ぼくのパパは料理人

ぼくのパパは料理人。どんなものでもおいしくしてしまうすごい人。だからパパの手からは色んなにおいがするんだ。

ある日はなまぐさいにおい。お魚さんを料理したんだって。ほねを抜くのがたいへんらしい。

ある日はすみのにおい。にわとりさんを焼いたんだって。にわとりさんのくびをおるって聞いてびっくりしちゃった。

ある日はつちのにおい。おやさいを料理したんだって。よごれてるから、かわをむいて料理につかうらしい。

ある日はあぶらのにおい。いろんなものをあげちゃうんだって。いっぱいあぶらを使うのがコツらしい。

パパは何でも料理できる世界一の料理人なんだ。でも、パパはおうちでは料理をしない。ぼくにおしえてもくれない。ぼくが包丁をうまく使えないからだって。



ある日パパがけいさつにつかまった。いろんな人をころしたからだって。もうけいむしょから出れないらしい。

あーあ、パパから料理をおしえてもらいたかったなぁ。

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