月曜日のナポリタン。
今日は午前中病院の日だったのに、体がだるくて明日に変更してもらった。
もう一度眠りたかったけれどうまく寝付けなくて、ベッドでしばらくぼんやりして、起きて、ナポリタンを作った。
フライパンにお湯を沸かしてコンソメとオリーブオイルを入れてパスタを茹でる。
少し経ったら玉ねぎとハムも入れちゃう。ちょうどいい頃合いになったらスープをほんの少し残して湯を切る。ケチャップとトマトピューレで炒めて、粉チーズと胡椒で味を整える。パセリを振る。
昨日、用事を済ませて吉祥寺で夫と待ち合わせをしたら、うまく落ち合えなかった。待ち合わせ場所をきちんと伝えているのに、10分経っても来ないから、今どこにいるのかと連絡すると「よくわからないから改札に戻ってきた」という。聞けばいいのに聞かないし、改札に戻っても、それを私に連絡しなければ、絶対に会えるはずがないじゃないの。と思うんだけれど、なんだろう。うちの夫はこういうことがよくある。それで昨日も怒ってしまった。怒っちゃいけない、怒っちゃいけないと自分に言い聞かせる度に、私の中のちっちゃな子が「でも、でも、でも!!!」とどんどん大きな声を上げて前に出てくる。こういうとき、私もぐわんとなった感情を抑えることが、最近、できない。できなくなった気がする。これは、早く来てしまった更年期障害なのかな。不機嫌なまま歩いていると、夫が「もういいよ、帰る。」と言い出したので「そうだね、そうしよう。」と、駅に戻ったけれど、このまま一緒に帰ったってこのムードは変わらないだろうし、せっかく来たんだし。と思い直し、私は一人で街歩きをすることにした。こんな気持ちで日曜日の夕方の吉祥寺を歩いても、逆に寂しくなるのはわかってるんだけど。新しいお店がたくさんできてる。マーガレット・ハウエルのカフェってこんなところにあったんだー。いつもは夫に言う小さな言葉たちも行き場を失って、私の体の中に押し込められる。お腹が空いてきたけれど、どこも賑やかで楽しげで、一人ではなんだか入りにくい。ぐるぐる回って、結局、イタリアントマトに入った。資格試験の勉強をする人や受験生、休日出勤の帰りっぽいくたびれたスーツの男性、何かのお稽古帰りで話に盛り上がるおばちゃま方、付き合っているのかいないのか、一緒に座っているのにそれぞれ携帯をいじっている男女。中華圏から来たらしき夫婦は小さな子供を3人も抱えて大変そうだったけれど、一つ一つ指をさしながらケーキを選んでいる顔が幸せそうで、懐かしい感じがした。チェーン店のコーヒーショップは、まるで一人暮らしのおうちみたい。むき出しの人々。むき出しの日曜日。そこに私もぽつんと一人座って、グラスの赤ワインを飲みながらシーフードドリアを食べた。
何をしても、空回りみたいに思えてしまう今日この頃。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?