好きなものの多い生活
予想していた通り、100日更新が終わってから結構どうでもよくなってしまい、気づけば1ヶ月ほど経っていた。この1ヶ月の間にも、見知らぬ方から「日本語ラップ100選」への反応がちょこちょこあってありがたかった。盤の紹介もほぼしていない、感想だけみたいな文章に反応していただけるとは。
今はM-1グランプリを見終わった勢いで書いている。見終わった勢い、と言う表現がクリティカルなものであるのかは怪しいが。一人暮らしを始めてから、M-1への向き合い方がより真面目になった。昼間にリアルタイムで敗者復活を見て、決勝もリアルタイムで見届けるようにしている。今日も知人の誘いを断ってM-1を見ていた。
マヂカルラブリーの野田クリスタル氏が親戚の友人の息子さんということで、まぁまったく繋がりは無いんだけど密かに応援していた。単純にネタも好きで普段から見ていた。正直、優勝するとは思っていなかったけど。
前回更新から1ヶ月も経てば書くこともそこそこあろうというものだ。あるにはあるが、わざわざ人様に読んでいただくほどのことはひとつもない。
・パソコンのローカルデータが飛んだ
数週間前、パソコンのOSを最新のものにアップデートした。今までも何回か経験してきたことだが、よく使うアプリケーションのひとつが最新OSに非対応となってしまい、あまりにも不便なのですぐに旧OSに戻そうと思い至った。
ちなみに「ソフト」ではなく「アプリケーション」とわざわざ言う奴はMacユーザーであることを密かに主張していることが多いので注意されたし。
で、OSを元に戻す過程でちょっとした手違いによりPC内のデータを丸ごと消してしまった。でもこれが、驚くほど問題なかった。
まず財布より大事だと思っている音楽データはすべて外付けHDDに入れているので問題ないし、一度購入した有料アプリは再度の支払い不要で再ダウンロードができる世の中だ。むしろ使わないけど残っていたアプリを整理する良い機会になった。
ブラウザのブックマークや記憶させていたパスワードも吹っ飛んだのでそこだけ少し面倒だったけど、普段訪問するサイトなんて両手で数えれば足りるほどなので、すべてが消えてから30分もかからずにほぼ以前の環境に戻った。
なるほど。自分が今の仕事を辞めるとき、おそらく残された人はこんな感じなんだろうな。と思ったとさ。
・考え変わるの、人に迷惑かけなきゃいい
初志貫徹もそれはそれでかっこいいのだけど、考え方が変わる時間なんて一晩あれば充分すぎるぐらいだし、人に迷惑をかけなければ考え方はコロコロ変わってもいいと思っている。
具体的には、仕事関係以外のことについてはいくらでも変えていい。昨日までハウスに全然興味がなかったけど今日少し聞いてみたら思ってた以上に良い、とか。アイドルを追ってる奴って気持ち悪い、と思ってたけど今週からももクロにどっぷりハマっているとか。
逆にずっと追いかけてたアーティストの今回のアルバム全然良くないからもう追うのやめるとか。
そういう考えなので普段選ぶ言葉には自然と慎重になる。それでも、この間言ってたことと違うじゃん!と言われることがけっこうある。いいじゃん。好み変わったんだから。
つまるところ、追うものが多い生活は楽しい。
・noteに向いてるもの
少し前に、文藝春秋とnoteが資本業務提携をしたというニュースがあった。noteは音楽より本の紹介に向いていそうだな、と何となく感じている。文章を書く人&読む人が集まるプラットフォームだからそう思うのかもしれない。
僕もそのうち本の紹介とかをするかもしれないけど、それって中学生以来の読書感想文ってことになりそうで怖い。そしてここ数年、読書量に波がある。本を読むときは読むし、読まないときは読まない。最近は芸人とかアイドルのエッセイばかり読んでいて、とても紹介できるようなものがない。
音楽レビューは来年少しやろうかな。良し悪しに関係なく、買った音源全部レビューする、という試みはずっとやってみたいと思っている。
・2020年の音楽話
具体的な話は別の機会にやるとして。レーベルごと追いかけていたOMAKE CLUBやLOW HIGH WHO?のリリースペースが落ち着いてしまい、代わりにWACKの音楽を追いかける1年になった。WACK所属グループの音源はとりあえず出たら買っとけ、という具合だ。
11月になってから、astrollageというレーベルが出しているFRESH PACK LIVEというシリーズを追いかけ始めた。アーティストのライブ演奏をそのまま音源化するというシリーズだ。9月に第1弾がリリースされ、12月時点ですでに第4弾が発売されている。
ライブ音源というとイメージのされにくい、アンビエントやヒップホップのインストが今のところメインだ。シリーズ第2弾のSTEEEZO“EEE”のライブ演奏がドープで、これは追いかけてみようとなった。
CD自体もモノとして手に取りたくなるようなパッケージで良い。FRESH PACK LIVEということで、シリーズ共通でジッパーバッグみたいになっている。コーヒー豆とか、ちょっと良い食塩とかが入ってそうなパッケージだ。
なんか少し大麻っぽさもあるな。今後も追いかけていこうとは思うが、ひと月に1枚ペースはこれからも続けていけるのだろうか。
もうひとつ、11月から注目しているのがAPOKALIPPPSという7人組のアイドルグループだ。ZOC、生ハムと焼うどん、avandoned、ぜんぶ君のせいだ。、TAKENOKO▲、SAKA-SAMA…の元メンバーや現メンバーが揃って、そこにみんな大好きぱいぱいでか美だ。ただこれが、アイドル好き界隈でもどうやらそんなに話題になっていない。
1stアルバムを出したのは11月だが、思えば2年前にシングル7枚リリースしたとき、すでに全買いしていた。
その時よりも明らかに良くなっている気がするのだ。ただ運営がDIYすぎて、アルバムを注文すると23cm×23cmのフォトブック兼歌詞カードが届き、ダウンロードコードのみでCDは封入なし。送料込みで5000円オーバーという、新規へのハードルが高すぎる売り方をしている。
シングルを出しまくっていた2年前とはメンバーも一部変わり、曲は再録されてたぶんミックスも変わっている。シングルで出していた曲がアルバムではより洗練されている。でもこれより良質な曲を持っているアイドルってたくさんいるし、ライブも上手とは言えないほうだと思う。
曲やパフォーマンスに惹かれているわけではない。ということでこれは久しぶりに、ただ「ワチャワチャ感」に惹かれるグループが現れたと思った。2013年頃にでんぱ組にハマって以来かもしれない。
グループとしてまとまっていなくていいし、何なら全員揃うことがレアであるぐらいでいい。メンバーの所属事務所もバラバラだし、多くのメンバーは他グループの活動と兼任している。アイドル界のアベンジャーズとか寄せ集めとか言われてるけど、個人的にはNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの活動を追っていた感覚に近い。アイドル界のニトロ。誰にこの例えが伝わるというのだ。
とりあえず、毎日とは言わないまでも2日に1回はAPOKALIPPPSの音源を聴いている。ZOCがメジャーに行くが、メジャーアイドルを兼任で抱える難しさってあると思う。四半期に1回ぐらいでいいのでAPOKALIPPPSの活動が続きますように。