アンチファン
引き続き、藤堂修さんの著書「チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方」を読んでの感想を書いていきます。
今回は、「アンチファン」についての話です。
藤堂さんは本の中で、「ずば抜けた結果を出したり、成果を積み重ねていると、あなたの言動を否定したり、攻撃してくる人たちが間違いなく現れます。」と断言されています。
また、「アンチファンをゼロにすることはできない」ということも書かれていました。
ロバと老夫婦
「チャンレンジ」の中でも取り上げられていた逸話で、「ロバと老夫婦」という話があります。
僕も、以前にインターネットで見たことがあり知っていたのですが、この話は非常に分かりやすいと思うので紹介します。
ロバを連れた老夫婦がいました。
2人ともロバに乗らないで歩いていると、「ロバがいるのに乗らないのか?」「あいつらはロバの使い方も知らないバカだ!」と言われます。
2人ともロバに乗っていると、今度は「ロバがかわいそうだ」と言われます。
旦那の方だけがロバに乗っていると、「威張った旦那だ」と言われます。
奥さんの方だけがロバに乗っていると、「あの旦那は奥さんに頭が上がらない」と言われます。
つまり、何をやっても批判してくる人は存在するのです。
逆に考えると、反対意見が出てくるというのは、結果が出てきていて目立っている証拠と捉えても良いかもしれません。
人は自分が属する集団以外のメンバーを攻撃する
このように、アンチファンが発生してしまう原因は脳科学的にも解明されてきているそうです。
脳科学者の中野信子先生の著書『人は、なぜ他人を許せないのか?』によると、「人間は社会を形成して生きるため、自分が属する集団以外のメンバーを攻撃するようにできている。」そうです。
さらには、「だから、自分たちの基準にそぐわない人を叩くと、脳内でドーパミンという快楽物質が分泌され、快感を得るようにできている」とのことなのです。
なので、成功した人を僻んで攻撃してしまう人が出てくるのは、生物学的な側面から見ても仕方ないことらしいです。
そんなアンチファンに影響されて、自分の選択を変えてしまっていたら、本当にもったいないですよね。
もちろん、「他人の意見に左右されているようなら、そもそも、その程度の覚悟や信念だった」ということも言えるのかもしれませんが。
森哲平