見出し画像

双葉社がいま出逢いたい作品像 #創作大賞2024

4月23日にスタートした、日本最大級の投稿コンテスト「創作大賞」。今回は21メディアに協賛いただき、優秀作品は連載・書籍・映像化など、クリエイターの活躍を後押ししていきます。

創作大賞に応募したいけれど、「どんな作品を書けばいいの?」「作品を書くときのポイントは?」などの疑問や悩みを抱える方に向けて、各メディアにアンケートを実施。今回は双葉社にお答えいただきました。創作大賞に応募するさいのヒントとして、ぜひお読みください。

【参加部門】#エッセイ部門#ミステリー小説部門#恋愛小説部門#お仕事小説部門
副賞】受賞作品の書籍化を目指します


——編集部の特徴や強み、代表作・話題作を教えてください。

双葉社は1948年創業の総合出版社で、「週刊大衆」「漫画アクション」「小説推理」などの定期刊行物、コミック、書籍、双葉文庫などを発行しています。1990年に連載を開始した「クレヨンしんちゃん」は、いまや全世界で人気を誇るコンテンツとなりました。

文芸出版部はエンターテインメントジャンルを中心に作品をつくる編集部です。1973年創刊の月刊文芸誌「小説推理」を刊行し、単行本、双葉文庫を手がけています。現在は11名の編集者が在籍。大沢在昌さん、湊かなえさん、長岡弘樹さん、垣谷美雨さんらを輩出した小説推理新人賞を主催し、WEB応募の双葉文庫ルーキー大賞も常時開催しています。

編集部の所帯は決して大きくありませんが、ミステリーを中心にこれまでさまざまなヒット作に恵まれてきました。300万部を超える大ベストセラーとなった湊かなえさんの『告白』や住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』は歴史に残る作品と言って過言はないでしょう。

近年の本屋大賞ノミネート作を見ても、寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』、小田雅久仁さんの『残月記』、伊吹有喜さんの『犬がいた季節』、知念実希人さんの『ムゲンのi』、青柳碧人さんの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』など、青春小説から医療ミステリーまで、幅広いジャンルの話題作を刊行していることが伝わるかと思います。

つねに作品本意であることが双葉社の強みです。湊さんも住野さんも、デビュー作にして金字塔となる作品を刊行しました。双葉社は有名無名を問わず「おもしろい作品」であれば、編集部・営業部・宣伝プロモーション部が一丸となって作品を盛り上げ、全力でヒットを狙いにいきます。「チーム双葉社」の爆発力は出版業界随一だと自負しております。

——読者層はどんな方が多いですか?

男女問わず幅広い世代の読者がおります。

——なぜ創作大賞にご参加いただいたのでしょうか?

小説家デビューの出発点はこの10年で大きく変わりました。出版社が主催する新人賞だけではなく、SNS上のインフルエンサーや人気YouTuberなど、さまざまなフィールドからヒットメーカーが生まれています。

双葉社でもXで人気を博したカツセマサヒコさんの第2作となる小説『夜行秘密』を刊行しました。この作品は川谷絵音さん率いるロックバンド「indigo la End」のアルバム『夜行秘密』から生まれた物語で、音楽×小説のコラボが話題となりヒットしました。また、『変な家』が大ヒット中のYouTuberでホラー作家・雨穴さんの第2作『変な絵』も双葉社から出ております。

noteには才能あるクリエイターがたくさんいると信じています。新たな才能に出会いたいと思い、今回創作大賞への参加を決めました。

——今回参加いただいた部門を選んだ理由は?

双葉社で実績のあるミステリーや青春小説の分野だけではなく、心に刺さる恋愛小説や、働く現代人の活力となるようなお仕事小説を刊行したい。エッセイ部門については、これまで刊行点数は多くないのですが、創作大賞の参加を機に新たな著者を求めます。

——創作大賞では、具体的にどのような作品を期待していますか?

・ミステリー小説部門
広義のミステリー作品を募集します。事件が発生して解決する、密室の館で探偵が犯人を突きとめる、そうした作品だけがミステリーではありません。日常のちょっとした謎や悩みを解決するのもミステリーです。大げさに言うと、「おもしろければ、なんでもミステリー」と考えております。

・恋愛小説部門
恋愛に年齢も性別も関係ありません。若者が主人公のエモい恋愛小説だけではなく、熟年離婚や超年の差カップルなど、定年後の恋愛を描いた物語の需要も高まっているので、現代性を反映した新しい視点の恋愛小説をお待ちしております。

・お仕事小説部門
特定の職業にスポットを当てることは前提ですが、どんな人間ドラマを描くかが大事だと思います。「働くこと=ひとと関わること」でもありますので、そこにはさまざまな交流や感情が生まれ、うまくいくときもあれば、いかないときもあります。お仕事小説では、どうやって悩みを解決するか、どんな喜びがあるかが重要です。「読んでよかった」「明日もがんばろう」と思える物語を求めています。

・エッセイ部門
超高齢化社会が抱える老後の悩みを晴らしてくれる、何気ない日常をつづってクスッと笑いをもたらすようなエッセイなど、noteクリエイターのみなさんならではの作品をお待ちしております。

——期待する作品のイメージに近い、すでに世に出ている作品例があれば教えてください。

「いまの読者がどんなテーマの作品を読みたいか」が重要です。一例ですが、2022年に弊社が刊行した浅倉秋成さんの『俺ではない炎上』が話題となりました。まさに「今」を捉えた作品で、「炎上」というのはSNS文化における新しい社会現象です。ある日、男が殺人犯にされて、ネットに実名と顔写真付きで曝され大炎上してしまう。事実無根なのに……。いきなり日本中を敵にまわした男が真相を探るというミステリーです。この作品のように、現代ならではのテーマを選ぶことは、ひとつのヒントになるのではないでしょうか。

——そのような作品を書くときのポイントはありますか?

SNS、共働き世帯、パワハラ、8050問題、タイパなど、日常に小説のテーマはいくらでも転がっています。

——応募者へのエールや期待のメッセージをお願いします。

いま、どんな作品が求められているか、考えぬいてみてください。そして、あなたにしか書けない最高到達点の小説をお待ちしています。既存の枠組みにとらわれない、おもしろい作品をお待ちしております。

・・・

日本最大級のコンテスト「#創作大賞2024」募集中

出版社やテレビ局を合わせて過去最多の21メディアに協力いただき、「創作大賞2024(第3回)」を開催します。応募期間は、4月23日(火)から7月23日(火)まで。奮ってご応募ください!

双葉社の参加部門の詳細は、下記よりご覧いただけます。