百聞は能登に如かず(現地活動報告 no.2 たかみー)
こんにちは、たかみーです。
ひなりんからバトンタッチを受けた前回に引き続き、今回は私が現地活動で実施したことや感じたことなどを書いていきます。
「能登町を知る」
まずは、何より先に能登町について知ることから始まりました。FSを一緒に進めてくださっている役場の方の案内で、能登町役場、NOTO CROSS PORT、九十九湾と遊覧船、イカの駅「つくモール」、真脇遺跡、マルガージェラート、ケロンの小さな村、道の駅「桜峠」などなど、観光スポットになりうる場所を中心に、実際に能登町を五感で体験していきました。
実際に様々な場所を回っていく中で、地図を見ているだけでは感じきれない能登町そのものの規模感や、明らかに東京都は異なる独特の空気、そしてその町の中で人が生活を営んでいる様子や観光地に来ている人々の声など、その場所に身を置かなければわからずそして意識しなければそのまま通り過ぎてしまうような感覚を肌で感じることができました。
今回能登町で外から来たからこそ新しく発見できたこととしては、「天気が悪い時の九十九湾の魅力」があると思っています。
現地活動の行きの朝は天気が良くなく能登町では雨が降っていました(そのせいで飛行機がとても揺れたのですが…)。幸いにも九十九湾に着いた際には雨自体は止んでいたのですが、おそらくその天候の影響で普段よりも海面が高いうえに波も荒れていて、遊歩道を歩いていてもずぶ濡れになるような状況でした。
気づけばずぶ濡れになっているメンバー一行(+役場職員さん)。その時に「雨の日ならこんな風に楽しめるんだね、初めて気づいたよ」と職員さんが話していたのが私の中で非常に印象に残っています。今回のことは発見ともいえないとても小さなことではありますが、そんな風に外から来た人が少しでも新たな発見を重ねながら「能登町の魅力」がアップデートされ続けるといいなと思いました。
「NOTO CHOICEについて聞く」
現地調査では、イカの駅「つくモール」さんに新たにNOTO CHOICEの設置をさせていただけることになりました。
つくモールは、2020年に新たに作られ、上の写真にあるイカキングが非常に多くの注目を集めている施設です。
私が想像していた以上にイカキング氏の持つ影響力は強く、つくモールにいらっしゃっていた方の中でも「イカキングがいるらしいから、ちょっとここまで足を伸ばしてみた」と話していた方が少なくなく、新しい観光名所として大きな役割を果たしているのだと実感しました。
そこで、実際につくモールに来ていた方々や実際にNOTO CHOICEを手に取ってくださった方々に突撃インタビューを行い、NOTO CHOICEの改善点などを伺っていきました。(写真3、インタビュー中の)
そこでは様々な方に様々なご意見をいただき、今後の方針立てる上で非常に参考になったのですが、そこで私が痛烈に感じたのは「観光客側の視点を忘れないこと」の重要性でした。初めてNOTO CHOICEを紹介してもらったとき、自分自身もその観光客の目線に立っていたはずなのに、気づけば作り手側のエゴに支配されていました。
「これならきっと伝わるだろう」「興味を持ってくれるに違いない」という考えではこちらが伝えたいことの半分も伝わらない。観光ガイドとして、既存の者とは違う新しい役割を果たすはずのNOTO CHOICEだからこそ、そこで伝えたいことやどういう使い方をしてほしいかなどを直感的にわかりやすくしていくこと、それが今後私たちがやるべきことなのではないか、ということをインタビューを通して強く感じました。
NOTO CHOICEについては、今回インタビューで伺った意見を参考にしながら、前期の人が作ってくれた良さを残しつつ、よりいろいろな人に見てもらえ、より心に響くようにデザインをアップデートしようと考えています!
また、今月末にNOTO CHOICEに関するオンラインイベントを実施します!
詳細については別記事で紹介しているので、そちらをご参照ください!!
「能登人の思いに触れる」
現地調査では、能登町で活躍される方々のお話を聞く機会をいただけました。
「つくモール」の職員さん、「春蘭の里」の理事長さんと元理事長さん、そして「ケロンの村」の村長さんなど、たくさんお方のお話を伺いました。
(それぞれの方のお話を紹介したいところですが、それはまた別の機会にできれば…!)
お話を伺う中で私がまず気づかされたのは、私は私が想像していたよりも人口減少問題を簡単に考えていたのだということです。
もちろん、すぐに解決できるなんて思っていたつもりはないのですが、能登町内にいらっしゃる様々な立場の様々な背景を持った方々が、それぞれが持つ力を最大限活かして活動されていてもなお、問題は厳然と存在しているという事実を目の当たりにし、これまで以上に強くかつ具体的な実感として湧き上がりました。
そして、私よりも能登町を知っている人が私よりも時間と強い思いを懸けてやっている素敵な施設やサービスがある、それでは私たちにできる新たな価値あることとはなんであるか、という疑問にも改めてぶつかることとなりました。
この問題については、今は発信こそが第三者だからこそできることなのではないかと考えています。何かを宣伝するときに、その本人がするよりも第三者が「ここがいい!」と言った方が、人には響きやすい側面があるはずなので、私たちがその役割を果たすことができるはず、ということです。
このnoteやInstagramなどのSNSもその一環で、それ以外にも何かしらの方法で外への発信ができるように今後も考えていきたいと思っています。
さいごに
今回の現地活動で感じたのは「百聞は一見に如かず」ということです。いまどき、慣用句の中でもメジャーどころ、小学生でも知っているようなことですが、だからこそいつの時代も非常に重要なことなのだと思います。
能登町そのものを五感で感じること、どのような思いで能登町に暮らす方々が様々な取り組みをしているのか、NOTO CHOICEを実際に手に取り活用してもらうために必要なことはなにか、東京にいて頭を捻ったふりをしているだけではわからないことだらけでした。
最後に、今回の現地活動でお話を聞かせてくださるなどご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
今回得られたことを少しでも能登町に還元できるよう、今後もより一層活動をしていきたいと思います。
以上、たかみーがお送りしました。
残り3人続きますので、それぞれが感じ学んだことの違いや文体の違いなどもお楽しみください(笑)。
次はたっつんにバトンタッチ、です!