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[資料]変数の初期値

はじめに

 LotusScriptには型があり、型によって初期値(規定値)が異なります。式言語は宣言と代入を同時におこなうため、初期値とは無縁です。初期値に戻す方法は言語ごとに異なります。
 なおVBScriptには型がありませんので初期値は一種類です。
 初期値のことをなぜかデフォルト値と言うことがあります。デフォルトには怠慢という意味があるそうです。コンピューターはひとの生活を楽しくしますが、プログラムを書くひとへは『楽=悪』、苦労を強いる...ということでしょうか!?ダークですね...

LotusScript、初期値

・数値型 {Integer, Long, Byte, Single, Double, Currency} - 0
・文字列型 {String} - ブランク(長さが0の文字列)
・ブール型 {Boolean} - False
・オブジェクト {クラス他} - Nothing
・バリアント {Variant} - Empty
・固定長配列 {Dim 名前(要素数) As 型} - それぞれの要素は指定した型で初期化される
・動的配列 {Dim 名前() As 型} - Dim宣言では初期化されず、Redim宣言は固定長配列と同様に初期化される
・ディクショナリー {List} - 初期化されません

 ここでいうディクショナリーはキー(リストタグ)と値がセットになっている型を指します。なお式言語でいうリストとは配列のことです。

LotusScript、オブジェクト変数を初期値へ戻す方法

 Nothingを代入します。

Dim オブジェクト変数 As 型
Set オブジェクト変数 = Nothing

LotusScript、バリアント変数を初期値へ戻す方法

 宣言したまま値を設定していないバリアント変数の値を、初期化したいバリアント変数に代入します。

Dim 初期化したい変数 As Variant
Dim 初期化しただけの変数 As Variant
初期化したい変数 = 初期化しただけの変数

配列、ディクショナリー変数を初期値へ戻す方法

 Eraseを使用します。動的配列はRedimで再定義と初期化ができ、Redim Preserveとすれば値を保持したまま要素を増やすことができます。

Dim 固定長配列変数 (要素) As 型
ReDim 動的変数 (要素) As 型
Dim ディクショナリー変数 List As 型
Erase 固定長配列変数, 動的変数, ディクショナリー変数
' ディクショナリー変数に限っては、つぎのように要素ひとつを消すことができます
Erase ディクショナリー変数 (キー)

式言語、初期値

 変数に値を代入することで変数を宣言します。宣言だけおこなう方法がありませんので、初期値というものがありません。

VBScript、初期値

 型がありませんのですべてEmptyです。

VBScript、変数を初期値へ戻す方法

 次のようにEmptyを代入します。

変数 = Empty

おわりに

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