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チヌを極めた青年

僕がどんな釣りよりも極めていた釣りがある。
そう、それはどこにでもいる“チヌ”です。

   湾内の隅っこを見ればチヌ。河口を見ればチヌ(なんなら川の上流も)。

どこにでも居るくせに人の影をみれば一目散に逃げるし、引きも強いことから本気で追求してみようと思いました。

        チヌの食性に着目


 1番初めに着目したのはチヌではなく“チヌの食べている物” でした。チヌは基本雑食でなんでも砕いて食べるイメージですが、その中でも“カニ”や“エビ”の動きを良く見るようになりました。
例えばカニは、襲われそうになると「少し逃げてから、隠れられる場所でピタッと動きを止める」という習性に気づきました。
これをルアーで再現すると、チヌが一発で食ってきました。
g具体的には、

1.チヌの進行方向にワームをキャスト

2.軽くアクションを加え、ルアーの存在を気づかせる。

3.5秒ほど停止(カニの動きを再現)

4.バイト!


この方法で、特に真っ黒のチヌにワームでこの釣り方をすると圧倒的な釣果の差を生みました。

オフセットフックに直リグ

次に着目したのはベイトを追いかけるチヌです。
岸壁で牡蠣柄をくわえていたチヌが、表層にイワシが見えた瞬間、飛びかかるのを目撃。「魚の方がすきなのか?」そう思った僕は、“チヌトップ”と呼ばれる世界に入り込みました。

一定の距離を保つチヌ

                             チヌに口を使わすコツ

 サイトチヌ(見えているチヌ)に、ペンシルやポッパーを投げるとチェイスはしてくるのですが、なかなか口を使いませんでした。

そこで「ルアーの動かし方」が重要ということに気が付きました。

・自分の影や足音、ルアーの着水音を最小限にする(特にすれているところ)

・チェイスはしてくるが食わない=疑っている状態

・そこで「より自然に近い動き」を意識する。

 PEは0.6号リーダーは1.5号~2.0号を使用してキャストの制度を上げます。
 
例えば、ダイビングペンシルを使う場合
1.最初にポッピングやドックウォーでチヌを寄せる。

2.寄ってきたタイミングで、幅広くドックウォークさせる。

3.ストップを入れて食わせんのタイミングを作る。

但し、音を出し過ぎたり、ルアーを水に入れすぎたりすると見切られることが有る。
 その日のチヌの活性を見極めながら、ルアーのアクションを調整するのがポイントでした。

色んなルアーで釣ることができる

このようにルアーの動かし方を意識することで基本どなルアーでも釣ることが出来ます。
夏のセミやカエル、バッタなどの昆虫類がでてくると羽ものルアー(真虫、ポンパドール、フロッグ)にも積極的に食いついてくる。

真虫で年なし

 トップウォーター、やワームは基本的に簡単な釣りに入ります。誰でも気軽に刺激的なバイトを体感できるのでオススメです。ブラックバスに似たゲーム性があり駆け引きがとても面白いです。

ビックベイトで狙う

 チニングといえば60㎜~100㎜前後のルアーを主に使用するのですが、僕がチャレンジしたのは125㎜~200㎜前後の大型ルアーです。
ジョイントがあるルアーはアピール力も強くチヌにも効果的なことに気が付きました。初めはゴルゴンやジョイクロ128~148からスタート。岸壁でうろうろしている奴に距離を保ってショートジャーク。びっくりするくらいの勢いでジョイクロの顔面をつぶしに来ましたが乗らず、しつこく飛ばすようなイメージでジャークするとHIT!
 チヌはルアーの顔や腹を狙って食いつくので顔を噛んだ瞬間に前に飛ばすと乗りやすいです。

ジョイクロでチヌ

このチヌを境にビックベイトで沢山のチヌを釣りました。ビックベイトはとても使いやすくピンで釣りたいときにオススメです。船の際についているチヌやドシャローにいるチヌに対して効果的でした。そして夜のチヌにも効果的でした。

夜のチニングでも効果を発揮

チニングにハマり過ぎて一日で30本釣れたこともありました。高校2年生の時は年間で100本を超えていたと思います。
 どこにでもいるチヌですが釣り方は多様で、僕が一時期一番ハマった釣りでした。気軽に始められるので、是非チャレンジしてみてください。

次は高校を卒業してからのことを書きたいと思います。


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