Laifu 8
いちばん自由なのは指先でしょう
肩先に置いたり、頭をポンポンしたり
そして髪に触れ、 頬を撫でる
唇をなぞってから、少しひらいてみたり
そして…
僕はキミの手のひらに頬をあずけるんだ
頭の重さをキミに任せて 身もココロも
あの日大げさにわめいて 恥も何もかも棄てて、
xxくんからもらったシルシ
あの後、半休はベッドの上で消化してしまった
あちこち痛くてガタピシしててシャワーを浴びにいくのですら大変だった。
すごく緊張してたし、初めてだったし、キミに呆れられたくなかったし…
ココロのリミットを振り切り、身体のポテンシャルを無視するとこういうことになるんだと、身を持って知ったわけだ。
xxくんのことを思い出すとココロがギュッとなって温かいものが溢れる。
だからここのところ僕は身体の前で腕をクロスして、自分で自分を抱きしめてばかりいる。
目を細めてxxくんの感覚を思い出しては、身体ごと熱くなって前のめりになっちゃうんだ。
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僕が独りよがりにいった後、どこにそんな表情隠してたの?ってくらい真顔のxxくんは唐突に後ろからインサートしてきた。
イッたばっかりで緊張がほどけたところにいきなりで、xxくんらしくなくて驚いたけど、幸か不幸か、僕はすんなりと受け入れることができた
規則正しいピストン、xxくんの弾む吐息
それまでのとはぜんぜん違ったセックスだけど、xxくんにこんな風に扱われるのもイヤじゃないな、と少し冷静な頭でぼんやり思ったりした。
興奮が昂まり 吐息が激しく 短くなってくると 、xxくんは広げた手のひらを僕の横顔に押し付けた。ちょうど口の辺りに指先がきたから、僕はそれをxxくんの熱が移ったみたく夢中で舐め続けた。 あぁ
痛いんだか、気持ちイイんだか もう、わからないよ…
…なに、灯り? ダレかいるの??
いつの間にか眠っていたようで-もしかして失神?-ドア近くのライトの明るさで覚醒したらしい 。 xxくんのシルエットが浮かび上がっていた。
ごめん、起こしちゃった! 寝てて、オレ行かなきゃだし。
そんな寝グセで出てっちゃまずいよxxくん
そう伝えたかったのに、足早に近づいてきたxxくんに唇を塞がれてしまう。
行ってらっしゃいって言う代わりに肩の辺りシャツをクシャッて掴んだ。
行ってらっしゃい xxくん。
一人になった部屋で小さく呟いて そして
僕はすぐ眠ってしまった。
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