【コラム】1杯のタピオカドリンクよりも安く、1枚の服が買える時代に
1杯のタピオカドリンクよりも安く、1枚の服が買える。一方で、物質としての実体のない仮想上のドレスには、100万円の値段がつく。そんな時代に私たちは生きている。
グローバル化とデジタル化は、私たちとファッションの関係性に良くも悪くも少なからぬ影響を与えた。インスタントにモノも情報も手に入る社会。そこでのファッションのあり方は、私たちが思い描いてきた“ファッション”とは大きく異なるように見え、「ファッションはもう、終わったのか」--そんな問いまでも掲げられている[1]。
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