ロジカルシンキングと賞レース審査員

ロジカルシンキングの研修なるものを受けた。
漫才の多量摂取により、全てそれに落とし込んでしまう。語れるところもないので、ここに語らせてください。

ロジカルシンキングでは前提条件が一緒でないと話が伝わらない、ゼロベース思考が大切らしい。
これを聞いて、よく審査員が分かりにくいと言う謎が解けた。

審査員が分かりにくいというのは理解力の問題ではなく、情報の前提が異なるもしくは分かるまでに時間がかかるということではないか。
漫才のテーマになる内容がやや難しいことはあるかもしれないが、ある程度の勉強をしてこれば、理解できる話ばかりだと思う。ただ難しいのが、理解できると必ずしも面白いわけではなく、理解した前提が聞き手にとってある程度常識として認識されていなければ、それがボケなのかマジなのか分からなくなり、面白くなくなってしまう。また、聞き慣れないことだと情報を聞くのをシャットアウトしてしまうこともある。

自分自身が大学院にいた際、笑いのポイントは普段触れる知識の種類によってかなり異なると感じた。
私は小さな頃から、笑点や新喜劇など、お笑いやバラエティ番組触れてきた方だと思う。大学院で出会う人にはそういった笑いが通じないことがある。
一方で、その業界(理系大学生)の専門用語、例を挙げれば
・この行列はレジが律速だよねとか
・活性化エネルギーが高くて、行動できないとか
・それインテグラルのモノマネですかとか
そういったことが笑いになる。
しかし、これを賞レースでやってウケるとは思えない。

賞レースのように万人受けを狙うのであれば、多くの人が理解できる前提と、早い段階で入り込める導入が必要なのであろう。これが審査員が言う分かりやすさだと思う。

客観的に、一般的に、審査をしなければならない場合、いかに早く前提を一致させるかが分かりやすいという審査のポイントとなるのではないか。

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