『ドロヘドロ』
先日、久しぶりにネットカフェに泊まる機会がありました。
仕事で地方への出張があり、交通の便の関係で移動時間を短縮する目的で、ホテルではなくネットカフェを選んだのですが、「せっかくネットカフェに来たからには漫画を読もう!」と思い、以前からタイトルだけは知っていて気になっていた『ドロヘドロ』という漫画を読むことにしました。
『ドロヘドロ』は、林田球(はやしだきゅう)先生によって2000年から2018年までの18年間、小学館の漫画雑誌4誌をまたいで連載されていた漫画です。(※週刊ビッグコミックスピリッツ増刊イッキ、月刊IKKI、ヒバナ、ゲッサン、の4誌。)
この漫画の主人公は、魔法使いによって頭部をトカゲに変えられてしまった「カイマン」という名前の記憶喪失の男です。
この主人公が、自分は何者なのかを探りながら、トカゲ頭を元に戻すために冒険する、というのが物語の主軸です。
読む前の印象としては、タイトルの響きがおどろおどろしい感じがしますし、絵柄も一見不気味でグロテスクな感じなので、めちゃくちゃ怖いホラー作品なのかなと思っていました。
ですが、読んでみて感じたのは、「人間・魔法使い・悪魔・ゾンビなどが出てくる世界観や設定が独特で、その中で、幾つも張り巡らされた伏線が回収されていくのが非常に面白い!」ということでした。
そして僕が何よりもこの作品が面白いと感じたのは、敵味方問わず、登場するキャラクター達が妙に人間味に溢れていて、キャラクター同士のやりとりや関係性が魅力的だったからです。
全23巻のコミックスを読み進めながら、気づけば心から登場人物達のハッピーエンドを望んでいる自分がいて、設定やストーリーだけではなく、このキャラクター達のファンになってしまったんだなと感じました。
僕も、人の魅力や人間関係をより一層大事にしていこうと決めました。
今後も、読んで良かった作品など色々と紹介していきます。
森哲平