「物質的不足の解消」と「高原社会」
を読んで得た気付きを
言語化しておきます。
はじめに
どのビジネスにおいても、
転換期を迎えている印象です。
新しければ良いわけではないですし
古いから悪いわけでもないです。
「収益化」に囚われすぎずに
様々な角度から自分たちのサービスに
ついて試行錯誤すべきだと思ってます。
仮説思考力の重要性は更に高まっていて
それは特定の人だけができればいいわけではなく
社員全員で持つべき能力だとも感じました。(改めて)
物質的不足の解消とは
生活に必要な物資やサービスが不足している状態から、
ほぼすべての人々がそれらを十分に供給される状態に
移行することを指します。
これは、経済的成長や技術革新によって、
食料や衣類、住居、エネルギーなどの基本的な
生活必需品が、簡単に手に入り、安定的に
供給される社会を意味します。
高原社会とは
物質的な豊かさが十分に行き渡り、
人々がこれ以上の大きな成長や経済的拡大を
必要としなくなった社会を指します。
言い換えれば、経済が成熟し、成長のピークを
迎えた後、一定のレベルで安定し、横ばいに
推移する状態です。
高原という比喩は、
成長が急激に伸びる「山」の頂点に到達した後、
ゆるやかに横に広がる「平らな高原」のような状態を
指しています。
この段階では、物質的なニーズよりも、
精神的な豊かさや社会的な価値が
重視されるようになります。
物質的不足が解消されたらどうなるか
人々は生活の基礎的な部分について
あまり心配する必要がなくなります。
基本的なニーズ(食料、住居、衣類など)が
満たされることで、個人の幸福や満足感の源泉は、
物質的な豊かさではなく、精神的・社会的な
充実に移行します。
※例えば、自己実現や自己成長、人間関係、趣味や
文化的活動などが、生活の中心的なテーマになる
また、環境問題やサステナビリティへの関心が高まり、物質的消費よりも、持続可能な生活やエコロジーの
重要性が増してきます。
高原社会でニーズが高まるサービス
物やサービスの質、体験に重きを置いた
サービスが求められます。
- ヘルスケアとウェルビーイング
物質的な豊かさに加えて、
心身の健康や長寿を求める人が増加します。
健康管理やメンタルケア、ストレス管理に
特化したサービスが発展します。
- エデュテインメント(教育と娯楽)
学びと娯楽を融合させた新しい体験型サービスが
注目されます。
特に、自己成長やスキルアップを促すサービスは
高い需要が期待されます。
- エシカル消費とサステナビリティ
環境に配慮した製品や持続可能なライフスタイルを
提供するビジネスが重要な役割を果たします。
特にエシカルファッションやフェアトレード商品などは
人気を集めます。
- カスタマイズとパーソナライズ
一律の商品やサービスではなく、
個々の好みやニーズに合わせたパーソナライズされた
体験や製品が重要視されます。
高原社会で求められる能力
高原社会では、従来のような経済成長に寄与する能力に加え、以下のような能力が求められるようになります。
- 創造力と問題解決能力
物質的なニーズが満たされた社会では、
新しい価値やサービスを生み出す創造力が重要です。
新しい課題に柔軟に対応し、解決策を見つける能力が
必要です。
- コミュニケーション能力
社会が成熟するにつれて、協力や共感が
ますます重要になります。人間関係を円滑に
するためのコミュニケーションスキルは、
職場や社会全体で高く評価されます。
- デジタルリテラシー
デジタル技術が進化する中で、テクノロジーを活用し、
効率的に情報を取り扱う能力は不可欠です。
特にAIやデータ分析のスキルは、今後ますます
重要になります。
- 倫理的判断力
サステナビリティやエシカル消費が注目される中、
倫理的な観点から判断を下す力も求められます。
個人の行動が社会や地球環境に与える影響を理解し、
責任を持った選択ができる人材が評価されます。
まとめ
物質的不足の解消は、多くの社会で達成されつつあり、
それに伴って「高原社会」という新しいフェーズ
に移行しています。
この段階では、物質的な豊かさに代わり、
精神的・社会的な充実が求められ、持続可能な生活や
自己実現、心身の健康が中心的なテーマとなります。
高原社会では、創造力やコミュニケーション能力、
デジタルリテラシーといった新しいスキルが重視され、
質の高い体験やサービスが求められるでしょう。
このような社会で、
私たちは新しい価値を追求し続ける必要があります。
脱線メモ
BPaaSなどもこの流れのように感じます。
様々なサービスがかたちを変え発展していて
共通点は「顧客の課題を解決できているかどうか」
だと感じています。
以上です。
最後に、仮説思考力についての投稿を載せます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?