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はじめまして、のと部です。
こんにちは、のと部といいます。
のと部は、「東京から能登を応援する」をコンセプトとして一般社団法人NOOKと編集者の川村庸子が発起人となり2024年10月から始まりました。
毎月1回、東京都江東区のStudio04で出入り自由の部室を開いています。
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(撮影:のと部員)
2024年の能登半島地震、奥能登豪雨の被害と救援状況
2024年1月1日、能登半島地震が発生し大きな被害がありました。石川県志賀町、輪島市で震度7、七尾市、珠洲市、穴水町、能登町では震度6強を観測しました。家屋の被害は、内閣府の2024年12月24日時点の統計によると、石川県内だけでも10万棟以上にも及んでいます。
そんな中、同年9月21日に記録的な大雨による甚大な豪雨被害が発生しました。追い打ちをかける新たな被害が能登半島を襲い、特に輪島市、珠洲市、能登町で床下浸水や家屋の半壊、全壊などの被害が多く出ています。
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しかし、地震発生直後は、能登半島の大動脈とも呼ばれる国道249 号が通行止めとなった影響などで復旧作業の遅れが出たり、ボランティアの受け入れ体制が整わず「能登に来ないで」と呼びかける必要が出てきたりと、なかなか救援がスムーズに行き届きませんでした。
また、地震からは1年経っているとはいえ、震災から9ヶ月が経とうとしていたところに新たに更新された豪雨被害は、まだ数ヶ月の前の新しい被害であるということが充分に認識されていない可能性もあります。
現地でも、「ボランティアが足りない」「復旧が進んでいない」という声が上がっています。
今、私たちにできることは何か
そのようなもどかしい状況の中で、震災直後にボランティアに行こうとしたものの、現地の状況がわからず行動を起こすことを踏みとどまってしまっていたり、自身の生活が忙しい中でも現地に行かなくてもできることは何か探していたり、同じように知りたいと思っている人のために情報を届けたいと思ったり、多くの人がどうにか能登のためにできることについて考え、模索しているのではないでしょうか。
のと部には、そんな風に「何かしたい」と思った人たちが集まり、現地の情報を共有しながら、東京という遠い地からでもできる行動を起こしています。
のと部の活動内容
月1回の集まりでは、30~40名ほどの参加者がそれぞれの関心や得意分野を活かして活動しています。以前から続けての参加者もいれば、新しく参加される方も毎回多くいます。
今後変わる可能性はありますが、初めての参加者を中心に軽く自己紹介をした後に、「能登に行ってきた人からの報告」→「班ごとに話し合いを進める」の流れで実施しています。
2025年1月現在の「のと部」では、このような班がそれぞれ活動を進めています:
・現地に行く班
・場づくり班
・記録班
・ボランティアグッズ貸し出し班
・ポッドキャスト班
・情報整理と掲示板づくり班
・のと部グッズ班
・SNS班
「実際に能登に足を運ぶ」ことと、「東京からできることを増やす」こと。
その両輪を回すために「のと部」の部員たちは手を動かしています。
実際に能登に足を運ぶことの重要性をひしひしと感じながらも、同時にそのハードルの高さも身にしみて感じています。だからこそ、そのハードルを少しでも下げられるように、環境を整備しようとしているのだと思っています。
同時に、こうした活動を通して浮かんでくる疑問があります。私たち個人や市民団体が、どこまで負担をしなければならないのか?行政にできて私たちにできないこと、私たちにできて行政にできないことは何か?など、これからの救援活動がもっと早く的確に行われるために必要なことを考えていく場にもなったら良いなと思います。
これからの「のと部」note
今後、こちらのnoteでは「能登に行ってきたのと部員による報告レポート」を発信していきたいと思っています。目で見て身体で感じたことをそれぞれの言葉でお届けしていきます。
NEWS
「のと部」Instagramを開設しました。(2024年12月2日)
https://www.instagram.com/notobu.tokyo/
「のと部」Facebookを開設しました。(2024年12月6日)
https://www.facebook.com/profile.php?id=61570036106813
「のと部」X(旧Twitter)を開設しました。(2024年12月6日)
https://x.com/notobu_tokyo
「のと部」が朝日新聞で紹介されました。(2024年12月7日)
「のと部」がマガジンハウス『コロカル』で紹介されました。(2025年1月22日)
Q&A
Q. 月1回の集まりはどこでいつ、何時から何時まで?
A. 場所は東京都江東区のStudio04です。日程は、毎月Instagramでお知らせしています。時間帯は、今後変更になる可能性もありますが、通常19時から21時まで行っています。予約は不要です。
Q. 途中入室、退室しても大丈夫?
A. もちろん大丈夫です。前半1時間は現地の報告、後半1時間は班ごとの活動をしています。お好きな時間帯、ご無理のない時間にいらしてください。
Q. 東京以外から来て参加してもいい?
A. もちろん大歓迎です。また、「東京には来られないけれど、自分の地域でも『のと部』をやりたい!」という方も、私たちは大歓迎です。ぜひ、いつか交流しましょう!
Q. 誰でも参加できるのでしょうか?
A. はい。みなさんが安心して参加できるよう場づくりをしています。ハラスメント行為や差別、勧誘、販売、直接的な政治活動はNGです。
Q. 月1回の集まり以外も活動しているの?
A. 一度対面で参加した人が「入部届」を出して、Discordというコミュニケーションツールを使ってやりとりをしながら活動を進めています。詳しくは、「のと部」にいらしてください!
Q. 月1回の集まりに参加して、「のと部」に入部しなくてもいいの?
A. ちょっとのぞいてみたい方、話だけ聞いてみたい方、能登に関する活動はしたいけれど「のと部」には入らないという選択をする方……いろんな方が参加しています!お気軽にお越しください。
(2025.1.2現在)
<参考資料>
令和6年能登半島地震に係る被害状況等について(内閣府HP)
https://www.bousai.go.jp/updates/r60101notojishin/r60101notojishin/pdf/r60101notojishin_54.pdf
令和6年(2024年)奥能登豪雨による能登半島被害状況(石川県公式HP)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/documents/higaihou_37.pdf
文:qp(伊藤)