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記事66:言葉は自己啓発書

だいぶ前に、サブスクサービスの類に手を出していないと書いた。音楽聴き放題や動画見放題に手を出したら、時間がいくらあっても足りないだろうと思うからだ。

でも世の中にはどんどん定額使い放題のサービスが増えてきていて、車に乗るのもサブスクがあるし、月額で服を借りるサービスもある。食べ物系のサービスも多い。そしてどれも少しお高い価格設定がされている。

衣と食があるなら…と考えてみたら、家賃はかなり前から考案されている「住」のサブスクだ。定額住み放題だ。
ということは、家賃を払っているなら少しでも長い時間家にいる者がお得を手にしているのだ。僕はわりと使いこなしている方だと言えるだろう。
1ヶ月家を空けようが、毎日引きこもっていようが家賃は変わらないのだ。これは結構不思議なシステムだと思う。

平日は朝と夜の限られた時間しか使わないのだから、休みの日はちゃんと使わないといけないと思う。これも割と気づかれていない思考だ。あと共感を得難い思考でもある。家賃が当たり前になりすぎているからだろうか。

家賃に限らず、これはサービスにお金を支払うことに関しては共通していることでもある。だいぶ前にテレビで見たが、関西では散髪の際のシャンプーでかゆい所を訊かれたとき、頭をかいてもらう人の率が高いそうだ。
そのときのインタビューで「同じお金を払うならかいてもらった方がお得」ということを言っている人がいた。まぁ確かにそうかもしれない。

また、スーパーやコンビニのセルフレジを使わない人へのインタビューで、「せっっかく同じお金を払うなら、サービスを受ける方がいい(自分の労力が少ない方がいい)」というのも見たことがある。

ふたつとも根本は同じだが、後者は猛烈にわびしく感じるのは何だろう。僕はそういう考え方をしない人でいたい。

降神『降神』

このアルバムが投下されたことは、日本語ラップにとってすごく大きな意味を持つことだった。ただ、日本語ラップファンの中でも好き嫌いが別れる作品だった。

日本語ラップ100選どころか10選に入れてもいいアルバムだと思うし、同調してくれる人も多いと思うのだけど。果たしてこれはヒップホップか?ラップか?と問われると、非常に危うい。というかそういう分類を超越した、ひとつの文学として楽しむべき作品だ。

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