ご祝儀
料亭で働いていると
いきなり
「お姉さんこれ持っときな」と
お金を渡されることがある
このお金のことを″ご祝儀” や
”お心付け”というらしい
千円から一万円まで金額はバラバラである
今年に入ってから
このご祝儀というものを
料亭の常連さんたちから頂くようになった
「小料理屋を開いたら教えてね、がんばるんだよ」とご祝儀をくれたり
「出資するから連絡してね」と
名刺を渡してくださる人までいる
正直おじさんたちが私にご祝儀を
渡したくなる気持ちはわかる
たしかに私は
料理屋を開くことを夢みて
がんばっている小娘であり、
70・80・90年代の昭和歌謡曲が好きという
大体のおじさんにはハマる趣味を持っているし、
(いきなり振られても歌える)
ぐれることなく育ったんだなと
思わせる愛嬌を持っているからだ
おじさんたちからしたら
こんな夢見る娘は可愛くて仕方ないのだろう
ここまで読んでくださった方は、
じゃあこいつご祝儀だけで
いくらもらってるんやと
思われたことでしょう
実は1円も頂いていないです
頂いたらお店にすぐに渡しています
もちろん
「店には言うなよ❗️」とか
「君にあげたんやから秘密にしとき❗️」といって
渡されるため
うわ、今、胸にしまえば
バレないよな~と一瞬揺らいでいます
でも、はっきりいって
ご祝儀をもらって
いいことなんてひとつもない(と思いたい)
若いうちから
簡単にお金を得る方法を知ると
将来ろくなことにならない(と思いたい)し、
若いうちから簡単にお金を得ても
それが死ぬまで続くわけではない
人は頑張っている人を
応援したくなる生き物なのだろう
そして、
応援という名の少しの “いいこと” をした
自分に酔いたいのだろう
そんな浅はかなやつらからのご祝儀によって
自分の人生を壊したくない(大げさ)
パパ活やママ活が流行るのも
夢のないおじさんやおばさんのせいだ
可愛いから
応援したいからという理由だけで
お金を渡すのは見当違いである
いくら自分の本当の娘や息子が
構ってくれないからとはいえ、
お金を与えて懐かせようなんて
考えはやめてほしいものだ
ということで
あーだこーだえらそうに語ってますが
小料理屋を開くための貯金は
まだまだ貯まらないので
明日からは堂々と
ご祝儀を胸にしまって生きていこうと思います❗️