もっと冒険を
みなさんは、「もしも人生をやりなおせるなら」と思ったことはあるでしょうか。
アメリカで90歳以上の老人に「今までの人生を振り返って、唯一後悔していることはなんですか?」というアンケートを取った結果、なんと9割の人は同じような答えだったそうです。
その答えというのは、「もっと冒険しておけばよかった」という答えだそうです。
今回も、一編の詩を紹介します。
いまから数十年前、アメリカ合衆国のケンタッキー州に暮らしていた、「ナディーン・ステア」という女性が85歳になった年に書いた、
"If I had my life to live over(もしも人生をやりなおせるなら)"
という詩です。
"If I had my life to live over(もしも人生をやりなおせるなら)"
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もしも人生をやりなおせるなら、こんどはもっとたくさん失敗したい。
よけいなチカラをぬいて、いつもリラックスして暮らす。
そして、おかしなことをたくさんする。
もうなんでも深刻にうけとめることはやめる。
チャンスがあればなんどでも挑戦する。
もっとどんどん旅に出て、もっとたくさん山に登り、もっといろんな川で泳ぎたい。
すきなだけアイスクリームを食べ、むりして豆ばかり食べるのはよそう。
きっといまよりも問題は増えるかもしれない。
でも、頭の中だけの心配事は減るだろう。
ごらんのとおりわたしは、ごくふつうの人間です。
いつだって、どんなときでも、コツコツまじめに生きてきました。
ああ、そんなわたしの人生にも、生きるよろこびを感じた瞬間がいくどかありました。
もしも人生をやりなおせるなら、あんなひとときがたくさんほしい。
本当にそれだけで、あとはなにもいらない。
ただ長生きするために今日を過ごすのではなく、一瞬一瞬を大切に生きる。
体温計や湯たんぽ、レインコートやパラシュートがなければどこにも出かけられない———わたしはそんな用心深いタイプのひとりでした。
もう一度人生があるとしたら、こんどはもっと身軽に旅に出よう。
もしも人生をやりなおせるなら、春から秋の終わりまで、ずっと裸足のままで暮らす。
もっとたくさんダンスを踊る。
もっとたくさんメリーゴーランドに乗る。
そして、もっとたくさん—————ヒナギクをつむ。
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僕も、「もっと冒険しておけばよかった」ではなく「たくさん冒険してきてよかった」と思えるように、日々チャレンジをしていきます。
森哲平
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