「めちゃくちゃ」はもう「腹いっぱい」
テレビでグルメ関係の番組を観ていると、料理を食べている出演者が「めちゃっくちゃおいしい!」と言う。毎回と言っていいほど、言う。
普段の生活の中で言うのなら別に気に留めないけれど、番組というのは視聴者に料理のおいしさをどう伝えるのかが、勝負のはずである。何でもかんでも「めちゃくちゃおいしい」では、何も伝わらない。伝わるのは、おいしい料理を食して喜んでいる出演者の顔だけである。
出演者は、料理のおいしさをどう伝えるのか、それが突拍子のない的確でない言葉であっても、自身の言葉でレポートしてほしいものである。