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本当に独身でいいの…?


私がもし病気で入院したら、誰が駆けつけてくれるのだろう。



『世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり家族で終わることに変わりはない。』


これは、イギリスの美術史家アンソニー・ブラントの言葉だ。


私はこの言葉を知ったとき少し怖くなった。



『10年、30年後も独りで居られるだろうか?』



『居られない』と思った。


ずっと家族の元で暮らし、すぐに連絡の取れる友人もたくさんいた私は、"寂しい"と思ったことがなかった。
誕生日やクリスマスには働いてお金を稼ぐ方が、よっぽど有意義だと思っていたし、恋愛の優先順位そのものが低かった。


しかし、社会人になって独り立ちすることを控え、共に時間を歩む人が居てくれたらと思うようになった。
特別幸せな家庭に生まれたわけでもない、恋愛に積極的なわけでもない、超個人プレーな私がだ。



世の中には、独身をカッコいい生き方のように仕立て上げる風潮がある。
だが、私は沢山の寂しい独身男性を見てきた。


お金の使い道がないのか、毎週のように外で酒を飲み歩く男。

30過ぎて婚活に力を入れるが1年経っても進展がない、パッとしない男。

お金でしか、話し相手やデート相手を買えない男。

恋愛経験が浅く女性の前でオドオドする男。



私の体感だと、『本当に女性から拒まれそう』と思う人は多くはない。

準備不足・経験不足だ。


2015年の国勢調査によると、
生涯未婚率は男性で23.37%、女性で14.06%にのぼった。
男性のおよそ4人に1人、女性のおよそ7人に1人である。


未婚者(25〜34歳)の独身でいる理由だが、『適当な相手にめぐり合わない』ことが男女ともに最も高く挙げられた。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2016/28webhonpen/html/b1_s1-1-3.html
平成28年度版少子化社会対策白書より引用




「第14回出生動向基本調査(独身者調査)」(2010年)では、
18~34歳の未婚者のうち「いずれ結婚するつもり」と回答した男性は86.3%、女性は89.4%といずれも9割に近い。
(※「いずれ結婚するつもり」か「一生結婚するつもりがない」の二者択一の設問であるので割合が高くなることは留意してほしい。)

**
それなのになぜ未婚率が
高まっているのだろうか?**

この問いに対しては、私は2つの原因があると思う。

1つ目は、内閣府経済社会総合研究所の少子化研究より引用した以下から紹介する。

“原因はいくつか考えらえるが、まず、異性との交際が低調であることがあげられる。今回実施した独自調査では、未婚男性の73.9%、女性の57.1%が交際している異性はいない5と回答している。「いずれ結婚するつもり」との回答は、交際している異性がいる場合、男性が89.6%、女性が90.8%であるのに対し、交際している異性がいない場合、男性が62.0%、女性が68.5%と低い水準にとどまっている。”


このように、交際経験の低調が結婚に影響を及ぼしていると考えられる。



2つ目は、結婚に対する意識の欠如である。


先程のグラフを見て問題と感じたのが、
『まだ必要性を感じない』と答えた割合が男女ともに約3割だということ。

女性の妊娠率を気に留めてほしい。女性の妊娠能力は20代後半にピークを迎える。生物学的には、20代は赤ちゃんを産みやすい時期なのだ。
そして、30代になると妊娠率は20代の半分に、35歳で4分の1に、40歳で8分の1になる。


それなのに、25歳から34歳の未婚者にとって、『まだ必要を感じない』事なのだろうか?

人生を考える上でとても重要な事だと思う。

『自由さや気楽さを失いたくない』という指標も男女ともに3割前後と高い数値だが、30代・40代になって、なかなか妊娠できない不自由さに当たってしまっては、元も子もない。

また、年齢の問題は女性だけの問題ではなく、男性が高齢な場合も、生まれた子供の成長になんらかの影響を及ぼす可能性が高くなる。



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結婚をするかどうかは、個人の自由だ。結婚の形も、恋人の認識も、本当に多様性がある。

ただ、ちゃんと考える必要がある。
自分が結婚をしたいのか、しないのか。身体の変化には、技術を駆使しても逆らえないことだってある。

自分の人生を大切にするためには、将来自分がどうなっていたいのか、改めて考える必要があると思った。
...と言って非常に焦りを感じている21歳はこちらです。


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