ケトルベルのこと (xii) 伊藤鉉鋳工所製ハードスタイルケトルベル24kgを手に入れた
・このたび新たにケトルベル24kgを手に入れた。純国産のケトルベルで、三重県桑名市の鋳物メーカー・伊藤鉉鋳工所の製品である。
・桑名鋳物(くわないもの)は、本多忠勝 (1548-1610) の鉄砲製造に始まり、明治以降は大量生産に適した製法で発展した。桑名の地は「東の川口、西の桑名」と呼ばれ、二大鋳物産地のひとつとして名を馳せた。
・そんな桑名市へのふるさと納税で、返礼品として贈ってもらった。受注生産のため、発送まで1~3ヶ月ほどかかると聞いていたのだが、届いたのは申し込んで半月後の11月半ばである。早い。
・初めてケトルベルを手にしたのは、ケトルベル魂(コン)シリーズの20kgで、今年7月半ばのこと。これも良かったのだが、伊藤鉉鋳工所製のハードスタイルケトルベルも気になっていたのだ。
・年末も近いので、そうだふるさと納税しようと思い立ち、三重県桑名市へ寄付(送金)を行った。返礼品に24kgのケトルベルを選ぶには、寄付額30,000円が必要である。
・普通に定価で買えば12,000円の製品である。返礼品は寄付額の3割が上限(仕入値基準)とされているはずなので、ふむふむといったところ。けっこうお得な返礼品だと思うのだがどうか。
・伊藤鉉鋳工所製(以下、「伊藤製」)のハンドル部はケトルベル魂製(以下、「魂製」)より短めで太め。並べてみるとけっこうちがう。そして意外や魂製の20kgよりも小ぶりに見える瞬間がある。ラバーコーティングされていない分、小さく見えるのだろうか。
・20kgから24kgへと2割増しの重量は、たしかにズシリとくるが、心地よい負荷の感覚である。
・ラックポジションに持っていくと、むき出しの鉄の触感がさらさらと涼しげでさわやかですらある。
・持ち手の部分が丁寧に研磨されている。造り手の愛情が感じられるようで良い。ちなみに伊藤鉉鋳工所の社長はSFGケトルベルインストラクターの資格を持っておられる。
・頭上へ持ち上げてみれば、身体の芯にズシリと響いてくるようないい感じの重みで気に入った。
・外観を眺めてもきれいなものである。光を受けて黒光りしている。こういう純粋な鋳鉄製品には、棚卸の立ち合いでしかお目にかかることはないだろうと思っていたが、個人的に所有することになろうとは。
・デスクワークが多いので、仕事の合間合間に持ち上げては楽しんでいる。
・今回、これを届けてくれたのは、郵便局の細身で背の高い初老の人であった。「けっこう重いね」と言いつつ、息も切らさず3階まで階段で上って来てくれた。
・この夏、20kgのケトルベルを配達してくれたヤマトのお兄さんはかなり息が上がっていて申し訳ない気持ちになったものだが、今回の配達員さんは力持ちだなと思った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?