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Bappa Shotaさんの米国とある街への訪問

Bappa Shotaさんは世界のあちこちを訪れてその地域の社相を紹介してくれるYoutuberさんだよ。社会的なテーマを掘り下げ、TVのドキュメンタリーのような見応えのある動画を次々にアップしてる。

TVはその性質上、国や放送局やスポンサーの恣意が色濃く反映されるよね。動画は必ずある特定の視点からの一面を切り取ったものにしかならない。なにごとも一次情報に触れなければ自分にとっての真実は存在しない。そもそも同じことを経験しても、立場が変われば真実だって変わるし。それでも、いろんな事情から興味を持った場所に実際に行くことは容易ではなく、何かを知りたいと思ったら、誰かの視点に頼らざるを得ない。

Shotaさんは、政治的経済的観点ではなく個人の観点で海外の「事実」を見せてくれるし、彼の動画をいくつか見ていても特定の信条や固定概念をベースにしているのではなく、本当に現地で体験したことを伝えてくださっていると感じるので、いつも動画を楽しみにしてる。英語、スペイン語が流暢で、Shotaさんの思い込みではなく現地の方の意見を聞けるのも素晴らしい。トピックの選び方もすごくおもしろい。

そんな中で今日感想を書きたいのは、2023年11月25日の「アメリカで最も人種○別が酷い街に日本人が行くと思い悩む結果に...」という動画だよ。

現地で人種差別主義者じゃない人が「(東洋人であるShotaさんが)あそこに行くことはオススメできない」「何が起こっても驚かない」というエリアに果敢にチャレンジするShotaさん。

普段、犯罪者やジャンキーがいる場所にShotaさんが行くのは、アタシも心配してないの。そういう人たちと信頼関係を築く人間力をShotaさんは持ってるし、視聴者に説明しないけど警戒も準備もいろいろしてるんだと思う。でもね、白人の人種差別主義者はやばいよ。

だってアタシの数少ない経験によると、彼らは実は「人種差別」なんてしてないの。彼らにとっては、コーカサス人だけが人間で、それ以外は人間じゃないの。だから彼らは差別なんてしてなくて「動物と人間は違う」と思ってるだけなのよ。どうもね、「野蛮な動物のくせに人間の言葉を喋る不快な生き物」が人間っぽく振る舞うからすごくイラっとするらしいんだよ。

アタシたちも、クマが人間に近づいて来て威嚇しても逃げずにどんどん寄ってきたら、クマを殺して人間を助けようとすると思う。彼らだって「有色人種は法律的には人間だから殺したら罪に問われる」と知ってるからいきなり殺しにきたりしないだけで、ホントはすごく我慢してるんだよ。

タンクトップにミニスカの若い女性に「そんなカッコしてるならレイプされて当然」みたいなことは言いたくないよ。でもやっぱり「そのカッコで夜中の人気のない公園とかにひとりで行かない方がいいよ」と思うのとおんなじように「生理的に憎まれてるってわかってるのに、わざわざ逆撫でしに行くのやめようよ」と思っちゃったよ。

彼らが「対等に会話できる」と思ってるのは白人だけだよ。ある種の白人だけが白人だけを人間だと思うようになったのにはヨーロッパ人が「ヨーロッパが世界の中心」と思ってた歴史のせいだと思うけど、彼らと「キミらなんで人種差別すんねん」というテーマで会話できるのは白人だけ。相手が人間だからって信じちゃだめだよ、Shotaさん。犯罪者やジャンキーはShotaさんと話して「コイツは信頼できる」と思ってくれるかもしれないけど、Shotaさんの外見が東アジア人である限り、人種差別主義者にとってShotaさんは「人の言葉をしゃべる動物」だし、奴らはその「動物」が生理的に大ミライなんだからさ。信頼関係をつくれる可能性ゼロなんだよ。挑発して殺させちゃったりして彼らを犯罪者にしちゃうのも酷だよ。牢屋に入ったって「法律で人とされている動物を殺しちゃった」ことを反省するだけで「人殺ししちゃった」と反省することはないんだしさ。

怖くてドキドキする動画だったよ。お願いだから、これからは人種差別主義者とは距離をとってね、Shotaさん。

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