#2020年映画ベスト10
今年はそもそも観れた数が少なかったので、今年観た去年公開の映画を一部含みます。
というわけで、ちょっと思い出しつつ語ってみる。
1.T-34(ダイナミック完全版)
戦場での、捕虜と軍人たちの一幕を切り取った映画。
『FURY』なんかもそうだったけど、戦車の映画って「圧倒的不利な状況を智略で覆す」話が多いから面白いんだよね。
バレットタイムを多用した大迫力の戦車戦はもちろん、意外性に富んだ戦い方や各登場人物の人間ドラマも見どころ。
2.ジョジョ・ラビット
なんか戦争映画が並んだのは偶然。
ナチスの教育の影響を受けて、ヒトラーに心酔する少年の目を通して描かれる第二次世界大戦の話。
イマジナリーフレンドのヒトラーといつも一緒だった少年が、様々な現実を目の当たりにして成長していく話。
戦争の話なので現実は重く辛いものばかりだけど、ポップでコミカルな映画に仕上がっているのはタイカ監督の手腕か。
色々乗り越えた末のラストは気持ちのいい終わり方だった。
3.ジョン・デロリアン
Back to the futureでおなじみの名車・デロリアンの作者、ジョン・デロリアン…の、隣人の話。
車の話はオマケ程度。
キレモノ同士の駆け引きの空気感が絶妙だった。
しかしこの主人公(ジョンの隣人)、なかなかのクズである。
4.フォードvsフェラーリ
続けて、今度は正真正銘車の話。
タイトルは『フォードvsフェラーリ』だけど、もっと複雑な対立関係がいくつも垣間見える、何なら『フォード内紛』ぐらいの内容だった気もする。
本当に才能のある人間が、組織のつまらないプライドの犠牲になって歴史の闇に葬られていく事ってあるんだな…
5.ジョゼと虎と魚たち
今年の映画納めの一本。
ちなみに、原作も実写版も未着手で事前情報ゼロで観に行った。
群像劇ってジャンルはミステリ仕立ての大仕掛けのあるものも好きだけど、こういう人の気持ちの些細なすれ違いなんかが描かれている物もいいね。
6.TENET
今年の超大作にして、最大の???な作品。
なんかもう、鑑賞中ひたすら脳をフル稼働させてなければ置いて行かれる難解な映画。
多分まだまだ気付いていない何かがありそうな気がするので、BD予約してゆっくり観てみることにする。
7.ヘヴィ・トリップ
とんでもねぇクソ映画(誉め言葉)だった。
フィンランドでデスメタルバンドを組んでいる青年たちがフェスに参加するため、ノルウェーを目指す話。
映画の根底は『バンド×青春』なんだけど、なんかもうデタラメにやりたい放題暴走しまくってる話で最高だった(ヤケクソ)
8.ナイブズ・アウト
王道のミステリ。
大がかりな仕掛けがあるわけでもなく、名探偵が至って地味地道に証拠を集めて事件を解決していく話ではあるんだけど、コロンボや古畑任三郎みたいな、犯人サイドの人間がじりじりと名探偵に追い詰められていくスタイルは緊張感があっていいね。
9.フォックストロット・シックス
重厚なハードボイルド路線のSFアクション。
でもやっぱり、この映画はヴィジュアル面が熱かった。
ガトリング砲を装備したパワードアーマーとか、ステルス迷彩とか…
とにかく、洋ゲーFPSとかやったことある人には色々刺さる映画。
10.スーパーティーチャー
主演:ドニー・イェン
まぁ、やっぱりこれ理由で観る人は多かったと思う。もちろんドニー兄貴のカンフーもしっかり見せ場アリ。
話はざっくり言うと『GTO』『ごくせん』みたいな、問題児クラスを型破り教師が良い方に導いていく話。
ベタな映画だけど、こういうのはベタだからこその良さってのがあるよね。
番外編
ヴァイオレット・エヴァー・ガーデン
泣かせに来てる話で、観ていて苦しくなってくる。
でも、この映画を作った人たちがのこしたものは、しっかり受け取ってきた。
羅小黒戦記
Twitterで評判が良かったので一応観たけど…
まぁ、いい意味で「子供向け」な映画だったな。
良い映画だとは思うけど、僕向きじゃなかった。
ただ、アクションシーンの作画が凄いってのは、その道の素人の僕でも思わず唸った。
ファイナル・レベル
はい、出ました今回のB級バッタモン枠。
「ゲームの中に囚われてしまい、クリアしないと脱出できない」というあの映画そのまんまの設定に始まり、美女たちによるハンパなく雑なアクションが延々続く、まぁ我々の業界ではもはや見慣れたタイプのゆる~い映画だった。
今のところ、来年はモンハン(のトニー・ジャー)、フリー・ガイズ、ガンズ・アキンボー、ナイル殺人事件あたりには期待してる。
色々と良い映画が見られるといいですね。
それでは、よいお年を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?