『Afterglows』な分岐点

 輝はバカな子
人生やり直しなんて出来ないけれど、新たな分岐点は必ず現れる。

それが何度も現れたとき
「さゆりを…誰かを愛する自分」の道をゆく
勝手に光輝く人物を作り出し、残光を追い求める
なんて哀れでバカな子なんだろう。

そう思うと
「輝、今なんだよ」と優しくハグして教えたくなり涙が出た。

ラジオから流れるエッセイはとても美しい表現で正当性を語っているが、歪んでいくラジオの声でとっくに「強く愛されたいがための愛」には気づいているのに。
さゆりの楽曲を聴きながら、何度も何度も
道を間違い同じ所をループするシーンは
輝そのもの。

さゆりに至っては、輝の強烈な愛、母からの正しいと思い込みの愛、ファンからの幻想的な愛
「疲れちゃった…」でしょうね。

タクシーという不特定多数とのささやかながらの接点をも、モグラのように思っている傲慢さ
そのタクシーは色んな分岐点をみせてくれたのに

バカな子「輝」達を観る為にバカな私はまた違う分岐点に立ち『Afterglows』の光を追う


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