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記事67:読む者と読まざる者
久しぶりに、飲み会のドタオファーがあった。ドタオファーは、もちろんドタキャンの対義語だ。
定時後にお誘いがあったときは、特に用事が無くてもいったん断ることにしている。そこでもう一押しされたら、ストレートに参加者を聞く。
参加者が芳しくなければ、断る。「そのメンバーなら、僕がいない方が盛り上がると思うんで!」と明るく言ったりする。これは逃げるための言葉でなく、わりと本心だ。
自分だったら、あまり仲良くない人が突然参加してきたら盛り下がるから。でもこの考え方が通じない人も多い。「人数多い方が楽しいじゃん!」というタイプだ。
考え方はそれぞれだし、悪いとは言わない。むしろ社会を回してるのはそういうタイプの人だと思う。でも、どうにも大人数でのそういった場が昔から苦手だ。
気を遣わなきゃいけない対象が多くなり、結果黙ったりしてしまう。
そうなるのなら、行かない方がいい。
この思想の差は年代の違いによるものではないし、僕がこのままのスタンスで歳を重ねていくのかも分からない。
馴染ませようとする者と、無理に馴染もうとしない者。
別に歓迎ムードでもない場に行って微妙な空気にさせる者と、誘いを最初から断る者。空気を読まないのはどちらなのだろう。
結局は家でゆっくり飲むプレモルが一番うまい。
漢『導~みちしるべ~』
ヒップホップ史上で一番と言っても良いであろう、例のアルバムジャケットを大胆にオマージュした作品。こちらも日本語ラップ史に残る名盤だ。
MSCが色々な意味でバキバキに尖っていた時期で、この頃の漢のやさぐれ加減は好みだ。出す言葉のエグ味が癖になる。M-4『毒立毒歩 (MSW MIX) feat. DEV LARGE』はモクモクしたクラシック。
でもここはM-14『破壊と再生 feat. RUMI, KEMUI』を推したい。昭和53年トリオのスリリングなマイクパスが楽しめる。いま見たらトラックもKEMUIだったんだ。滑舌良くていいラップをするが、最近活動してる様子が見えない。いま何してるんだろう…