裕ぶちかましだぜ。さっき失敗したエオリアンハープをもう一回弾いてみた。結構調子がいい。最近まれにみるノリノリで弾けた。幻想即興曲と黒鍵と月の光とあつ森のテーマも弾いた。
しかし一曲終わるごとに拍手をいただいて振り返るとどんどんギャラリーが増えていき、ビビるわたし。普段よりもものすごい人だかりだった。
でも調子は止まらずいい感じで演奏できた。
終わってアンケート書きに行ったら、受けつけのかわい子ちゃんに「すてきな演奏ありがとうございました」とにこにこしながら言われた。全員に言ってるのかもしれない。さっきのイケメンお兄さんも。でも本心から言ってるようにわたしには聴こえたので素直に受け止めた。
そして見覚えのあるお兄さんがわたしに向かって会釈しながら小さく拍手してきた。フリーピアノで前弾いてるのを見かけたことがある、綺麗めやりらふぃーファッションのとてもやさしい品のある演奏をする人だ。なんかうれしかった。
弾き終わったらすごくお腹が痛いことに気がついた。
緊張によるものだこれは。座りたい・・・。
店も混んでるしベンチも混んでいて座れない。
コンビニの裏路地の微妙な段差みたいなところに座る。
なんかみじめな画だなぁ。最近こんなんばっか。
本当はお腹を抱えてたいけどあんまり具合悪そうにしていると通行人の人が気にしてしまうので、微妙に体を起こして耐える。
次の予約まで30分。ご飯を食べるには微妙。お茶でもしようそしてとにかく座りたいと思ってモスに行ったけど混んでいた。あまりに辛いので次の予約をキャンセルしようかと思ったけど、なんか桜の木のしたですごく雰囲気も良かったしこんな機会はなかなかないし・・
椅子を探しながらウロウロするも座れず(何やってるんだろうわたし)悶え苦しみながら時間が過ぎ、やっと予約の時間になった。
とりあえずあまり難しくない得意な曲にしようと思い、韓国映画のサントラの曲を弾いた。「きれいな曲だね」という声が聞こえる。子連れのお父さんが立ち止まって聴いてくれている。
別の子供もきてピアノの影から覗いてくる。もしかしてわたしを笑わせようとしているのかもしれない。いつもならこっちもふざけたいところだけど、おなかが痛いわたしは余裕がない。
月の光と別れの曲とエオリアンハープ(しつこいけどリベンジ。そしてまた失敗)
を演奏した。全体的にいまいちだった。
演奏が終わったら、アンケートお願いします。とさっき演奏していたピアニストの人から用紙を渡された・・プロの人の前であの演奏を・・・うわぁああああ
そしてそのピアノのSHINMELというメーカーのロゴのピンバッチをもらった。かっこいい。
ピアニストの人、MCもすごく上手だったしスタッフの人の手伝いまでしてるなんて、、、なんかいいな。
とりあえず全てのピアノを演奏したので、ラーメンを食べに行こうと歩き始める。Kさんとすれ違った。しばらく立ち話をした。ピアノの話を色々した。Kさんはリストの本を読んでいて、講座にも通うらしい。
Kさんと別れ目当てのラーメン屋へ向かった。そしてタピオカも飲んだ。
今日はとても充実した1日だった。
すてきなイベントありがとうございました。