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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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#編集

あなたのコンテンツを一瞬でオリジナルにする方法

私たち編集者は、雑誌で企画を練るときや、書籍を企画するとき、コンテンツにオリジナリティを持たせ、読者にそれを印象づけるために「あること」を行っています。 その「あること」とは一体何でしょうか?      ・       ・      ・      ・      ・       ・   (考える時間)      ・      ・      ・      ・      ・       ・ ヒントがまったくないし、漠然とした質問なので、なかなか答えが思い浮かばないですよね!(確信

【ライターの仕事】一目でわかる私の値段表を作る必要性。松竹梅コース設定?

ライターの価格ってわかりにくい ライターの仕事って謎。 どれくらい時間をかけて準備して、全体的にどれほどエネルギーをかけて仕上げるのかが目に見えません。 さらに、ライターの仕事をしている自分も、全貌を把握できるのが「すべて終わってから」。どこまで書くの? 修正対応はいつまで? 手離れはいつ? それらが仕事の冒頭では見えてこない。 でも、ギャラ交渉は事前に行うべきことなので暗中模索の連続です。 ①納品後の仕事量が気持ちを左右する 私の中での最低価格は、「1件15000円

¥100

本の装丁にやたら箔を押したがる編集者が「アルミ蒸着」で特別カバーを作っちゃった話

まずはこの動画を見てくださいな。 (※すいません、動画を直接埋め込めなかったのでXのリンク先で…) すごくないですか、このシルクのような光沢。そしてキラリと銀に輝くタイトル。よく見ると全体がもやっとしているようですが、これはモアレではなくカバーにうっすら入っている模様です。この模様が粒のような輝きをまとわせていて、かつ手触り感にもつながっていて、なんていうかもう控えめに言って最高じゃないですかねえええ!!!(血走った目) この超絶美しいカバーは、凪良ゆうさんの『わたしの美

さらっと書けそうなのに奥が深い! 「はじめに」の役割とは?

多くの書籍の冒頭に「はじめに」があります。 ここは書籍の中でもかなり重要なパートで、次の3つの要素を過不足なく含んでいる必要があります。 「はじめに」は、この3つを簡潔に伝えつつ、読者の「それ知りたい!」「続きを読みたい!」といった欲望、本編への期待感をぐぐぐーーーっと上げるという、めちゃくちゃ重要な役割があります。 ジェットコースターは、最初上へ、上へと、ぐぐーーーっと上がっていきますよね。 位置エネルギーを高めれば高めるほど、勢いよくスピーディーに滑りおりることが

動画付きの実用書における編集のコツ!?

先日、久しぶりに動画付きの本を編集しました。 「動画付きの健康エクササイズ」の本です。 実は、10年ぶりでした。 最後に編集した動画付きの書籍はテニスの解説本なのですが、それも7年も前のことです。 本当に久しぶりだったため、いろいろと忘れていることが多く、なかなかスムーズに動画編集をすることができませんでした。 さらに、動画が長時間だったため、「本当に大変だったな〜」と感じました。 今回は、動画付き書籍の動画編集について、刊行したばかりの健康エクササイズ本で行った編集

編集者の「はじまりの一冊」は、帯コピーが全ボツに終わりました

「そんな帯じゃだめだ。書き直せ!」 それが、はじめて編集した本の思い出です。 ※※※ 誰にも「はじめて」があります。 はじめて学校へ行ったこと。はじめて問題が解けたこと。はじめて注文をとったこと。はじめて苦手なものが食べられたこと…… 創作においても「はじめて」があり、作家さんにデビュー作が存在するように、編集者にも「はじめて編集担当した本」が存在します。 僕は昔から小説……特にエンタメが大好きだったので、入社時には創作読み物の編集者を目指していました。 残念ながら、

うまい文章じゃなくて、本気の文章を読みたい。【あばれる君の初エッセイ編集後記】

小説や漫画に出てくる魅力を感じてしまうキャラクターっていますよね。挙げればキリなんてないんですが、ぼくが前から好きなのはこのふたりです。 『タンタンの冒険旅行』(エルジェ)のハドック船長 『弟子』(中島敦)の子路 この人たちはちょっと粗削りで騒がしいところもあるけれど、誠実でまっすぐです。打算や、損得勘定みたいなことで動かない。芯があって、自分の信じた行動をやり遂げます。かっこいいと思います。 文章に対しても好みは変わりません。誠実で嘘のない文章が好きです。読者を感動さ

【祝5刷‼】2000年生まれのド新人編集者、結城真一郎さんの“2年ぶり超待望の新作”を任される【大きめの告知アリ】

みなさま、お久しぶりです。もしくは、はじめまして。集英社文芸書編集部で小説の編集をしています、髙橋と申します。2023年の4月に新卒で集英社に入社した、ひよっこもひよっこの編集者です。 3月にアップした記事『2000年生まれのド新人編集者、新人作家と本を出す』は、note公式より「3月にもっとも読まれた記事」の一つに選出され、想像を大きく超える反響をいただきました。記事をきっかけに単行本を購入した方もいらしたとのことで、本当に嬉しいです。ありがとうございます。 現在私は、

大納言、中納言、少納言。"小”納言じゃないの?

焼肉屋に行き、白いご飯を頼む。 このとき、メニューには、 なんて書いてある。 ごく自然な表現だ。 さて、大河ドラマ『光る君へ』に”清少納言”が登場した。 ”清少納言”の”少納言”とは職名だ。 現代でいうと、”営業部長”や”経理課長”といったものと言っていいだろう。 では、この”~~納言”という役職を位が高い順に並べてみよう。 おっかしいだろッ。 「大、中」と来たら、次は「小」なのではないか? 国語教師として何の疑問も抱かなかったが、『光る君へ』をきっかけとして急

編集者はこれまで、編集「部」が育ててきた。

2012年の5月、未経験ながら出版社に転職し、「編集者」と書かれた名刺を持たせてもらいました。 はじめて出社した日、契約書にサインしたぼくの字を見て当時の社長が「今井くんは字が雑だね! 頭の速さに手がついてきてないんだよ。〇〇くん(すごく著名な編集者の先輩)もそうだった。きっといい編集者になるよ」と褒めとも慰めともとれるような、いずれにしてもうれしいひと言をかけてくれたのを覚えています。もちろん僕の場合、ただ字が下手なだけだったんだけど。 それから今日まで12年。出版社

編集者は「上手な文章」を求めているのか

そう思って、私のnoteを読んでくださっている方もいるかもしれません。 では、「上手な文章」とはいったいどういうものなのでしょうか? 「上手な文章」のイメージはありますか? 流れるように読むことができて、論理構成もバッチリで、人の心を動かす魅力にあふれた文章。 手を入れる箇所が見当たらないような一文字一文字にまで配慮が行き届いている文章。 そんなイメージでしょうか? 「上手な文章」より求められるもの編集者の立場から言うと、ライター、ブックライター、文筆家など、「書

執筆記事から別の執筆のお仕事を頂けた初めての経験が嬉しくて。

先日、昨年の夏に執筆した記事が公開されました(かなり今更ながらではありますが....笑) テイクアウト容器のシェアリングサービス『Megloo』を運営する企業様が、キッチンカーにて試験導入した際の実証実験レポートを執筆致しました。 実は今回の執筆記事は、普段記事を書いている YADOKARIにて紹介したリユース容器の記事を 実際に『Megloo』を運営する企業の方が読んでくださったご縁で執筆するに至りました。   いわば、“執筆記事から別の執筆のご依頼を頂け

普通の文章を「プロ品質」に変える5つのポイント

こんにちは!エディマート代表の鬼頭です。 今回は、「プロ品質の文章にするためにおさえたい5つのポイント」をレクチャーさせていただきます。 最近、ライターとしての仕事を始めた方や、新人ライターへの教育を担当されている方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。 1.目指すのは、美しさを意識したよい文章プロ品質の文章の求められる要素として「よい文章であること」「美しい文章であること」が挙げられますよね。 私たちが仕事で書く文章は、情報伝達を目的にしています。そのため、「よい文章

「編集者になろう」と思ったあのころの圧倒的な尊敬を忘れてはいないか。

「編集者になろう」と決めたのは大学2年生の4月でした。松家仁之さんの授業を受けて、編集者に強烈にあこがれてしまったんです。松家先生は新潮社を退職なさったあと、当時ぼくが通っていた大学で特別招聘教授として勤務されていて、エッセイを書く授業、インタビューをして記事にまとめる授業、出版のこれまでとこれからを考える授業などをご担当されていました。 ぼくは運よく出版社に入社して、紆余曲折ありつつもなんとかいま編集者として働いています。営業と兼務しながらではありますが一般書編集部に在籍