闇雲に追いかけるか、N字もしくは逆N字を追いかけるか。  (しばらくドル円ネタ追加)


【 見えている範囲で、トレンドが出ているか判断する 】

 テクニカルであれファンダメンタルであれ、未来のチャートを読むには、過去から現在が材料になります。
 まず、過去の小さめの範囲から始めてみる。トレンド(方向感)をつかめるか。
 以下の例は簡単です。

この範囲にトレンドはあるか
高値も安値も切り上がっているので上昇トレンド

 上の図だと、斜めに上昇している(N字を描いている)のがわかりますね。
 上昇トレンドを説明する図示のしかたはいくつかあります。だいじなのは、高値の切り上がり(切り下がり)と安値の切り上がり(切り下がり)を連続して認定できることです。

高値も上へ、安値も上へ、という動きの結果、N字が描ける。
次の高値・安値までは、高値・安値を仮の節目と考える。

 斜め上方向にN 字を描けるのは上昇トレンドなので、(トレンドを追いかける場合は)買い(ロング)で攻めることになります。では、どこでエントリーするか。どこを獲ればいいか。

【 エントリーできるポイント 】

 次のチャートも、全体に右上がりのN 字を描いている。

まあまあ綺麗な上昇トレンド

 ここでは、Nの1波で目先の天井に達してから、Nの2波で下落(買い手の利確や新規の売りで調整段階に移行)。Nの3波で1波の高値を更新した(新値をとらなければ3波とは呼びませんが)。上昇トレンドといっても、2波では下降している(というより、上下にジグザグを描きながら一方向に進む波をトレンドと呼ぶ)。
 チャートがここまで進んだ時点で見れば、N字の2点目から3点目まで売る(ショート)か、3点目から買い(ロング)を保持すれば利益が出せるのはわかる。
 上昇トレンドにおいては買い(ロング)、下降トレンドでは売り(ショート)を仕掛けて、トレンドを追うのが基本だが、先が見えていない状態でどう判断すればいいだろう。

【 まず、値動きに翻弄されてみる 】
(チャート画像が多すぎたので、こちらのページに分割しました。)


【 トレンド発生は、N字の波で判断する 】

 トレードは、勝率と値幅を掛け算して、トータルで勝ちにもっていくゲームなので、つねに同じ基準でエントリー・イグジットする必要がある。
 上と同じチャートに、N字を導入してみます。

安値ラインを割り込む可能性もある。

 Nの1点目と2点目、場合によっては3点目まで、さまざまな可能性を想定しておく必要があります。確定したNがあれば、Nの4点が売りと買いの交錯したポイントなので、次に同じ価格にきたとき反転・順行・支持・反発の可能性が高い。逆に力が働くポイントまでは慣性に従うように移動していくかもしれない。

【 N出現=トレンド発生 】

 先のチャートでは上方向のNが出現して上昇して行った。安値と高値が共に連続して切り上がったことでもトレンドを確認できる。

Nの3点目(下の安値水平線)がブレイクされるまでトレンド想定は変わらない。
確定しているN字波の2波目は、トレンドの調整・逆行に当たる。
最初の買いラインを下回ったままですが、ルール上は買いゾーンが続いている。
グリーンのNを早めに発想するのは経験しだい。

 いまさらですが、グリーンNの第1波にピンクNが重なっているのがわかります。いろいろなサイズ感(時間足)のチャートで、水平線とN波のポイントを重ねて見ることが基本です。学習するべき知識は膨大ながら、すべてここに通じている。

【 最初に狙う場所 】

 「トレンドが出る」のはNの3波目で新値を更新してからです。Nの2波の逆行から切り返して、Nの1波をブレイクするポイント。下図の点線が「トレンドが出ている」場所。Nの1波(上昇)と2波(下降)の勝負に決着がつく場所ですね。複数の勢力が同一方向に動くので、ここを買い(ロング)で攻めていく。

新値を更新した点線部分が「トレンド発生中」

【 2024年09月21日 ドル円チャート 】 少し実践を考えて分析?ページを準備します。

 FRB 利下げ、日銀利上げのインパクトでヴォラティリティの高いドル円 日足を見てみます。

右端の四角形までは上昇基調

 Na2、Nb2 など2 が入っているのは、N字波の2波目です。Na3、Nb3 など3 が入っているのは、2波が終わって折り返した3波目。
 お尻に-BR とついている水平線は、3波が2波の始まりをブレイクした価格です。ひとつのNの中で、トレンドが出ているのは-BR より上の部分になります。もちろん、「ひとつのN」という捉え方自体、恣意的なものではありますが、目見当で判断できるような大きめの逆行を2波と見て、新値(高安)の更新具合とセットで考えればわかりやすいのではないでしょうか。
 つまり「-BR」がエントリーのキッカケになる??
 ちなみに、右端のBR-DOWN は、水色のトレンドライン(トレンドラインは知ってますか?)を下に抜けているので、上昇基調がヤバヤバ。水色のNb2-BR を下抜けたら上昇基調はいったん終了かもしれない。

【 で、1波2波3波は、どこから始まってどこまで行くの 】

 問題はそこです。3波が2波の始値をブレイクしたら1波の方向が再開という考え方に賛成しても、2波がおそろしく長く続くとき、ただ待っていればいいのか。おそらく永遠に湧く疑問を、逐次集約してゆきたいと思います。

【 チャートは、Nの万華鏡 】

 極小のNから巨大なNまたはNのなり損ないの集合体がチャートで、それぞれ互いにブレーキをかけたりアクセルを踏んだりしています。基本的には大きな流れに支配されますが、反転するときは最小の時間足から動きが生まれます。巨象のような波とアリのようなサイズの波でも互いに影響し合っている。ひとつの波の「-BR」だけで判断すると、別のサイズ感の波の節目に阻まれることもあるのです。

【 かんたんな利確ラインの設定方法 】

 実戦を試してもいいですが、出口が決まってないとエントリーできないので、かんたんな利確(イグジット)の例を挙げます。

【 ここまでのまとめ 】

 未来のチャートは上か、下か、ヨコヨコか、わかりませんが、ひとまずトレンド(もしくはトレンドの卵)を見すえて、同一方向に高安更新されているかぎりは、そのトレンドをフォローしていく。複数のN(特に節目)が互いに影響しあっている。


【 以下、編集中 】


あるし、上下どちらかにトレンドが発生
N字の節目を追いかける

 答え合わせではないので、右側はまたいつか。
 Nはトレンドの四本値、ローソクの四本値に当たる。
 足の甲を濡らすていどでも波です

 (いつの日かダウ+フラクタル+サポレジ=エリオット)
 TOYOTA 7203 週足は、下降トレンドにある。

箱二つセットが、エヌ(逆エヌ)の1波と3波に当たります。


 前の波の押し目2475円に見合ってますから、ここで方向が出れば次の節目までは動けます。ただ、その値幅だと、分足を睨みながら1日50円少々を狙うことになるので、長期ホルダーには無縁。
 すでに左側に形成済みのエヌが二つありますが、どこだかわかりますか。


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