豊富な「ハラスメントの種類」について
お世話になっております。Boosterの片山です。
がんばるプロジェクトがいよいよ来週に迫ってきました。
まだまだご予約お待ちしております…!
さて今日は、あらゆる「〇〇ハラ」のお話です。
多岐にわたる「ハラスメント」について
一般社団法人日本ハラスメント協会がHPにて、2024年現在のハラスメント種類を発表していました。
数えてみたら、なんと41種類!
と言っても、これは職場で起きやすいハラスメントの抜粋とのことなので、他にもたくさんあります。
よく「これもハラスメント、あれもハラスメント」と言われるのが分かるような数ですね。
どうして、こんなに数が多いのでしょうか?
私の視点からの意見ではありますが、考えてみました。
そもそも「ハラスメント」とは?
一般的に、「ハラスメント」とは嫌がらせ、いじめ等の迷惑行為のことを示します。
あらゆる問題でハラスメントについて考える場合、最も根本的には、ハラスメントは「人権の侵害をすること」にあたります。
「人権」については、法務省が以下のように言及しています。
よく、「人間が人間らしく生きていくための権利」と言われています。
問題について、行為者と受け手と分けて考えてみると、
行為者が受け手に対して、受け手が人間らしく生きていくことを侵害すること、を「ハラスメント」と私は捉えています。
「ハラスメント」に名付ける意味
では、先に記述した「○○ハラ」は、どうしてこんなに分かれているんでしょうか。
内容を読んでみると、「そこまでわざわざ名前をつけなくてもいいのでは?」と思ったりもします。
例えばこんなものがあります。
不機嫌ハラスメントも、大きく見ればモラハラに入るのでは…?
パワハラ、セクハラ、モラハラ等のハラスメントは、意味としてはかなり広く見ることが可能です。
でもその分、「ここには当てはまるけど、ここには当てはまらない」の範囲も広がってきます。
また、これはパワハラでもあり、セクハラでもある、というものも入ってきます。
ハラスメントというのは、ケースによってさまざまで、同じものはないため、簡単にカテゴライズできるものではありません。
ただ、そのうえでなぜ敢えて名前を付けてカテゴライズするのかというと、
そうすることで処理や判断がしやすくなってくるからです。
便宜上名前を付けることで、トラブルが起こった際に当てはめ、何が問題なのかを洗い出しやすくなります。
名づけることで注意すべきこと
この場合、注意したほうがいいのは、先述した、
「ハラスメントというのは、ケースによってさまざまで、同じものはないため、簡単にカテゴライズできるものではありません。」という部分です。
当てはめることによって、その他の可能性を排除してしまったり、
いたずらに「それ○○ハラスメントですよw」という冗談に昇華してしまうことがあります。
冗談として飛ばしてしまうと、ハラスメントは軽く扱われやすくなってしまい、本当に苦しんでいる人が声を出しにくくなったり、
逆にとても窮屈な思いをする人が出てきてしまいます。
自衛のために「それ○○ハラスメントですよw」と冗談っぽく飛ばすことを悪いとは言いませんが、本当にそう思っていない時には、使い方に注意したほうがいいかなと思います。
まとめ
「ハラスメント」について考えていくことは、自分を守る盾を身に着けることでもありますが、その盾を武器にしてむやみやたらに振り回してしまわないよう、念頭においていただくといいかもしれません。
最近よく聞く、「なんでもかんでもハラスメントって言われたら何もできない!」という訴えに関しては、こういったカテゴライズに原因があるのではないかなと思います。
カテゴライズは先ほども言った通り、便宜上、判断と処理がしやすくなるためにあるので、
一つ一つの行動をとってすべてをハラスメントとしたいわけではありません。
部下や後輩を食事に誘うからと言って、それがすべてハラスメントにあたるわけでもありません。
その行為一つ一つに、「相手への敬意を持っているか?」「相手の人権(人間らしくあるための権利)を侵害していないか?」が配慮されているかどうかが大事になってきます。
その人が自分らしくあるために必要な配慮を持って、気持ちよくコミュニケーションが取れる世の中であればいいなと思います。