インターフォン恐怖症

ピンポーン!
って、突然鳴るのが怖い。
特に夜中は怖い。
深夜のインターフォンはホラーでしかない。
朝方のインターフォンも怖い。
朝に来るのは警察ぐらいだから。
逮捕されたくない。
だって逮捕されたら、釈放してもらうのに誰かに来てもらわなきゃいけない。
でも俺には友達も誰もいないから、それじゃ出られないじゃないか。
いや、そういう話じゃない。
日中も怖い。
日中に誰か来ることなんてないからこそビックリする。
とにかく四六時中、俺はインターフォンにビビっている。
でも理由はわかっているんだ。
あの「ピンポーン!」という無機質で何の前触れもなくいきなり鳴るあの音。
そう、いきなり鳴る、これが怖いのだ。
そして聞こえないと困るから音量は大きくしている。
それがまた怖い。
突然&大音量の組み合わせは、恐怖以外の何ものでもない。
だからあの音は変えるべきだと思う。
音楽にすれば怖くないじゃないか。
手品の時に流れる「チャララララ〜♪」みたいな曲とか、電話の保留音でよく聞く曲とか、あとは電車のドアが閉まる時の短い曲とか。
とにかく「ピンポーン」以外なら何でもいいんだ。
それなら怖くない。
かといってあまりに心安らぐ曲でも困る。
多少はインターフォンに出るのを急かすような曲じゃないと、のんびりし過ぎて留守だと思われてしまう。
だから例えば運動会のリレーで流れるような「テッテテテッテーテッテッテー♪」みたいな曲にするとか、もっと極端にいくならヘビメタとかデスメタルとか、力が漲る曲などもいい。
そんな曲が鳴ったら俺は力強くインターフォンを取れる。
あとは音楽でなくてもいいかもしれない。
相手がインターフォンを押すと、室内には「来客やで〜」とか、「ピンポンピンポン言うてまっせー」みたいな声が流れるのも面白い。
「おいコラ!」なんていうのもいいかもしれない。
インターフォンからそんな声がしたら慌てて出ざるを得ない。
女性の声で「出る?出る?」なんていうインターフォンの声もいいかもしれない。
そんなこと言われたら「出ます!出ます!もう出ます!」以外の答えはない。
サザエさんみたいに「ちわ〜三河屋でーす」というのもいい。
絶対に三河屋じゃないけど。
世にも奇妙な物語のテーマ曲もいい。
あぁ、でも夜中は無理だ。
怖すぎる。
.....
俺って何でいつもこんなくだらないことばかり考えているんだろうか。

#インターフォン #音 #鳴る #怖い #インターフォン恐怖症 #恐怖症 #恐怖 #日記 #コラム #エッセイ #エッセー #寄稿 #雑誌 #小説 #本 #出版 #紙媒体 #ネット #ブログ #エアーマン #ノート

いいなと思ったら応援しよう!

エアーマン
ごめんなさいね〜サポートなんかしていただいちゃって〜。恐縮だわぁ〜。