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第一期麻雀リーグFC ダイスで決める観戦記事 第一節

 麻雀リーグFCがついに開幕しましたね!私は全く惜しいところなくドラフトでふるい落とされましたが,見る側としてもそれなりに盛り上げていきたい所存でございます。とはいえ毎週12試合やるのに全部見るのは無理…と思ったそこのあなた!私もです!!!
 なので,6試合のうち1試合だけ,私が見どころをお教えします!試合は公平にダイスで決めていきます!この手法がみんなに伝わって,全部の試合の記事が上がるようになればいいなあ…という皮算用でございます。みんなも試合の観戦記,書こう!

今回私が紹介する試合は第一節の第一試合B卓です。(敬称略)
東家:縦鳥千波(藁科マーライオンズ)
南家:アルシーー(優曇華の花)
西家:ゆうれいいか(GOLDEN BODENS)
北家:えりんぼパパ(あさひなライジングサン)

面前でなくとも

 下家からの3巡目リーチに対して3pをプッシュ。このままリーチしてぶつけにいく…と思われたが、対面の8sをポン。8sがワンチャンスになったとはいえ6sも押して1000点の聴牌を取った。両面待ちになるとはいえ、聴牌1000点で押すのはちょっと…という人は多いのではないだろうか。

 ゆうれいいかさんは25mを押してリーチをかわし切った。面前で自分のリターンを得るよりリスクを取ってかわしに向かう、収入は少ないが素晴らしいプレーでした。東3局まではこのようなかわし手が決まり、点数状況は大きく動かなかった。

ホンイツに縛られない柔軟性

 東4局、親のえりんぼパパさん大物手が入る。ホンイツが簡単につきそうだ。だが、この場面で9mを切るより2pを切ることを選択した。確かにドラにくっつけば発ポンで満貫のままにできる。くっつきの牌としても、258pの筋違いで持っている牌とそう変わらず、ホンイツになった時にブラフにもなりえる、視野を広く持っていることが分かる打牌だ。

 この手は後にホンイツトイトイまで伸び、そして…!

 乾坤一擲の6000オール!この試合の主導権を握った。この後も親を連荘したえりんぼパパさんに、初登板という緊張という言葉はなかったか。

アガらせてたまるか!

 この6000オール同局の縦鳥さん視点。この局は私にとって一番の衝撃だった。
 既にピンズの3副露が入った上家に対して自分はカンチャンだらけのイーシャンテン。前々巡にポンされた5pを持ってきて、スライドして現物の2pを切ると思われたが、これを何事もなかったかのようにツモ切った。
 実はこの5pは刺さらない。4枚目なので当たりうる形は両面かカンチャンで、25pは通っているのであとは46pか67pで持っていたか。しかしポン出しが4pで、形を逆再生すると44556か45567で持っていたことになるので既に聴牌していたことになる。これはおかしい。しっかり逆再生を用いて、縦鳥さんは1pを引き、チャンタ三色の変化を手にしたのだ。

 しかし、上家に更に手出しが入り、チャンタ三色に肝要な2mが直前で2切れになってしまった。そこにやってくる生牌の白。ホンイツトイトイに打ってしまっては相当ラスが濃厚になってしまう…これでオリ…

…ない!ここでオリない!縦鳥さんは白を叩き切った!2mが2切れであるにも関わらず、3副露の親に立ち向かったのだ。これは私にはできない。というかこれは本当に切った方が得なのか怪しいと思ってすらいる。だが、ホンイツに対して早く対応しすぎてしまう、言葉の形をとらないアンチテーゼのようなものに感じた。私の当然だと思っている打牌を見直す、いい機会になると感じた。みんなもうまい人の打牌を見て、フィードバックしよう。

 この白が無事通過し、数巡後に上家から2mが切られた。この2mで3枚目だし当然のチーテン、そして切るのはチャンタとドラがつくように5m…

…ではなく、1000点だけになる9mを切った。またも私を衝撃が襲った。先の打牌を含めて、この局の3副露に対する縦鳥さんの選択は、「親の大きな上がりを阻止する」ことに主眼が置かれているようだった。麻雀リーグFCはオカがあり、トップが大きい。そのために、縦鳥さんは高打点の副露をした上家に危険な白を押し、打点より和了率を高めるために、ドラそばのカン8mでなくカン6mにしたのだ(トイトイも否定されてないので5mと9mの危険度比較もあったかも)。事実、カン6mは4枚山に居て、1vs4のめくりあいにまで持ち込んでいたのだ。結果はその目論見は実らず、6000オールを上がられていたが、この選択は縦鳥さんのトップへの執念強さを証明するものであったと考える。
P.S. さすがに白プッシュは損に見えるのですが私の勉強不足なのでしょうか…どうなんでしょう…この観戦記事は実力底辺魂天が書いてるので間違いを含む場合があります。ご意見はぜひコメントにお願いしますm(__)m

一発なんて怖くない

 東4局1本場、対面が一歩抜けたアルシーーさん視点。中のみの1000点聴牌から、対面のリーチの一発目にスジとはいえドラを切る。対面に3s→5sの切り出しからドラシャボの発生率が下がりそうなこともあり、当然を実行できる平常さを感じた。アルシーーさんにも初登板のプレッシャーなどなかったのかもしれない。

 しかし次巡、下家から追っかけリーチ。持ってきたのはまたもドラの2s。下家には無筋でしかも一発目。これは8sを切ってオリ…

…なかった!この2sをプッシュして、1000点の聴牌をキープ。いや、今は3300点だったか。下家にはまだ筋が5本しか通っていない。この本数ではいくら放銃打点が高くても、放銃率的に得と見たか。どちらにしろ素晴らしい一打であると感じた。FCリーガーは強心臓しかいないのか。

自然なチー、しかし強さを感じるチー

 南1局、ゆうれいいかさん視点、第一ツモも取らぬうちに、9mをチーした。ドラが6pで、鳴き三色を狙う仕掛けだ。書いている私には、こうして書いている時にはチーした方がいいように感じたが、同じような場面に100回遭遇して、100回とも鳴ける自信はない。特にこの麻雀リーグFCの開幕戦、減点のない麻雀を打つのは難しいだろう。やっぱりFCリーガーには強心臓しかいない(確信)。

逆転の志は折れず

 南4局、アルシーーさん視点。放銃がかさんでしまい、持ち点はマイナスになり、逆転は倍満ツモですら叶わない。三倍満ツモか跳満直撃。この条件をどう見るか。オーラスのアルシーーさんの手は、手牌だけ見た感想としてはその条件を満たすことができそうだ。しかしここで2枚目の発が切られてしまう。1mも直前にスルーして残り1枚、万事休すか。筆者は仕方なくここで満貫のポンテンを取り、誰からも上がり8ptを確保しに行きそうだ。しかし、アルシーーさんはこれをスルーし、まだ面前をキープした。この選択が正しいか、pt戦の戦績に乏しい私には分からない。だが、この上を諦めない打ち方こそが、見る人を惹きつけるものであるのだろう。

 更に巡目が進み、1mも4枚切れになってしまった。発も2切れになっている。何を切るか。

 アルシーーさんの選択は1m。恐らく四暗刻を強く意識した打牌だ。生きている縦受けは36mが1枚ずつ、発はもう2枚切れている。しかし、打点としては申し分ない。道としてはあまりに細いかもしれない。だがその逆転の目を潰さないこの選択は、見ている人の心を熱くした。

 結果としては大きく点差のついた対局だったが、全員に打牌の意図がひしひしと伝わってきた、開幕戦にふさわしい熱い対局だった。この熱狂が、毎週12試合も行われている。すべて見ることは叶わないとは思うが、是非皆さんも覗いてみてはいかがだろうか。



書いた感想

…疲れた!!!(身も蓋もない感想)
いやマジで大変でした。はりきりすぎた。この文量を週2回はキツイので、文章量を減らす(1人につき1場面だけピックアップ)か、週1か隔週くらいにまで落としたいと思います。文章に妥協したくないので多分後者。
もし文章に誤字脱字や不適切な表現がありましたらご指摘お願いします。文字書きとしてもやっとスタートしだした私の船出を、良ければ応援よろしくお願いしますm(__)m

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