2024.1.2 疲れも辛さもつのる

なかなか起きられず、9時過ぎに起きる。夫が回した洗濯物を干す。
北陸の津波注意報はすべて解除されたものの、相変わらず大きな余震が続いているという。考えると辛くなるので、なるべく報道に触れないようにする。
年末年始で食べすぎたので、なるべく歩こうと夫と歩き始めたが、数キロで雨が降り始め、電車移動に変更。駅で2人の子どもを連れた女性のベビーカーを地下まで夫と運ぶ。上の子がじっと見ていた。しっかりしてそうな眼差し。
しっかり寝たはずなのに眠気がとれず、出先のカフェでうたた寝。疲れがひどい。
閉店セールをしている店で、「カラー・パープル」のDVDを買う。10代の頃だったか、テレビでたまたま見て印象に残ったことを最近思い出す機会があったのだが、ストーリーを思い出せなかったのだった。
再び喫茶店へ。古くから続く、街の喫茶店。暖かく明るい店内には客が少なく、最初からここにすべきだったねと話す。持ってきていた『ハンチバック』を読み終えてしまったので、夫が持っていた李箱の作品集『翼』を読む。翻訳の斉藤真理子の導入の文章を読み、モダンボーイぶりに驚きながら最初の詩と中程の随筆を読んでみるが、先に解説を読んだ方がよさそうだと判断。滅多にそんなことしないのだが。日本による韓国併合直後に生まれ、30歳にもならずに死んだ作家の生涯、才気走った人物像に思いを馳せる。
帰り道、5年ぶりかそれ以上ぶりでカラオケに行く。音域が下がっていた。
帰宅すると羽田空港の事故のニュース。聞いてもすぐに理解できなかった。
夕食時に見たニュースで、明らかに心が傷ついているようすの女性が被災地からリポートしている。顔から表情が消えていて、目にもことばにも生気がなく、人形みたい。この人に仕事をさせてはいけないのでは、と思って聞いていたら、やはり地元出身の人だった。見ていて胸が苦しくなり、涙が出てくる。
ニュースはやめて、関係ない動画を見たり、昼間のラジオを聴いたりするが、どうにもつらい。
『82年生まれ、キム・ジヨン』原著を読み進めるが、これはこれで辛い内容。一文一文どころか一語一語意味をつかもうとするので、肚でとらえるような感覚。日本語の文章はどれほど読み流しているのか。

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