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【G検定】【ゆるく学ぼう】知能ってなんだろう【チューリングテスト】【中国語の部屋】
1.知能の議論と実験
前回の記事では「知能」ってなんだろう、って書いたけど
昔からその議論や実験はある。
代表的なのは
・チューリングテスト
・中国語の部屋
結論から言うと、決着は付いてない。
でもすごく哲学的。
2.チューリングテスト
人間とロボット(コンピュータ)の区別がつかないならば
そのロボットは人間だ、知能があるでしょ〜ってテスト。
(※イメージしやすいようにロボットって表現を使ってます)
Aさんは、「Bさん」と「人間のような返事をするロボット」と会話して
どっちがBさん(人間)か判るかなってテスト。
第一次AIブームの1950年に
数学者チューリングさんが実験した。
1950年って綾小路きみまろが生まれた年だよ。
3.中国語の部屋
じゃあ、チューリングテストで人間と錯覚させたロボットには
知能がある(=人工知能)ってことなんですか〜?
違うと思いまーす。
って第二次AIブームの1980年に
反論して実験したのが哲学者ジョン・サールさん。
1980年は壇蜜が生まれた年で有名だね!
どんなテストかというと、
ある部屋の外に「中国語しか話せないAさん」と、
ある部屋の中に「英語しか話せないBさん」がいる。
その部屋は、Aさんから謎の記号(=中国語)の手紙がBさんに送られてくる。
Bさんは「は?」って想いを抑えつつ、
部屋内にある「イケてるマニュアル」にしたがって
謎の記号(=中国語)のお返事を出す。
それを繰り返す。
部屋の外にいるAさんは、会話が成り立っているので
部屋の中にいるBさんは「中国語が解る人」とすっかり思い込んじゃう。
やったね!
でも、人間Bさんに「中国語の知能」はあるのかな?
(the マニュアル人間Bさん)
もしくは、BさんをコンピュータのCPUと仮定した時、
そこに「知能」はあるのかな?
(あれ?知能ってなんだっけ?)
4.最後に(ロボットとわかっていても・・・)
結局のところ、知能って何?って永遠のテーマってこと。
人が人たる所以とは、みたいにね。
それと、人は意識的にロボットだと判っていても、
無意識的に「人間みたいだな」と思ってしまう傾向を
イライザ効果って言う。
Siriとか、GoogleHomeに愛着が湧いてくるのと同じだろうか。
それはまた別の記事に。
参考図書