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【能登半島地震】「わかものと」活動報告⑤ 森本石油さん


はじめに

能登地震学生グループ「わかものと」副代表の高田太陽です。

今回の活動は、株式会社御祓川やETIC.をはじめ行政も関与する現地中間支援組織を中心とした復興支援ネットワークの支援活動を行っており、学生が独断で行動していることはありません。今回は2024/1/16~2024/1/17にかけて穴水町にあるガソリンスタンド「森本石油」での活動についてご報告させていただきます。



概要

活動期間:2024/1/16~2024/1/17

地域:能登地域 主に穴水町

活動目的:穴水町にあるガソリンスタンド「森本石油」でのお手伝い

お世話になった人:森本社長、千頭さん、木本さん、竹山さん

メンバー:能登地震学生グループ「わかものと」副代表 徳島大学3年 高田 太陽 メンバー3年 高山 良政

活動の経緯

2024/1/13~2024/1/14日まで派遣された部隊の次の部隊として派遣されました。前回の活動についてはこちらからお読みください。【能登半島地震】わかものと活動報告④ 森本石油さん|能登地震学生ボランティア【わかものと】 (note.com)

活動記録

やったこと

①森本社長がやられている有限会社クリエイトの商品を救出し、能登スタイルストアというオンラインストアで販売できるように七尾市の倉庫まで運送。

②事務所の片付け。


1日目:森本石油さんの商品の在庫の確認、清掃

元々、私たちの森本石油に到着する予定時間は9時でした。雪道や渋滞、通行止めがあることを予想し予想到着時間の1時間前につくように出発したものの…ついたのは12時30分。被災地の状況を完全に見誤ってしまいました。到着時刻が非常に遅れてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、到着したときに「来てくれてありがとう」と言って下さり、本当にありがたかったです。また、遅れてしまった時間分も取り返せるぐらい頑張ろうと思いました。

我々がまず行ったのは給水のお手伝いです。空になったポリタンクを軽トラに載せ、自衛隊が行っている給水所に行き給水してもらいました。給水後、森本社長の家に行き、家に置いてあった商品の在庫の状態の確認をし、ガソリンスタンドまで運びました。

大阪から来てくださった自衛隊に水を入れてもらっています。

ガソリンスタンドに戻る途中に穴水市内の被害の状況を見せていただきました。自然には人間は適わないと思い知らされるほど建物が倒壊していました。輪島、珠洲はもっとひどいと言われ、言葉が出ませんでした。自分が育った街並みが、お世話になっている人の家が、自分の家が倒壊しているという現実が自分に起こったと考えると被害の状況を教えてくださる森本社長には感謝しかありませんし、心から尊敬します。

倒壊したり、斜めになってしまった家

前回の部隊が手前の事務所の片付けを行っていたので今回は奥の部屋を人が寝れるように掃除しました。すると、掃除中に穴水で震度3の余震がありました。緊急地震速報のアラームを聞きながら急いで外に避難しました。さっきまで笑顔で話していた森本社長の顔が強張り「外に出るぞ」とおっしゃっている姿をみて、震災の渦中に我々がいることを再認識しました。そして、余震が起こっても二次被害が出ないように片付けを行っていく必要があると思いました。

事務所で食器を棚から出している高田
二人寝れるくらい綺麗になりました!

19時にガソリンスタンドを閉め、美味しいご飯をご馳走してもらいました。温かい白いご飯だけでもありがたいのに、ハチメのみりん干し、ふくらぎの塩焼き、70年物!?の梅干し、赤ナマコなど穴水ならではのものをご馳走になりました。美味しかったです。ご馳走さまでした!

魚と白米。なまらうまかった。


2日目

朝食前は給油のお手伝いをしました。お手伝いの傍らドライバーさんにホッカイロを渡しながら道路の状況や現地のニーズを聞きました。

2日目の私の主な仕事は倉庫の掃除及び商品の在庫を救出することで、その間、高山は商品の梱包や昨日に引き続き事務所の掃除をしてくれました。一見すると絶望するぐらい物が散乱していましたが、ガソリンスタンド社員の千頭さんの力も借りて一つ一つ整理していき、無事商品を救出することができました。商品も目立った外傷はなく、問題なく販売できそうでした。商品の確認をしてる中で、最大4mの隆起により牡蠣も塩田もダメになったということを知りました。酒造も珠洲焼も輪島塗も今は作れなくなりました。我々外の人からすると続けてほしい、再開してほしいと無責任に思えますが、自分が大切にしてきた人、機材、作品が失われた中で再興していくのは本当に難しいと感じました。

この倉庫から商品を救出しました。
結構きれいになりました(*´ω`*)

最後は時間がなくバタバタしてしまいましたが、穴水のガソリンスタンドを出発するときに「来てくれてありがとう、また来てね」言ってくださり抱擁をしました。商品を能登スタイルストアのオンラインストアで販売するため七尾市まで届け、徳島に帰りました。

能登スタイルで買うことができる「能登牡蠣ブラックカリー」


「能登牡蠣アヒージョ」は一缶ごとに手書きのメッセージが書いてあります。

感じたこと

実際に行ってみて、強く感じたことは本当に会う人みんなが温かかったことです。私たちは本当に支援に行ったのか?と疑問に思うくらい温かくて美味しいものを食べさせてもらい、貴重な体験をさせていただきました。本当に感謝でいっぱいですし、少しでもお役に立てたならこれ以上の喜びはありません。また、ご厚意に甘えすぎて迷惑をおかけすることもあったと思います。誠に申し訳ございません。

穴水町のガソリンスタンドだけでの活動になりましたが、少しずつ前に進んでいると感じました。事務所も片づけられないくらい忙しい日々から、事務所が片付き(前回の活動で)、倉庫も片付き、商品を販売できるようになりました。その中で学生ボランティアがお役に立てることもあると思いました。今後第3次、4次とボランティア隊が穴水に行くと思います。少しずつ、元気になっていく状況を今後も発信できたらと思います。



公式Webサイト

https://preview.studio.site/live/ogO0wgvDW2/

各種SNS

Instagram

https://www.instagram.com/notofukkougakusei?igsh=MWZpeWhyaGN2dzBxMA==

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活動報告はこちらでもご覧いただけます。

https://note.com/notofukkou



【令和6年能登半島地震】

 現地で支援活動する学生を増やしたい

 〜クラウドファンディングのお願い〜

この活動を継続的に行うために、お金があれば活動ができる学生に対して、 活動の支援資金を集め、被災地の支援のために使っていきたいと考えて、私たちの活動がより長期的ボランティアに展開していくためにご寄付を募ることとなりました。もしご支援いただける方は下記のサイトからよろしくお願い致します。

その間運営では、持続的に学生の中から必要な人手を提供できる体制を整え、自治体や民間組織との連携を強化しています。


まだまだ現地の復興は始まったばかりです。被害がまだ大きいところもあります。現地の方々の笑顔を増やすべく、私たちは活動していきます!

私たちの活動は、支援者の方のご協力が不可欠です。もちろんお金のみを寄付するサイトも数多くあり、そちらの方々のご支援もとても重要ですが、私たちのような実際にボランティアに行く学生にご寄付をいただくことで、学生が地域に貢献する姿を応援していただけると嬉しいです。

よろしくお願い致します!!

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これからも皆様のご支援ご協力を心よりお願い申し上げます。

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