また150年後に
家の目の前にある、樹齢150年以上の鎮守の木
ついに2日に渡る枝切り作業の日がやって来た
完全伐採は免れたけどどのくらい切るんだろう
朝早くから作業の人達が集まり出す
あ!あのおっさん用水路にタバコポイ捨てした!
そんな人がこの木を切るわけ?信じられん(この人は交通整理担当だった。だからいいってもんでもないけど)
鎮守の木と言っても切る方からしたらただの仕事ただの作業ってことかな。なんか残念
と思っていたら職人さんや役場の人達が木の下に整列し、木に向かって礼をし祈りを捧げ始めた
親方(と呼ばれていた)が木に対し何か言っている。多分作業の安全祈願だろう
やっぱり職人さんだなぁ。こういう人達に切られるなら安心だね。よかった
その後どんな風に切るのか見学していたら、その作業のすごさにしばらく見入ってしまった
大きなクレーン車が二台あって、一台は2人乗ったカゴを吊るしている。もう一台はワイヤーで切った枝を地上に運ぶ
ワイヤーが絡みそう、クレーンがぶつかりそうとヒヤヒヤするけどそこはプロのお仕事。見事に連携を取りながら進めていく
工事現場の働く車が好きな男の子の氣持ちが良くわかる。むちゃカッコええ
木を切る寂しさも吹き飛んで夢中になってしまう
むすめさんも窓に張り付いて食い入る様に見てた
下では切った枝を細かくしてトラックに詰め込んでいる。爽やかな清涼感のある香りが漂ってくる結局何の木だったのか聞きそびれちゃったな
1日目の終わり。このくらいでもういいんじゃない?と思ったけど明日もやるって。もうつるっぱげになっちゃうよ
そして今日。ついに最後の枝が落とされた
はー。なんて言うか。その。
さっぱりしたね!としか言いようがなく
いやカットしすぎじゃない?と思うけど
なんかなんかなんかだなー
ここまで切るのなら幹を残した意味ってあるの?伐採に反対する人への配慮?と思いながら近くに行って見てみたら
あ。新しい二本の枝が残されてる
残されたちょろっとかわいい二本の枝に、未来を託した職人さんの氣持ちが伝わって嬉しくなる
枝が重くて倒木の危険性があるからそれを回避しつつ、この木のもっと先のことを職人さんは見据えていたのかもしれない
きっとそうだね。この木の新しい始まりだ
150年後にはまた元の姿に戻っているかな
木もむすめさんもこれからの成長が楽しみだね
よく見ると小さな新しい枝が二本残されている
おまけ。2日間作業員に吠えまくり続けた長男
ぐったり。番犬のお役目ご苦労様です