顕正会の世界観と来世観
顕正会の宗教観を調べても、ホームページには具体的な内容がなく、よく分かりません。
私と同じような感想を持った方のために、我が家を訪問された信者さんが話していた内容を記載します。
*私個人の備忘録も兼ねています。
・世界観
顕正会は、この世に日蓮が生まれ、日蓮大聖人が書き残した仏典を重視しています。
南無阿弥陀仏を唱え、帰依することが終わりではなく、最終的な目的は救われることです。
そのために、朝早めに起きて、30分お経を唱えて、集会へ参加し、布教活動をします。
その人が本当に救われているかどうか判明するのは死後です。見分け方は、臨終の相が遺体の顔に表れるか、否かです。
臨終の相については省略します。詳しく知りたい方は、顕正会のホームページを参照してください。
・来世観
来世観と言い切っていいのか、悩むところですが、一応、未来のことですので、来世観と表現しておきます。
この来世観の話を聞いていると少し特殊だと思いました。
まず、救われた人は、この世とは違う、天上にある場所へ行き、そこでお釈迦様の一部が宿り、時期が来たら転生します。
転生した後は、再び新しい生を、日蓮大聖人に帰依しながら生きていくことになります。
しかし、生前に帰依しなかった人、救われなかった人は、地獄へ行き、時が来るまでずっとそこに留まり、苦しみ続けます。
あくまでも、輪廻転生をするのは、生前に日蓮大聖人へ帰依して救われた人だけ、ということです。
顕正会の布教活動には終わりがあります。その終わりに向かって信者さんは、熱心に布教活動をして、日本全土が日蓮大聖人へ帰依し、本門戒壇を成し遂げ、全世界が同じように日蓮大聖人へ帰依する、というのが活動目的です。
終わりは予め定められており、2030年には地球上で生きている全人類が日蓮大聖人に帰依する、と宣言しています。
さて、ここで問題となるのは、地獄へ行った人の扱いです。
顕正会によると、地上で生きている人が日蓮大聖人へ帰依すると、その祖先も恩恵を受けて救われる、と言っていました。
つまり、子孫の一人が救われると、その祖先も救われ、この救いの連鎖によって、最終的には全人類が救われる、というものです。
・全人類が救われた後
私は2030年に全人類が日蓮大聖人へ帰依したことで救われたあと、この地上はどうなるのですか? と質問しました。
幅広い国々で信者を持っているキリスト教の場合は、千年王国が終わった後、新しい天地創造がある、と書かれています。
そのため、信者はこの世ではない、新しい世で神と共に暮らす、と。
顕正会の場合は、どうなんだろう、という好奇心がありました。
答えとしては、この世で、何も変わらない生活をする、というものでした。
つまり、生まれ、成長し、勉強して、働いて、生涯を終える、という今までの人生と同じです。
その中で、病気もあります。何故なら、地獄へ行った人はまだレイショウ(?)、簡単にいうと、罪が完全に浄化されていない状態だから、だそうです。
しかし、輪廻転生を繰り返していくごとに、この罪は浄化され、最終的には病気をしなくなります。
こうして、この地上でずっと生活していく、というのが顕正会の来世観です。
そうは言っても、この地球は温暖化、エネルギー問題などを抱えており、人類がこのまま住み続けられるか、という瀬戸際に立っています。
私はこの点も質問を投げかけました。
顕正会の答えは、全人類が帰依したのだから、生活も相応しいものへ変化していくし、名前は忘れましたが、仏の一番偉い人が、解決策、知恵を授けてくれるので問題ないそうです。
上記の内容が、我が家に訪れた顕正会の信者から聞いた話です。
最後に個人的な感想を述べると、あまり魅力的な来世観ではありませんでした。
顕正会の来世観よりも、他の仏教のように、この世から解脱して次の世界へ行く、あるいは、キリスト教のように、新しい天地創造があり、そこで神が共にいて生きていく、という方がより魅力的です。
なので、私はこの話を聞いた後、2030年末まで待ちます、と伝えました。でも、早く帰依した方が、いいという返答が帰ってきました。
徳が溜まっていくので、人生の中で良いことがたくさんある、と。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?