占い師けんけん先生は占い師じゃない
松本人志さんってさ。お笑い芸人さんたちに囲まれて持ち上げられてるイメージしかないし、たくさんの人が大好きな年末恒例だったやつも、アタシは魅力がわからんのだよ。アタシにはユーモアのセンスがないんだろう。笑ってはいけないで、たとえばさ、マツケンがでてきて真顔でおっかしいことやるのとか、超面白い。でもそのあと笑ってしまったメンバーがしばかれるのを見て「かわいそう」としか思えないのさ。あれを「おいしい」って思うのは全然わかんない。
出川さんの、ザリガニに鼻挟んでもらってイタイイタイってのも面白さが一切わかんなくてね(有名だけど最近みないよね)。でもね、出川さんが意図しないで笑わせてくれるところってのはわかるんだよ。お坊ちゃんで「くり中水泳部!」とか「キレたナイフ」ってイキるんだけどそれ自体マヌケだしグダグダ、っていうのが面白いのはわかる。行動みてると人柄がよさそうで確かに坊ちゃんなんだろうけど芸能界でいやな思いもいっぱいしてるんだろうなーって。後輩イジメはしない、共演者を傷つけないのがいいとこだね。
松本さんは、お笑い芸人仲間に神様みたいに持ち上げられてニマニマしてる顔がさ。なんかすごく下品に見えるんだよ。誰もが松本さんの言うことに「素晴らしい!」って反応するのがさ。すべらない話とか、みんなが松本さんに気を遣って松本さんを笑わせることを目的としている、つまり接待してるだけに見えて、なんでそれをアタシが見て楽しいんだよ、としか思えなかった。よくネットニュースで、松本さんのワイドナショーでのコメントが取り上げられてて、彼の偏った立場での意見だと思ったし、それを支持する人がいるのが信じられなかった。日本の芸能界で天下をとったという非常に極端な経験にのみ裏打ちされた彼が偉そうに意見を言うのはいいんだけど、それを支持する視聴者ってのがわかんないのさ。
そう思ってたから、去年末週刊誌の話題がでたときはさもありなんだったよ。普段から徒党を組んでる後輩を使って若い女子を騙して誘う、売春を生業にしていない女子を芸能人パワーで強引に抱くってのは、彼のイメージそのものだから、誰も驚かなかった、と思う。
徒党を組む、後輩にアレンジさせる、自分は女子に好かれる努力をしない、お金を払うセックスではなくあくまでも自由恋愛を装いたい、抱いた後は簡単に抱かせたことでオンナを軽蔑して追い出す、結局最後は自分を持ち上げてくれるオトコたちとねんごろにしたい。
それは松本さんが今まで培ってきた彼のイメージと寸分違わない。問題は、世の中がそれを好きか嫌いかだ。アタシは嫌いだから、今回松本さんが自ら「裁判に専念しまーす」と言って消えてったのは嬉しかったよ。もう松本さんが周囲に持ち上げられて満悦してる顔をみなくて済むから。松本さんのことを決して嫌いなんじゃないんだよ。昔芸事に尖ってたはずの芸人が、力がなくなって他人の芸を甘くジャッジする立場になって満足してるのがいたくてうらぶれた気分になるのがやなんだよ。
浜ちゃんはもてはやされてはいても、自分もリーダーとして男女問わず後輩が上手く仕事できるように気遣ってる風に見える。松本さんは、芸能人リーダーとして祭り上げられてて、実際に、仕事じゃなくてプライベートでオンナを上納してくれる男性後輩を、職場でも重用してるように見える。事実彼らがどういう人かはわかんないけど、そういう印象がTVによって植えつけられてる。
今回復帰が決まってさ。ああ、松本さんが後輩に持ち上げられて悦に入ってる姿をまた見るんだー、と思うとちょっと気が重いよ。松本さんは復帰が難しいって言ってるYoutubeがたくさんいるけど、復帰をよろこんでるとネットでコメントしてる人も多いみたいじゃない?「みたいじゃない?」ってのは、ネットに触れてるとそんなイメージがわいてくるってだけなので、なんか調べてたりするわけじゃないんだけどさ。もしかしたら吉本が上手くマーケティングしてんのかもしれないけど。
占い師けんけんtvさんは、芸能ネタを中心とする時事ネタYoutubeさんだ。「占い師」じゃなくて、アンチ占い師、アンチスピリチュアルだ。「幽霊は実在しない。何か見た?見たんでしょうね。でも何故それを『幽霊だ』と断言できるんですか?」と、心霊話やスピリチュアル商法に反対を唱える立場をとっている。マジシャンの技術と知識があれば、霊能者やスピや予言者と同じことを容易に再現できる、と主張する。霊能者たちが反論するなら、マジックでもマヤカシでもないことを実証すればいい、しかしいまだかつて実証した人はいない、それは実証できないことが証明だ、という立場をとっている。(と、アタシは思ってる)
占い師、とチャンネル名につけたのは、占い師を検索した人を迷いこませ、目を覚まさせて占い師への依存を断ち切らせるのが目的らしい。アタシはこれに大賛成。細木数子さん、江原なんとかさん、アタシが大好きな美輪さま。霊がこういってるだのなんだの言ってカネを巻き上げたり、人の生活をコントロールしようとするのは最低だ。美輪さまの若い頃の美しさはとんでもなく、なのに容姿と関係なくヨイトマケを力強く詠う美輪さまの魅力は唯一無二だと思ってる。美輪さまのうたの良さは歌唱の発声のコントロールの良さにあるのではなく、歌詞に寄り添って主人公を自分の上に再現して魂の叫びを届ける演技力にある。そんな風に美輪さまに心酔しているアタシだが、スピリチュアル発言にはドン引きだ。最近になって美輪さまは「オーラは見えなくなった、二度とアタクシにオーラ読みを期待するな」と宣言してたが、アタシは、本当は昔から見えてなくてウソをつき続けるのがめんどくなった、とはいえ昔は江原さんと組んでそれでカネをもらってたから過去を否定はできず「見えなくなった」と言わざるを得なかったのだと思ってる。
敬愛する美輪さまの言葉すら否定するアタシはもちろんスピ嫌い。反言的にデバンカーのけんけんさんを支援する。
というわけで、けんけんさんのYoutube活動の根底に占いバスター、デバンカーとしての意識は強い。でも、Youtuberとしてそれだけじゃ再生数稼げないので、芸能人、政治家、スポーツ選手が問題を起こした時に、けんけんさんはそのトピックを取り上げる。ヘライザー総統は完全な時事系Youtuberだが、けんけんさんは総統のサムネイルを見て参考にしてるっぽい発言はなんどか耳にした。
けんけんさんのスペシャリティのひとつに観相学があり、有名人の顔読みをするのもチャンネルの特徴だ。松本人志さんの解説もやってる。けんけんさんは関西人の40代の男性らしくて、お笑いは好きで、まっちゃんにも好意をもっていそうだが、観相学は淡々と冷静に行う。さらに、夜の街のコネクションで仕入れた情報から「実際彼がやっていることからも判断すると」というここだけ話も聞けちゃう。アタシはスピバスターとしてのけんけんさんに興味があるが、芸能人には興味ないのでだんだんチャンネルチェックのタイミングは減ってちゃうところはある。
最近、けんけんさんはアニサキスにやられて大変だったらしい。超のつく病院嫌いだけど背に腹は代えられず、病院に行ったところすったもんだの挙句にやっと親身になって柔軟に対応してくれる素晴らしい病院に巡りあえて回復できたみたい。よかったよかった。苦しんでた間はスタッフさんに「Youtubeをやっている間は、死んだらスピの呪いに負けたと思われるから意地でも回復してください」と言われたそう。ほんとにそうだよ。健康を維持して安定してスピ詐欺を切り続けてくだされ。