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[LotusScript] コードを分割

はじめに

 いつの日にか再利用できるかもしれないと感じたら、とりあえず取っておきたくなります。
 苦労して書いたプログラムのコードなら、ほんのわずかな行でも取っておきましょう。繰り返す定型文や慣用句は積極的に再利用しましょう。
 この先はコードの再利用、延(ひ)いては生産性を高め、品質を高める、とても大切な方法について書きます。
 Lotus Scriptでの方法を書きます。Lotus式言語でのコードの再利用は難しいです。

スクリプトライブラリ

 各データベースに用意された『スクリプトライブラリ』機能を使います。コンパイルだけでなく、実行時にもスクリプトライブラリが必要になります。
 『Option』部分へ次のように書きます。

Use {スクリプトライブラリ名}

 スクリプトライブラリには、定数や変数の定義のほか、後述するクラス、関数やサブルーチンを記載できます。
 Option文は呼び出す側と呼び出される側で重複があってもよいです。それぞれ独自に設定できます。
 スクリプトライブラリ内のパブリック部分に変更を加えると、スクリプトライブラリを使ったエージェントやその他の設計要素を再コンパイルする必要がでてきます。覚えておいたほうがよいです。

ロータススクリプトソース(*.LSS)

 設計要素のコンパイル時にソースコードを取り込みます。Windowsのばあい、メモ帳のANSI(Shift-JIS)で保存しておきましょう。取り込んだソースコードは、設計要素の側には保存されません。実行時はソースコードが不要です。
 『Option』部分へ次のように書きます。

%Include {テキストファイル名.LSS}

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