見出し画像

おおごと名水まつりに参加した感想

 7月14日に新潟県村上市大毎(おおごと)にて開催された「おおごと名水まつり」に参加してきました。スタッフ募集とのことで面白そうだったので参加してきました。名物の「200mの流しそうめん」は新聞にも載るくらいの催しです。

 名水百選に選ばれている「吉祥清水」(きちじょうしみず)も知られており、地域外からも組みに来る人がいるんだとか。平成5年に水飲み場の整備が行われ蛇口もつけられました。蛇口が上にも向くので顔も洗えるしそのまま飲めるしでめっちゃ便利です。この水を使った大洋酒造の「日本国」という日本酒もあるくらいなので水のおいしさはお墨付きなのでしょう。実際に私も口にしましたが冷たくてスッキリしておりました。

 さてさて、そうこうしているうちに着々と準備が始まりました。直売所の二階から豪快に準備のための柱や板が下ろされていきます。聞いてみると毎年やっていることなので、年々作業が早くなっていっているのだとか。頼もしい限りです。昔は集落の入り口まで流しそうめんをしていたそうなのですが、さすがに準備に手間取るという事で200mにしたのだそうです。

 地元の大工さんが力を合わせて組み立てています。「船頭多くして船山登る」なんて言いますが、そういうこともなく皆さん示し合わせたようにテキパキ組み立てておられました。流しそうめんで一番重要な微妙な勾配の調整もなんのその。目勘で合わせていくのはさすがだなぁと感心するばかりでした。それに作業されている大工さんが明るくて面白い。なんか大体笑わせてもらっていました。寡黙、というイメージがつきものの大工さんですが、楽しく架設作業に取り組めました。

 流しそうめんゴール地点、ちゃんと水が流れてきています。途中に水が溜まっているところもありませんでした。竹の微妙な「しなり」を切ったはったで調整するのは長年の勘があってのことと思います。

 ノコギリで切ったあとですが、大体こういうところを切り落とすときは、最後のほうで力を入れすぎて割れたりささくれになったりしますがそこは職人芸と言うところでしょうか。こういう細かいところに宿る技術に私は感動してしまいます。

 そうめんも無事に流れてくれています。竹の節も前日に綺麗に落としてあるので途中で引っかかることもありませんでした。そうめんを流す係りの人はちゃんと検便も行っており指導も受けています。来てくれるお客さんのためにやることはやっているのです。ボランティアとして参加している私たちは事情もあって食品を扱うところを手伝う機会は今回ありませんでした。流すほうもなんか楽しそうだなと見ていて思います。

 けんさ焼きを焼いているところ。地域によって塗るものが変わってきますが、こちら大毎ではクルミ味噌を塗るようです。なかなか香ばしいにおいが漂ってきておなかがすいて仕方ありませんでした。ちょっとペース配分をミスしてしまったのかクルミ味噌がなくなるアクシデントが!かわりに砂糖を混ぜた味噌を塗って焼いていました。驚いたのはクルミ味噌の人気です。クルミ味噌のケンサ焼きが売り切れて砂糖味噌しかなくなってしまったのですが、クルミ味噌じゃないからと砂糖味噌のほうを手に取ってくれないお客さんがいたことでした。「そこまでおいしいのか!」と。おなかがすいたから何でもいいやという事ではないようです。クルミ味噌人気のすごさを実感しました。

 私たちも合間を縫って流しそうめんを食べに行きました。初めての流しそうめんは思ったより楽しかったです。タイミングを合わせてそうめんをすくうとか、流れていくそうめんの速さに笑ったりとか、子どもたちがそれをみてワイワイしているところとか。ついつい食べ過ぎてしまいました…。

 つつがなくプログラムもすべて終了し、あとは片付けです。流しそうめん台を解体し、こぼれたそうめんを洗い流し、出したものをもとあった場所に片づけていく。まだ使えるそうなものは取っておいてまた来年再利用します。これ年季が入っているなぁ、と思ったものがありましたがそいうことかと合点がいきました。片づけのときもみなさんテキパキと、阿吽の呼吸と言いますか、いつの間にか綺麗になっていました。

 打ち上げ会場へ。これも楽しみの一つ。同じチームTシャツをきて一丸となって取り組んできました。

 かんぱーい。ワタクシは車なのでノンアルコールです。さすが大工さんと言うべきか、ビールの消費量と言うかスピードが速いです。空になるビールの缶が量産されていきました。私がジュースを飲むより早いんですけど…。
 地元の方と色々なお話が出来ました。地域の事やほかにも大毎に来ているボランティアの方の事、お米や吉祥清水で仕込まれたお酒の事や販売店のことなどなど。関東からわざわざこちらへきてお米を作りお酒も仕込む人たちもいて気合の入り方が違うなぁと感じることもありました。

 村上の酒蔵で「日本国」も仕込んでいる大洋盛。やはりありました。車でなければ飲みたかった…。出されたオードブルもおいしいし、お話も面白いし楽しい時間を過ごせました。また来年も来ようかな!

 と、言うわけでお土産です。パッケージもなんかよいですね。

 中には可愛らしいイラストの山北地区の観光案内図が入っていました。海の幸山の幸盛りだくさんです。裏にはお酒の説明と、パッケージにある特徴的な被り物である「ボシ」の説明がありました。松尾芭蕉も大毎に立ち寄って吉祥清水を口にしたようです。

 「日本国」は口当たりが柔らかく飲みやすいお酒でした。酒屋の人がちょっと冷やすのが丁度良いと教えてくださいました。うむー、ちょうど良いです(^o^)グビー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?