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命をかけて荒波に行く理由

 僕は高校から、今まで行くと度なく磯に通いつめました。当時は湾内で鱸を狙っていたのですが、いつしか“もっとやばい魚”が釣りたいと思うようになりました。そこから興味を持ったの「サラシうち」の世界。
荒れた海の波が白く泡立つ「サラシ」の中に潜む魚を狙う釣りです。
 島の反対まで自転車で行き何も分からない磯でルアーを投げました。思ったよりサラシもなく釣れるのか心配だったのですが、たまたまベイトが大量接岸しておりルアーを投げる度に入れ食い状態!
釣れる魚のほとんどがランカーを超えていて、湾内には無いトルクとボディをしていました。

その時の88cm

 サラシにベイトが絡むと簡単に釣れることを知り、毎週のように往復50キロ自転車で漕ぎ、風を見ながら東面、西面、北面をほぼ開拓しました。
 “サラシ”といえばヒラスズキなのですが、当時いた島には大型のヒラスズキは少なくマルスズキが占領している状態でした。(地形や水深などの環境のせいもある)
 そんな状態の中でも、僕はヒラスズキを釣りたいと思いより遠い沖磯へ挑戦します。

ここを泳いで渡る

                                                泳ぐとき
 沖磯までは渡るのには泳ぐ必要があり、とても簡単なことではありません。もちろんサラシ打ちなので泳ぐときは大抵海は時化ています。ここで僕が泳いで渡る時の注意点や工夫していることを紹介します。

.ウエットスーツとライフジャケットを身につけける        
 動きやすいウエットスーツと、流れの抵抗を受けない身軽なライフジャケットを身につけます。

2.潮の流れと上陸する地点を確認する             
流されないように潮の流れをよく観察し、上陸できる
場所を必ず確認します。

3.片足だけフィンを使う        
フィンが必要な場合は片足のみフィンを履き、もう片方は磯靴でグリップの効くようにしておきます。

4.スマホはジップロックに入れて必ず持っておく 
スマホホルダーを竿のガイドにくくりつけてジップロックに入れておきます。
リールや竿は出来るだけ水につからないように泳ぎますが、危ないと感じた時は容赦なく水につけます。オーバーホールすれば大抵は長持ちするので大丈夫です。

これらを意識して僕は泳ぐようにしています。
荒れすぎている日などは無理をしない事と誰かと一緒に渡ることをオススメします。泳ぎに自信があっても海の力には勝てないのでそれを理解して渡る決心をしています。

泳いで渡った先で釣りをする僕ら

 本題に戻ります。マルスズキは年間数え切れないほどランカーを釣り上げました。ですが、ヒラスズキがなかなか釣れませんでした。その理由はルアーの巻きスピードが関係していました。当時は基本ミノーを巻いてサラシをうってリップで水を噛んでから早巻きをしていました。
 早巻きをするとほとんどの確率でマルスズキが先に食ってきていたので波にルアーが飲まれるくらいゆっくり巻いて漂わしてくると水面を割るようにヒラスズキが食ってきました。この時初めての漂わすことで大型のヒラスズキを釣ることができました。

漂わせて食わせたヒラスズキ

  このヒラスズキをヒントにドリフトで釣ったり、レンジを色々試してみたりするようになり釣果を伸ばすことができました。サラシうちをしていると大型のヒラマサが食ってくることが多々あり、ヒラスズキロッドで捕れるサイズは全部とったのですが、なにをしてもドラグが鳴り止まない奴がいて“どうしても取りたい!“と思い、ヒラマサの世界にものめり込んでいきます。

80〜100cmの間のヒラマサは獲ることができました

次回はヒラマサについて書こうと思います。

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