Serie A 第2節 フィオレンティーナ対トリノ 感想
前節はアウェーでローマ相手に1−3で敗戦。ドラゴフスキの退場もあり数的不利になったあとも善戦した試合だった。
そして今節はいよいよホーム、アルテミオ・フランキに帰ってきた。うーん、ヴィオラサポーターが入ってるのが嬉しい!そして両チームのクラブアンセムが流れる。何気にフィオレンティーナのアンセムを聞いたのは初めてかも知れない笑
良い曲だなぁとか、色々と考えているうちに試合開始。フィオレンティーナのスタメンはGKがテラッチャーノ、バックラインが左からカピターノのビラーギ、クアルタ、ミレンコヴィッチ、ヴェヌーティ、中盤はカストロヴィッリ、エリック、ボナベントゥーラ、前線はニコ・ゴンザレス、ヴラホヴィッチ、カジェホン。
前節からの変更は、センターバックにイゴールを替えてクアルタ。中盤がマレーに替えてカストロヴィッリとなっていた。
試合は開始からフィオレンティーナがボールを保持して運ぶ展開。トリノの前線2枚からプレスを受けるが、繋いで躱していく。前節と比べてプレスを躱す様子を見ていて、あまり危ないと感じなかったが何故だろう?選手同士の距離感が良いからだろうか?そう思っているうちに、2分ビラーギからヴェヌーティへ大きくサイドチェンジ。ヴェヌーティからカジェホンに繋がり、そこからクロスを上げる良い攻撃だった。4分30秒、ニコが左からカットインシュート、惜しい。8分にはプルガルからヴラホヴィッチへクロスが届くが、オラ・アイナ(多分)にカバーされる。11分にはコーナーキックからミレンコヴィッチが頭一つ抜けてヘディングするが、トリノのキーパー、ミリンコヴィッチ=サヴィッチのファインセーブにあう。試合開始から攻めている姿、それも効果的な攻撃をしている姿を見て期待感が高まった。
14分にはショートカウンター。ニコ・ゴンザレスから右サイドのカジェホンにダイレクトパスが繋がる。ニコが良い位置にいるからだろうか。攻撃のキーマンになっていると思う。15分にはヴェヌーティが右サイドを崩してグラウンダーのクロスを上げる。このクロスに相手守備陣が触れず、すり抜けてていくがフィオレンティーナの選手も触れずそのまま逆サイドへ流れていった。
19分40秒トリノのサナブリアが左サイドからクロス、オラアイナに繋がり少しヒヤッとした。しかし、ここまでで決定的に危険なシーンは作られておらず安心してみていられる。
21分カストロヴィッリにイエロー、シンゴに対してのファール。38分にはミレンコヴィッチにもイエローカードが出る。
そして40分、フィオレンティーナが先制ゴール!!プルガルから左サイドのカストロヴィッリへ。カストロヴィッリが少しボールを運んで、ボックス内にいるニコへ横パス。ニコが落ち着いてゴールキーパーの右脇を抜くシュートを決めて先制。ゴール前に関わらず、ニコの落ち着きが本当に凄い。周りもよく見えていてプレッシャーを受けてもブレが少ないように見える。移籍してくるまでニコのことは全く知らなかったが、本当に良い選手が来てくれたもんだ。
フィオレンティーナがゴールを決めて1−0で前半は終了。後半からトリノは#26ジジに替えて#99ブオンジョルノに変更。センターバックの交代。なんかブオンジョルノと聞くと、ジョジョの奇妙な冒険を思い出すなぁ。99番は少し変わっている選手が着ける番号と言う印象があるね。あとは#99と言えばアントニオ・カッサーノかな。ボボTVでのカッサーノの発言を翻訳してくれている方がいるけど、本当にカッサーノはヤバイやつだと思う!!笑 そこが大好き過ぎるけど笑
閑話休題はこの辺にして、後半の前に前半の振り返りを。と言っても正直、トリノの攻撃については全く覚えていない…。戦術的な観点から試合を見れていないので、そこは話せなけどトリノの攻撃は両サイドバックのオラ・アイナとシンゴの攻撃が危険だと感じた。それ以外に危ないと感じたシーンはなかったような…。基本的にフィオレンティーナがボールを保持していたし、奪われても両ウイングと中盤で挟んで、すぐにボールを回収出来ていたように思う。シンプルなクロスとかで攻められる方が怖いと思っていた。
前半の振り返りはここまでで、後半48分ニコからボナベントゥーラに素晴らしいクロスが届くが相手ディフェンダーの守備にかかり、ボールをミート出来ずポストの脇にボールが外れる。外れはしたが、決定機だった。
57分ボックス左でフィオレンティーナのFK。この次のFKもそうだったがエリックとビラーギが話し合っていて、直接狙うのではなくエリック⇒ビラーギへと渡してから展開という狙いだった。距離があったからかな?
61分フィオレンティーナの選手交代#10カストロヴィッリに替えて、#32アルフレッド・ダンカンを投入。フットボールマネージャーでも活躍してくれている選手だ。この交代の前にトリノに危険なシーンを作られた。トリノが左サイドからグラウンダーのクロスを上げるが、エリックがカバーに入ってクリア。危ない!と思わず口に出ていた。選手たちからしたら、これくらいなんでもないという感じなのかな?
66分にはトリノの2選手が交代#77リネッティが#24ヴェルディ、#19サナビリアが#11ピアツァに変更。
69分交代で入ったダンカンが中盤で相手選手からボールを奪い、バイタルエリアまでドリブル。相手を引きつけて右サイドのボナベントゥーラにパス。ボナベントゥーラが少しキープして、ヴラホヴィッチへピンポイントクロス。ヴラホヴィッチがヘディングで左ポストにボールをフリックしてゴール!鮮やかなゴールまでの流れだった。リプレイで気づいたけどヴラホヴィッチがヘディングする直前に、一瞬で動き直してマークを外していたのね。ライブだと観るのに必死で分からないことが多い笑
ここまでは比較的余裕な展開だったが、72分久しぶりにテラッチャーノに仕事。トリノの#24ヴェルディのクロスが抜けてくるが、良いセーブで防いでくれた。ここまであまりボールを防ぐ仕事はなかったが、繋ぎのためにテラッチャーノも大活躍していた。基本、ショートパスで繋ぐがコースがない際や時間がない際はセーフティにロングパスを出していたし、そのパスがずれたことも殆ど無かったような印象。ドラゴフスキが不在でも安心出来る、良いキーパーだ。
75分にトリノ。76分にフィオレンティーナに選手交代。フィオレンティーナは#7カジェホンに代えて#33ソッティルに変更。ソッティルは前節でも長く観たかった選手なので楽しみ。
そしてそのソッティルがすぐさま魅せる。右サイド、自陣中央の低い位置でボールを受けるとそこから、センターサークルを通るようにドリブル開始。出足が早いせいか相手選手もファールしてしまう。その後、途中出場から6分で2枚のイエローを誘発していた。
80分トリノに選手交代#34オラ・アイナに代わり#15アンサルディに変更。
84分フィオレンティーナも選手交代。#22ニコ・ゴンザレスに代えて、#8サポナーラ。#5ボナベントゥーラに代えて#14マレーを投入。
88分フィオレンティーナ失点。ダンカンのパスが相手にカットされカウンター開始。ルキッチがボールを運んで、ヴェルディにスルーパス。ボールを受けたヴェルディが鮮やかシュートでゴールを沈めた。テラッチャーノにはノーチャンスだった。失点シーンはダンカンの判断ミスなのか、周りのフォロー(ダンカンに他の選択肢)が無かったのか、今の私にはちょっと分からないなー。
試合は終了間際の93分。カウンターでダンカンが運んで、右サイドのソッティルへスルーパス。受けたソッティルがそのままシュートを撃つがあまり力がなくGK正面と言うこともあり、なんなくセーブされる。そして試合終了。
リーグ戦初勝利。ホーム初勝利だ!ともかく去年と比べて、攻撃に関しての期待感が全く違う。選手達を観ていても、凄く落ち着いているように見える。今回はプルガルに注目して観ていたが、要所要所で良い所でカバーリングしたり、パスカットしてくれていてかなり活躍してくれていたと思う。活躍していない選手はいなかったけどね笑
その中でも特にニコ・ゴンザレスが凄かった。74分にも左サイドからバイタルエリア中央まで一人で運んで、カジェホンのシュートチャンスを演出していたし、ヘディングも上手いし、守備もするし、出来ないこともあるんだろうけど、俺にはよく分からなかったよ笑
*選手感想
GKテラッチャーノ:ボールを回す姿に余裕を感じた。セーフティに逃げるシーンと繋ぐシーンの判断が良かったと思う。失点は綺麗にスルーパスを通されたので防げなかった。
DFビラーギ:守備に攻撃に活躍していた。前半ヴェヌーティに綺麗なサイドチェンジを通していた。セットピースではプルガルからパスを受けてシュート?を放つが壁にあたっていた。
DFクアルタ:安定した守備を見せていたと思う。殆どの時間をポゼッションしていたので、パスやポジショニングについて観ていたが良かったと思うと。プレッシャーを受けても簡単にキーパーに戻さずにサイドに展開していた。
DFミレンコヴィッチ:守備陣全体に言えることだけど、失点シーン以外でヒヤッとしたシーンは1、2回ほどで殆どトリノの攻撃を弾き返していた。コーナーから決定的なヘディングシュートを放ったが相手GKのファインセーブにあった。
DFヴェヌーティ:中盤の選手との連携でたびたび相手サイドの深くに侵入してクロスを上げていた。時折、ボールを中央に運んだりと攻撃パターンが多彩だと感じた。
MFエリック:前節の感想ではプルガルと書いていたが背番号にエリックと書いてあるので今節からエリックと表記(また気分で変更するかも)今節も注目してみていたが、フィオレンティーナの危険なシーンに度々現れてカバーリングしていた。またタイミングよくタックルしたりとディフェンス面でも活躍していた印象。
MFボナベントゥーラ:ボナベントゥーラって意外とベビーフェイスだなと今節も感じた。後半ダンカンからのパスを受けて、ヴラホヴィッチへの見事なクロスで2点目を演出した。なんとなく可愛いと感じる選手。
MFカストロヴィッリ:ディフェンス、オフェンス両面でよく動いていたと思う。先制のシーンではエリックからボールを受けて、ニコへのアシストを記録。
FWカジェホン:相手DFに対して何度も良い仕掛けをしていた印象。プレスバックにも戻ってきてくれていて、かなり守備面でも貢献していた。
FWヴラホヴィッチ:テラッチャーノからのロングボールや、ニコからのフリックをよく収めていた。ボックスのワイドの位置でボールを受けて、割と強引に持ち込んでシュートやクロスでプレイを終えていた。そして、何よりチームの決勝点となるヘディングシュートを決めてくれた。
FWニコ・ゴンザレス:私的なマン・オブ・ザ・マッチ。縦横無尽に現れて、ボールを運ぶ、繋ぐ、シュートを放つ、ディフェンスに戻る。特に私は小柄に見えるのによくヘディングで競り勝ったり、繋いだりするシーンを観て相当ポジショニングが良いのかなと思った。詳しい人がいたら教えて下さい笑
*交代選手
MFダンカン:69分カストロヴィッリに代わって投入され、すぐにボールを奪い返すシーンがあり、そのプレイからトリノゴール前までドリブル、ボナベントゥーラへの良いパスを出して、決定機を作った。失点シーンの原因になるもののカウンターのシーンにはダンカンがおり、先制したあとにダンカンがいると相手からしたら嫌かも知れないと感じた。
FWソッティル:私が観たいと思っていた選手。カジェホンとの交代で76分に投入。すぐにドリブルで魅せる。最初のプレイは受ける前からドリブルを意識する受け方をしていて、前への意欲の高い選手だと感じた。相手から2枚のイエローを引き出す。チャンスシーンでシュートに威力がなく、簡単にセーブされてしまった。
FWサポナーラ:ニコに代わって84分に出場。感想のために集中していたため終盤疲れていて、覚えておらず。申し訳無い。
MFマレー:カストロヴィッリに代わって84に出場。上記と同じく。前節は先発だったが今回は交代選手として出場。これから先は長いのでまた観たい選手。
前回も書いたけど、こういうレビュー、感想は見るのは愉しいけど書くのは結構体力がいるんだね笑 でも、面白いのでしばらくは続けようと思っている。では次節は敵地でのアタランタかな。