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「スタンドにいないとわからないこともある」文春野球ライターが解説するファンでも書ける面白い記事のテーマの見つけ方

文春野球が毎年開催している、誰でも参加することができる投稿企画「文春野球フレッシュオールスター」。今年はnoteにタグをつけて投稿することで応募することができるコラボを実施しています。

そして、それを記念して6月24日にイベントを実施しました。題して「文春野球ライターに学ぶ、おもしろい記事の書き方」。文春野球コミッショナーの村瀬秀信さん、ライターの西澤千央さん、文春オンライン編集長の竹田直弘さんをお招きして、過去の文春フレッシュオールスター受賞作品を振り返りながら、創作のヒントを探っていきました。

今回はイベントのなかで飛び出した印象的な言葉をご紹介していきます。

「スタンドにいないとわからないこともある」

村瀬さんは選手らに取材をせずに記事を書くことが多く、その時には「スタンド目線で記事を書いている」と話します。

その時に注目するのは、球場にある看板、売り子さんのような球場で働いている人、元選手がやっている飲食店などなど。スタンドにいて気になったことをテーマにしているようです。

村瀬さん(のご友人のベイスターズおじさん)が執筆された記事のなかで、その切り口がわかりやすく表れている記事がこちらです。

応援歌をテーマとして取り上げるのは、スタンド目線だからこそ。「グラウンドにいないとわからないこともあるが、その一方でスタンドにいないとわからないこともある」(村瀬さん)

スタジアムで野球観戦をする際には、グラウンドの中以外にも視点を向けてみると独自の記事の切り口が見えてくるかもしれません。

村瀬さん、西澤さん、竹田さん

「フィルターを通して再構築することで伝わる」

西澤さんも村瀬さんと同様に取材活動を行わずに記事を書くライターの一人。そんな西澤さんの代表作の1つがこちらです。

ベイスターズへの思いを子供の目を通して書いた作品。西澤さんは「自分の好きという思いや怒りをストレートに書いてもなかなか伝わりづらい、読んでもらえない」と話します。

そこで用いるのが「フィルターを通して、題材を再構成する」という手法。上記の記事では子供の目を、また別の時には猫の視点で記事を書くことで、エンタメ性が増して、野球ファン以外にも興味を持ってもらえる可能性が高まるようです。

竹田さんも編集者視点で「ベイスターズが好きというところから始まっているが、思いを甘く書くだけではなく、こう言った書き方もある」と話します。「思いを書くだけだと読者に対して説得力がない。『こういうことがあって、こう思った』という事実との主従関係が必要」と、読まれるための記事の書き方を解説してくださいました。

文春野球フレッシュオールスター2022は7月3日(日)締め切りです!

みなさんにとって創作のヒントがイベントの中に落ちていましたでしょうか?

文春野球フレッシュオールスター2022は7月3日(日)が締め切りです。あなたの作品が文春野球に掲載されるチャンス。「#文春野球フレッシュオールスター2022」をつけて、noteに記事を投稿するだけで応募が完了します。

みなさんの記事をお待ちしています。