ネパール旅10日目 明日、ABCへ
マチャプチャレ
ダウラギリ
朝、山が赤く染まるのを見ながらチーヤを飲む。surajの家。鳥が飛び交う。グファ畑(ネパール焼酎の原料)と緑の山に囲まれて、冷たい空気をめいっぱい吸う。ピケロ、って鳴いてる。
朝5時
大きな音でブッダが流れる。みんな掃除や料理をはじめる。
朝7時
街は動きはじめる。隣のおばちゃんは野菜に水をあげる。What a beautiful life.
多分、土地の神様だ。花瓶のようなものに水とお花を入れて、高いところから注ぐ。頭につけ、口をゆすぐ。習慣のようなのに、適当さを感じない。
家の前のお店はもう開いた。6:30。入り口の掃除をする。Nepaliはよく働く。Surajもam7:00〜pm6:00まで仕事だ。ゆっくりする時間は多いけど、拘束時間は長い。誰も焦っていない。
オニサ(マガール民族。両親を亡くし、叔母と共にSurajの離れを借りて暮らしている。14歳。)を見て思う。私は間違ってないよ。昔の私を見ているようで。それは、昔の私を許す時間。溢れる。頑張ってる。生きてる。それだけでいい。生きろ、生きろ、生きろ。オニサにそう伝えられる。それは私にも伝えられる。人生は美しい。just enjoy and love your life.
トゥルシマタ。神の一つ。水を捧げながら太陽と共に祈る。
ディディ(Surajの奥さん)が歌う。神様に。食事の前の歌。30分は歌ってるかな。歌って唱えて、それを聴きながらうんこをする。出た出た。座ってする方が今はやっぱり合ってるんだ。そんな朝の時間。
ハバネロっぽいチリを食べた。身体が一瞬すっごい驚いた。ばっ!!!っと拒絶するのを感じた。後はじわじわ一生懸命排出していく。汗となりヨダレとなり、なみだとなり。口の中が痛くて息を吐けない。涙が出た。
山に行く準備のために街に向かう。バスを捕まえて発車まで待つ。オマージュとスマージュ。布に包まれたペットボトルを持って近づいてきたイカつい兄ちゃん。日本人?って。喋ってみたら全然怖くない。名前の由来を聞いてみたら、名前はただの名前だって。
8時間働いて4時間残業する。一日、1000Rs(約1000円)もらって残業すると2000Rsになる。丸一日働いてもそのくらい。
一皿100Rsだったスナック麺は、外食するようなものだ。20Rsの水は日本で100円くらいの価値。彼らはすごい。よく働く。
日本人だよってみんなが紹介してくれる。
そして、バスは全然動かない。乗る人を探してる。さっき乗ってきて喋った人は隣のバスの運転手とお金担当の人だった。そしてこのバスはヤンチャそうなドライバーだからか歌もPOP。
ABCに行くのにパーミットとネパールの政府に払う税金がいるらしい。
パーミットを取りにイミグレーションへ。スーッと行けて、3000Rsを払い入国許可証をもらう。
税金を払いに行ったら、担当の兄ちゃん、日本人がとても好きみたい。まぁ、座って。チャイ飲む?とお茶まで出してくれた。ABCにガイドなしで行く話をするとオススメのコースを教えてくれた。年齢、体力、日程を考慮して、2箇所ほど予定を追加する。そして、税金は払わなくていいよ、確認しないから個人の人は大丈夫。って。やた。得しちゃった。
嬉しい。本当に助けられるいるとしか言えないくらい流れてる。
パーミットをすーっと手にして、裏通りの方に入ってみたら好少年の店員のお店でTシャツを買えた。Yukin。よく笑う。安くしてくれた分をポケットマネーにしてあげればよかったと思う。
exchangeも、ネパリで話すととてもよく対応してくれる。少し上乗せしてくれて、山への道具もレンタルより買った方がいいとアドバイスをくれた。
そして!サモサをまた食べられた!
ヤラエルに逢おうとすると足早になってる私。嬉しいんだなと思う。彼は山での風邪が治らず病院に行くために街まで来てた。血液検査もレントゲンも問題ないって。何より彼が安心しててよかった。いろいろ話し、一緒に買い物し、バス停まで送ってくれた。私の方がずっと年上なのに、兄ちゃんみたい。可愛がってくれる。優しいhug。
(山歩き)いそがなくていい。Free bird。
ありがとう。私を戻してくれる神の使い。
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一瞬の迷いをかき消してSurajの家に直接来た。仕事場に行くか迷ってた。正解だった。ディディが迎えてくれ、連絡もとってくれた。
連絡の取れない状態でできることを選ぶ。
(先日契約したsimカード、なぜか機能しない。笑)
明日はナルの家に泊まる予定だった。けれど、私の心に大きな不安があった。それが何かわかっていても見たくないような。
Surajがうちに居てもいいと言ってくれる。素直に「ここにいたい」と言うと喜んでくれた。トレッキングの前夜はここがよかった。ナルの家はきっと休めないから。Surajに乗せてもらってナルの家族に謝りに行く。本当に申し訳なくて、あんなに笑顔を作らせてしまったことに。優しく微笑むシッタ。どれだけ準備してくれていたか分かる。そしてきっと、快適な方を選んだと思われる。必ず行こう。私はどちらも好き。違う心地よさがある。一生懸命弁明している自分が今、恥ずかしい。
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帰ってオニサがマガルの衣装を着せてくれた。完全にマガルに見えるよって。こんな形で夢が叶うと思わなかった。導かれてる。来年もおいでよって。ティクチャ。カトマンズでまた逢おう。
夜ご飯はベジダルバート。と、丸呑みするやつ。何かを練ってあるんだけど、お米でもない、芋でもない、小麦でもない。もちよりずっと、噛んでも切れない。そして、飲めなかったー。んー、私は丸呑みが苦手だー。でもいいよって。おかずをおかわり。
カバンはそんなに軽くないけど行ってみよう。ディディが話に来てくれたの。嬉しい。私の生きるということを語れた。娘の話をしてくれた。私を妹だと言ってくれる。たくさんの愛をいただいてる。ただ嬉しさをそのまま出すことが私にできる感謝の気持ち。よし、眠ろう。よく眠れる。ずっと居心地がいいから。