見出し画像

iOS18にしてなぞり入力を知る

本日(2024/9/17)、iOS 18の正式リリース版が配信されました。
おそらく公式としてはApple Intelligenceを目玉としたアップデートだったんでしょうが、日本では来年以降(!)ということで肩透かしをくらったという人も多かったのではないでしょうか。

かくいう私はミラーリング機能を楽しみに早速アップデートを行いましたが、思わぬ収穫がありました。いわゆる「なぞり入力」機能が日本語に対応していたんですね。

なぞり入力?

語としての「なぞり入力」の出所は分かりませんが、公式には"QuickPath"*1と呼称されています。
機能自体は、少なくともiOSにおいては13の頃から英語入力に限り?*2存在していたようです。で、iOS 18では日本語含む複数言語に対応したようです。

知る限り事前には特にアナウンスされていなかったので、Twitterで見かけてようやく知りました。
そもそも英語キーボードでそんな機能があったのも知らなかったんですが、使ってみるとかなり便利に感じます。

*1 Apple社の登録商標っぽい?
*2 他言語では中国語の拼音ピンイン入力でもあったらしい?もしかしたらAndroid系のみかもしれませんが


なぞり入力の所感

アプデ直後に触ってみた感想。

  • 一見フリック入力っぽい、でも直感的

    • 英語圏の方々の間ではこのなぞり入力というのは結構使われてるらしく、日本で言うところのフリック入力みたいな立ち位置なんでしょうか?

    • 私自身qwertyのキーボード入力を小さい画面で続けておりフリック入力はずっと非対応でしたが、思いの外使いやすい。

  • 精度がかなり良いように思う

    • 仕様上正確な位置にスライドしなくても予測変換をキッチリ効かせて概ね思い通りの変換ができると思います。

    • すでに指摘されてますが入力しづらい場面ももちろんあります

      • 口語的表現やスラングは苦しそう。学習次第?

      • 同音が重なるとちょっと打ちづらいかも。

      • 文章を打つ前提っぽいのでタップとは部分部分で意識的に使い分けないとダメそう。極端な例では「あいうえお」の入力とかはほぼ無理。

  • (qwertyの弊害も際立つ)

    • 「なかなか」とかはもうタップしたほうが早いし楽ですね。

    • 元々日本語を前提とした配列ではないので、ほんとにqwertyとフリックの折衷案って感じでしょうか。

  • 圧倒的に早い!

    • 多分日本語の文章ではフリック入力と同等レベルなのでは?

    • 慣れたらなんでもそうと言うのはさておき

  • ブラインドは無理そう

    • 打ってる文章よりキーボードに目がいくので誤字ってても気づきにくい

    • こればっかりは慣れとかの問題でもなさそう…ブラインドで打つには小さすぎる気も

  • 打つリズム感?

    • 変なとこでまごつくと変換がとんでもないことに

    • タップ入力とシームレスに切り替えられるので、文節で指を止めるぐらいでもいいかも

とまあ触りたての感覚としてはこんなものでした。
しかし英語キーボードの同機能さえ知らず触ってこれなので、フリックについていけなかったと言う方でもだいぶ親しみやすいのでは?

どうやらパフォーマンスに影響するという噂も目にしたので、長く使ってみるとまた評価が変わってくるかもですね。

以上、勢い余った書き散らしでした。



余談

企業パワーってすごいなあ

私の所属している研究科では、他の研究室でこういった入力方式に関する研究を行っている方が以前在籍されていました。スマートウォッチの試作機をテストさせていただいた時もこんな感じだったように思います。
今思えばQuickPathにインスパイアされた方針だったのかもしれません。
ただ当然と言うべきか、精度も何もかもやはりiOSに乗っているものの方が良いので…うーん苦しそう。
いずれApple Watch等々もこういった入力方式がメインになるんでしょうか。それか知らないだけでもうなってるか。

変換の過程とかどうなってるんだろう

予測変換もずっと抱えてきた問題として、変換の際の言葉の解釈が難しいです。
詳しい仕様を知らないし門外漢でもあるので的外れかもしれませんが、なぞり入力段階でガッツリ補正をかけてる感じがする(特に助詞あたりは引っ張られる気がする)ので、入力をどう解釈してるのかは結構気になるところです。


いいなと思ったら応援しよう!