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イノベーションのジレンマ
イノベーションのジレンマについて
いろいろ調べ、整理してみました。
イノベーションのジレンマとは
アメリカの経営学者、
クレイトン・クリステンセンが、
著書「The Innovator’s Dilemma」にて
提唱した概念です。
イノベーションのジレンマとは、
既存の製品やサービスの拡充に注力するあまり
顧客の別のニーズに気づけず、後発のアイディアや
技術革新に遅れをとってしまう現象を指します。
特に大企業の場合は、すでに市場でのシェアを
獲得し多くの顧客を抱えているケースが多いため、
「既存の主力商品」をより良くすることで
顧客の満足度を上げようとする傾向があります。
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持続的イノベーション
既存市場でニーズのある従来製品(サービス)
の価値を向上させる
破壊的イノベーション
既存市場でニーズのある従来製品(サービス)
にはない、新しい価値を与える
持続的イノベーションの事例
自動車:燃費の向上
エアコン:省電力化
電球:耐用年数の向上
通信キャリア:4Gから5Gなど通信速度の向上
破壊的イノベーションの事例
掃除機:全自動で掃除ができるロボット掃除機
携帯電話:通話以外の機能があるスマートフォン
航空会社:低価格で移動できる格安航空会社
CD やDVD:音楽や動画の配信(ストリーミング)サービス
イノベーションのジレンマが起こる原因
持続的イノベーションの効果が市場ニーズを超える
破壊的イノベーションを軽視する
既存顧客のニーズとステークホルダーの意向が異なる
新市場への投資を避ける
イノベーションのジレンマを回避するためにできること
世の中(市場)の動向を常にチェックする
消費者目線で自社製品(サービス)を考える
小さなトライアンドエラーを繰り返す
脱線メモ
イノベーションのジレンマとは少し異なりますが、
事業転換を成功させた企業をまとめておきます。
マツダ社:コルク生産業→自動車メーカー
DHC社:翻訳事業→化粧品メーカー
シダックス社:給食事業→カラオケ
サンリオ社:絹製品販売→キャラクタービジネス
ブリヂストン社:足袋屋→タイヤメーカー
セブンイレブン社:氷屋→コンビニ
ローソン社:牛乳屋→コンビニ
しまむら社:呉服店→衣料品販売
など
※日本の約半数の会社が、創業時の事業から
別の事業に転換している。
まとめ
サービスに置き換えると、事業を分解して、
アップグレードをしつづけるサービスと
ダウングレードさせるサービスがあって
良いような印象も受けました。
変化しつづけることの重要性と
他者視点を持った上での仮説思考と実行力
が、やはり大事ですね。
以上です。
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