芸人はnoteをどう使う？エッセイ販売やここだけの話…活用事例を調べました
お笑い芸人のみなさんによるnoteの利用が増えています。
2019年末とくらべてnoteを利用する芸人さんの数は約3倍に増加！今年のR1グランプリ決勝進出者もほとんどの方がnoteをやっていました。
また、noteを利用している芸人さんのうち有料記事で収益を得ている人は全体の約6割を占めています。（2023年7月時点・note調べ）
また、続々と書籍化されていることにも注目！インパルス・板倉俊之さん、オズワルド・伊藤俊介さん、ヒコロヒーさん、ランジャタイ・国崎和也さんなど、さまざまな芸人さんのエッセイや小説がnoteからうまれています。
本の情報誌「ダ・ヴィンチ(2023年8月号)」でも、芸人×エッセイの特集が組まれるほど芸人さんの発信はいま大注目。ちなみに、この特集で紹介されている14作品中5作がnoteの記事からうまれた書籍です！
芸人のみなさんがnoteをどのように使っているのか、事例の一部をご紹介します。
芸人ならではのセンスが光るエッセイや短編小説
バイク川崎バイク（BKB）さん
新型コロナによる外出自粛を機に、noteでショートショート（超短編小説）を投稿。"すぐ読めて、もう一度読み返したくなる"とSNSでも話題になり、書籍化。そのなかの1作が『世にも奇妙な物語'22 夏の特別編』でドラマ化もされました。
ぼる塾 酒寄希望さん
お笑いグループ「ぼる塾」の育休中のメンバー・酒寄希望さんは、育休中に相方がブレイクした時の心境や妊娠から出産までのエピソードをnoteに投稿。『酒寄さんのぼる塾日記』として書籍化されました。
九月さん
2023年8月、noteがきっかけで初エッセイ『走る道化、浮かぶ日常』が発売。事務所無所属のピン芸人・九月さん。
日常生活の違和感をnoteで発信しています。九月さんいわく、「noteを見てきました」とライブに訪れるお客さんは価値観の共通性があるため長く応援してくれやすいそう。
有料記事だからこそ読める本音のことば
サツマカワRPGさん
キーワードは“頭の中を売ります”。
ピン芸人・サツマカワRPGさんは、毎月1日に1本だけ8000円の有料記事を公開し、その後は1ヶ月かけて同じ記事にどんどん追記・更新。外では言えないことを限られた人に向けて安全に吐き出すために、あえて高額の料金設定にしています。インタビュー記事はこちら。
ティモンディ 前田裕太さん
マガジン名は「インサイドヘッド」。
日記やふだん考えていることを月２本更新していく定期購読マガジンを運営。月1,000円で販売しています。
にぼしいわし いわしさん
フリーの女性お笑いコンビ・にぼしいわしのいわしさんは、noteで月額980円の有料マガジンを販売。お笑いや賞レースやプライベートのことなどを投稿。その文章が編集者の目に留まり初のエッセイ本『そのうち孵化するって』が発売されました。
あの賞レースの舞台裏！プロ目線でのネタ解説
かもめんたる 岩崎う大さん
キングオブコント2013王者のお笑いコンビ「かもめんたる」の岩崎う大さん。noteではお笑い賞レースの講評（全ネタふり返り）を販売し大きな話題に。それをきっかけに、バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな！！』の特別企画として、う大さんが審査員を務める『キングオブう大』がスタート。活躍の場を広げています。
ガクテンソク 奥田さん
M-1準決勝に3度進出した、お笑いコンビ ガクテンソク・奥田さん。経験者ならではの目線でM-1グランプリの結果を講評したり、お笑い番組「THE SECOND」出場時に舞台裏を有料記事で発信したりと、noteを活用しています。
写真集のようにライブ写真をnoteで有料販売
黒帯会議
漫才師・黒帯がパーソナリティをつとめるYouTubeラジオ『黒帯会議』のnote。単独ライブの写真100枚を写真集のようにnoteにアップし、有料記事として発売しています。
また、noteには、好きな芸人さんやお笑いライブについてファンが感想をつづった記事がたくさんあり、芸人さんご本人が読んでシェアすることも。
さらに、ご紹介した以外にもnoteにはさまざまな使い方があります。
noteで発信してみたい芸人の方がいましたら、以下の記事も参考にしてみてください。