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引退Party Dernier Volのつづき

Dernier Volの続きです。

レユニオン島に到着し、クルーたちと一緒にバスでホテルへと向かう。

空港へ到着したのはお昼くらいで、パーティーは夕方からのスタート。

それぞれが仮眠をとり、その後会場へ行くまでの間に、サプライズが用意されていることを知った。

それは彼が長年飛び回っていた都市のイニシャルを、最後の飛行順にデザインしTシャツにしたもの。

レユニオン島に暮らす家族も含め20名以上が同じTシャツを着て、彼を出迎える。

浜辺で待つ私たちを見て、まさかこんなことがあるとは思わず、なんということだと喜ぶ彼。

その後も親友のスピーチに涙したり、仲の良いクルーたちにも囲まれ、

浜辺の美しい夕焼けもクライマックス。みんなで裸足になり海を楽しみながらの美しいパーティーの時間。


TPOを大切にする彼らの考え方も大好きで尊敬している私。
お祝い事やイベントがある時と普段の違い。相当違うので彼らがドレスアップする時は、全く異なる雰囲気が醸し出されて思わずはっとしてしまう。
それと同時に本来着飾るということはこういうことなのだと思う。


そういえば誕生日会に、Tシャツ姿しか見たことのないフランス人が(失礼)真夏に白の長袖シャツをビシッと着て訪れてくれて、周りに小さなどよめきが起こったことも思い出す。どよめいたのは誕生日だった私の弟。。



一方で、日常はもっと自然体で居ていいのだと彼らから感じる。
それは自分にとって居心地の良い状態を選択すること。他人目線での生き方ではないということ。
服装に限らず、メイクアップも然り、相手に求めることもないし、求められているとも不思議と感じない。

何より、もっと深い人間関係や社会との付き合いにおいて自己犠牲的な生き方や選択をせず、
個を大切に、自身を大切にすることがベースにあるのだと気付かされる。


自分自身を尊重することは、即ち関わり合う相手も自分と同じくらい自身を大切にしていることが前提なので、相手が不思議な行動に出たとしても「私も自由だけどあなたも自由よね、理解は出来ませんが」というスタンスなのだと私自身は勝手に分析をしている。勿論個人差があり、違う意見も当然あるだろう。
ただ、私はこのスタンスが個人的にとても居心地が良く、肩の力が抜けて自然体で相手と関係性を構築出来る。

パーティーに話を戻すと、
勤務が終わったばかりで時差も辛いに違いないキャビンアテンダントの方たちも、皆華やかで美しい出で立ちでいらした。
制服からは想像出来なかった個性が際立ち、装いというものがお祝いする気持ちを代弁するものなのだということをここでもまた知ることになった。


Ils sont toujous formidables…
オリジナルのTシャツ。
そして一つ前の記事の写真、最後のフライトでのジャケットも特別にオーダーされたもの。それを着用出来る自由さも魅力的。

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