銀行口座の相続手続きを比べた。

今日は、父の銀行口座の閉鎖と残金の引き出しと各行を回って行った。
なるほど、噂通りに銀行ごとに扱いが違う。
必要書類は一緒なのだけれどやり方がまちまちなのは仕方ないのかなぁということで、実名晒しで報告する。ちなみに必要書類(被相続人法定相続情報と相続放棄申述受理証明書と印鑑登録証明書※後述)は過不足なくすべて用意してからの訪問となった。

まず、今日ですべての処理が終わったのが、ゆうちょ銀行と三菱(東京)UFJ銀行。
ともに一時間ほどで終わる。ただし、ゆうちょ銀行は、引出金はゆうちょ銀行にしか振込できないので、口座を持たない場合小切手(のようなもの)を送ってくるので、ちかくのゆうちょ銀行で現金化しなければならない。そういう意味では三菱(東京)UFJ銀行だけが、今日の手続きだけで2週間ほどたてば私の銀行口座にお金が振り込まれる。

次に、郵便で残金振込申請書が送られてくる三井住友信託銀行と紀陽銀行。
こちらは、必要書類はコピーをして相続担当部署に回してくれる。そちらで書類確認ができれば、残金の振込申請書を私の自宅に郵送してくれるので、振込先記入と実印を押して返送すればしばらくたてば銀行に振り込まれる。

最後に、店に行く必要がなかった、三井住友銀行。
店頭でお客様相談担当員がその場で相続担当部署に0120電話をしてくれて、オペレータの出てくるのを待ってから私に受話器を回してくれるという段取り。郵便で申請書類が送られてきて、必要書類を同封の上返送するという。都合2回やり取りがあるとのことだけど、結構時間はかかりそう。
私は、他の銀行を回る予定もあったのでよかったもののわざわざ行ったらバカみたいだよなぁ、と感じる。まずは電話しろ、ということなんだろうなぁ。

みずほ銀行は父が口座をもっていないので、確認できなかったが、個人的な感覚からするとあんまり期待できないなぁと思った。

もう一つ、野村證券+野村信託銀行の方はそもそも全部がネット取り引きなので、実店舗での作業は手間がかかるらしいので、電話での処理とした。店頭の対応は可もなく不可もなく。

感想
親が無くなっての銀行口座閉鎖手続きは、一生に普通2回、多くて4回(配偶者の親の分を含めるとして)しかない(生業にするなら別)ことなので、多少手間がかかっても目をつむってね、という気持ちはわからなくはないが、一生に幾度もない事だからこそ、そこでの体験はそれぞれの銀行のブランドイメージになると思う。
そういう観点では、三菱(東京)UFJの対応は私にとって信頼感を高めることであった。

※銀行口座閉鎖と相続手続きに関する書類について。
一般的に銀行口座の相続手続きについては、相続人の確定のために、被相続人の一生の戸籍と相続人の戸籍謄本をそろえて銀行を回らないとされてきた。
ところが、2018年から法定相続情報証明制度が運用されており、関連の戸籍謄本と、被相続人と法定相続人の関係性を示す図を作って法務局にもっていけばA4一枚の「被相続人〇〇法定相続情報(〇〇は被相続人名)」という証明書を作ってくれるのでそれ一枚を持って銀行に行けば銀行の方も手続きが大きく省かれる。法務所に行くという手間は増えるがそのあとのことを思うとぜひやって欲しいお勧めのてつづきである。
それと、私の場合父の財産はすべて私があずかることになったので、家庭裁判所で母と兄の分の相続放棄申述を行い受理証明書を発行してもらうと、銀行ごとに相続人全員の自筆実印捺印は不要となる。

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