トヨタ【ハイラックス】のディーゼル音とアクセルレスポンスの良さ
しばらく前に、シェアカーでトヨタのハイラックスに乗った。
ハイラックスはディーゼル車。
だからエンジン音は「ブロロロロ」という音がする。
昨今はHVや電気自動車の普及で、静かな車が増えた。
そんな車に乗っていると、静かなことが基準になってきて、昔のエンジン音なんぞはうるさいという感覚になってくる。
しかし俺はハイラックスのディーゼル音が好きなんだ。
厳密に言うと、ハイラックスというディーゼル車のアクセルを踏んだ時のレスポンスが好きなんだ。
あの車の良さはアクセルを踏んだ時の反応の良さ。
自分の踏んだ感覚が、ダイレクトにエンジンに反応する。
それがいい。
例えば同じトヨタにプリウスがあるが、あの車のアクセルレスポンスには一瞬の遅れがある。
発進しようとした時、アクセルを踏んだと同時に車が進む感覚ではなく、踏んだ後、ワンテンポ遅れて発進するような感覚だ。
それはHV車独特のものかもしれないが、その一瞬の遅れは、自らの足捌きと一致しない為、どうしても違和感を感じてしまう。
今はもう慣れてしまったけどね。
しかしハイラックスは違う。
踏んだと同時にエンジンがブロロロロと反応し、発進する。
それは自らコントロールしている実感。
あの車にはそんな自らでコントロールしているワクワクを感じるんだ。
俺は車は自分で運転することが好き。
自動運転技術は素晴らしいかもしれないが、自分がコントロール出来なくなる一抹の寂しさを感じる。
俺は自分の意思で操作している、そして自分の思い通りに動くことに楽しみを見出しているんだ。
だからダイレクトに反応するハイラックスが大好きなんだ。
昔の車もそうだったかもしれない。
昔はマニュアル車が好きで良く乗っていたが、マニュアル車もアクセルレスポンスは踏んだ時と同時で気持ちが良かった気がする。
技術が進んで環境にも良いとされる車。
その理念やそれに即した車というものもわかるが、しかし一方でハイラックスの様な「自分がこんな大きなものをコントロールしている」という実感を得ることが、俺は何より気持ちよく感じる。